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高松宮記念の追い切りが20日、東西トレセンで行われた。栗東では、昨年2着のナムラクレアがCWコースで闘魂注入。長谷川調教師が自ら手綱を取って、ビシッと追い切られた。青写真通りに良化しており、悲願のGⅠ制覇に向け、態勢は万全だ。
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トレーナーからの闘魂注入に、迫力満点のフットワークで応えた。昨年2着のナムラクレアが、栗東CWコースで最終追い。自ら稽古をつけた長谷川調教師が納得の表情を浮かべる。
「もう少しピリッとしてほしいところがあったので、最後までしっかりやりました。関節の可動域もしっかり大きく動けていましたし、内容は良かったと思います」
北海道での滞在競馬以外は、全て栗東坂路で最終調整をするのがこの馬のルーティンだったが「年齢を重ねて落ち着きが出てきた。もう少しメリハリをつけたい」との意図でCWコースを選択。リズム良く運び、直線入り口でムチが入るとスイッチオン。力強く四肢を伸ばして6ハロン82秒9-11秒5をマークした。最後までしっかり追ったトレーナーは「思うような調整ができました」とうなずいた。
スプリント重賞4勝に昨年の高松宮記念2着、スプリンターズS3着と実績は十分。今年初戦の京都牝馬Sは2着だったが、適距離よりやや長い1400メートル戦で前走比10キロ増と余裕残しのなか、鋭く追い込んで改めて地力を証明した。「負けてしまいましたけど、内容は悪くなかったです」と前向きに振り返る。
中京芝1200メートルは【1・1・0・0】。週末は雨予報もあるが、不良馬場だった昨年も2着に来ており、天候を問わないところも強みだ。「重賞も勝ってくれていますし、昨年も頑張ってくれた舞台。何とかGⅠを取ってもらいたいです」と師。主戦の浜中騎手も「なんとかGⅠ馬に(したい)と思って、一丸になってやってきている。いいレースをできるように頑張りたいと思っています」と表情を引き締めた。
愛のムチを受け、仕上がりは万全。悲願のビッグタイトルをつかむ。(増本隆一朗)
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