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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 2 | 牝4 | 56.5 | 浜中俊 | 栗 長谷川浩 | 472(+6) | 1.07.3 | 4.8 | 2 | 32.9 | ⑦⑧ | |||
2 | 5 | 9 | 牡7 | 57.5 | 団野大成 | 栗 西村真幸 | 526(-12) | B | 1.07.3 | アタマ | 35.7 | 10 | 33.1 | ④⑤ | |
3 | 5 | 8 | 牡4 | 56.0 | 藤岡康太 | 栗 池添学 | 536(+6) | 1.07.4 | クビ | 2.5 | 1 | 33.6 | ①① | ||
4 | 8 | 15 | 牡4 | 58.5 | 鮫島克駿 | 美 高柳瑞樹 | 466(+12) | 1.07.8 | 2 1/2 | 5.8 | 3 | 33.2 | ⑨⑩ | ||
5 | 4 | 7 | 牝7 | 55.5 | 吉田隼人 | 美 菊沢隆徳 | 496(-4) | 1.07.9 | 3/4 | 49.7 | 11 | 33.1 | ⑬⑬ | ||
6 | 1 | 1 | 牝6 | 55.0 | 岩田望来 | 美 栗田徹 | 480(0) | 1.08.0 | クビ | 17.2 | 6 | 33.7 | ⑦⑥ | ||
7 | 8 | 14 | 牡4 | 59.0 | 松山弘平 | 美 深山雅史 | 480(+12) | B | 1.08.3 | 1 3/4 | 8.2 | 4 | 33.8 | ⑩⑧ | |
8 | 6 | 10 | 牝7 | 53.0 | 角田大河 | 美 武市康男 | 446(+2) | 1.08.3 | クビ | 93.4 | 13 | 34.0 | ⑥⑥ | ||
9 | 3 | 4 | 牝7 | 56.0 | 横山典弘 | 栗 飯田祐史 | 456(0) | 1.08.3 | アタマ | 69.1 | 12 | 33.6 | ⑩⑩ | ||
10 | 3 | 5 | 牝5 | 55.0 | 和田竜二 | 栗 渡辺薫彦 | 482(+10) | 1.08.5 | 1 | 17.2 | 7 | 33.8 | ⑩⑩ | ||
11 | 7 | 12 | 牡8 | 55.0 | 荻野極 | 美 中野栄治 | 492(-2) | 1.08.8 | 1 3/4 | 432.0 | 15 | 34.9 | ②② | ||
12 | 7 | 13 | セ8 | 58.0 | 福永祐一 | 美 田村康仁 | 508(+2) | B | 1.08.8 | クビ | 9.9 | 5 | 34.7 | ③③ | |
13 | 4 | 6 | 牝5 | 55.0 | 古川吉洋 | 美 田島俊明 | 448(-16) | 1.09.0 | 1 | 144.9 | 14 | 34.9 | ④③ | ||
14 | 6 | 11 | 牝4 | 55.0 | 今村聖奈 | 栗 五十嵐忠 | 494(+4) | 1.09.0 | クビ | 32.6 | 9 | 33.7 | ⑮⑮ | ||
15 | 2 | 3 | 牡7 | 58.5 | 岩田康誠 | 栗 松永幹夫 | 500(-2) | 1.09.3 | 2 | 29.8 | 8 | 34.3 | ⑭⑭ |
ラップタイム | 11.9 - 10.8 - 11.1 - 11.1 - 10.8 - 11.6 |
---|---|
前半 | 11.9 - 22.7 - 33.8 - 44.9 - 55.7 |
後半 | 55.4 - 44.6 - 33.5 - 22.4 - 11.6 |
■払戻金
単勝 | 2 | 480円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 2 | 180円 | 2番人気 |
9 | 480円 | 9番人気 | |
8 | 140円 | 1番人気 | |
枠連 | 2-5 | 630円 | 2番人気 |
馬連 | 2-9 | 8,100円 | 26番人気 |
ワイド | 2-9 | 2,070円 | 26番人気 |
---|---|---|---|
2-8 | 400円 | 1番人気 | |
8-9 | 1,250円 | 16番人気 | |
馬単 | 2-9 | 12,250円 | 40番人気 |
3連複 | 2-8-9 | 6,040円 | 19番人気 |
3連単 | 2-9-8 | 49,270円 | 155番人気 |
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土曜日の中京芝のレース結果、近年のシルクロードSの結果をもとに、馬場や血統のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
12日間にわたる1回中京開催は終盤戦を迎えた。芝コースは今週からBコースを使用。昨年12月の開催を含めると実質的に約2カ月のロング開催ながらも、開幕当初から路盤の状態が比較的良かったこともあり、見た目の悪さほどダメージはない印象を受ける。
金曜日に降った雪の影響を受け、土曜日早朝のJRA測定含水率はゴール前14.4%、4角12.8%と良馬場(JRA発表)としては水分を含んでいる状態。加えて、柵移動後も内側には傷みが残っている。だが、土曜日のレースを確認する限り、内寄りを避けて通るほどの劣化は進んでいないようだった。
土曜日施行の芝競走は4鞍。勝ち馬の最終4角通過順位は6、1、2、1番手となっている。内寄りを進む逃げ・先行の好走もあれば、3分どころを通る差し馬もそれなりに脚を伸ばしていた。脚質面については、前後の偏りが少ない状態と捉えるのが適切のように思える。
その一方、枠順に関しては変化が出てきている。前週施行の芝競走10鞍では中~外枠の活躍が目立ち、1~2枠は未勝利で2着も3回に過ぎなかったが、土曜日は4鞍で1勝を含む3連対と奮闘。あまり外過ぎると伸びない馬場コンディションも手伝ってか、内寄りの枠が勢いを取り戻しつつあるようだ。
日曜日の予報は晴れベース(29日7時の時点)。パンパン馬場とはいかないまでも、前日に引き続き比較的走りやすいコンディションが想定される。最後の直線で3分より内を通る馬が1~3着馬の大半を占めていた土曜日の傾向を踏まえると、枠順は中から内寄り(1~5枠あたり)を重視するのが得策かもしれない。
血統的には、中京芝1200mで開催された過去2年のシルクロードSを参考にすると、父か母の父にノーザンダンサー系種牡馬を配する馬が攻勢。1~2着馬4頭中3頭と、なかなかの存在感を放っている。該当する馬は積極的に狙っていきたいところだ。
また、左回りのレースで勝利経験のある馬が幅を利かせているのも、中京で代替開催された過去2年におけるシルクロードSの特徴のひとつ。1~2着馬4頭中3頭がこの条件をクリアしている。血統面と合わせて押さえておきたい傾向といえよう。
今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(1~5枠)の要点をともに満たしているのは、⑤シゲルピンクルビー、⑧マッドクール。よって当欄では、この2頭を狙いどころとして推奨する。
日曜日に行われるシルクロードSの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①シャインガーネット【B】
美浦坂路併走(25日)。折り合い重点の内容ながらも、この馬としては我慢がきいており、ストライドもそれなりに伸びている。やや体勢不利のフィニッシュとなったが、最後まで鞍上の手ごたえには余力があり、集中力も途切れていない。少なくとも体調面の不安はなさそうだ。
②ナムラクレア【B】
栗東坂路単走(25日)。左にササる面を出し、それを鞍上が矯正しつつの登坂。その点は気になるが、四肢の回転は鋭く力感も十分。身のこなしも軽い。もう少しフォームのまとまりが欲しいが、馬場の悪さを考えれば酌量の余地はある。一応の態勢は整ったと判断したい。
③グルーヴィット【B】
栗東坂路単走(25日)。スピードに乗り始めると、顎があがって四肢主体の走りになるのは相変わらず。とはいえ、時計が出づらい時間帯かつ風も強い状況のなか、大きく乱れることなく、ラストまで脚勢を落とさなかった点は評価できる。それなりに動ける態勢とみたい。
④エイティーンガール【F】
栗東E単走(26日・映像なし)。悪天候の影響で予定を変更し、Eコースで流す程度の調整。しかも映像はなく詳細は不明。判断材料に乏しく、現段階(26日時点)で明確な判定は難しい。いずれにせよ、当日の気配はしっかり確認しておいたほうがいいだろう。
⑤シゲルピンクルビー【B】
栗東坂路単走(25日)。後傾気味だった昨夏のフォームと比較して、走る姿はかなり良くなった。ゴール前で脚勢が衰えたものの、悪コンディションを考慮すれば致し方ない面はある。いい頃の状態を取り戻しつつあるので、あとは実戦での集中力次第。それが焦点となろう。
⑥レイハリア【C】
美浦坂路併走(25日)。いつもは整ったフォームで走る馬だが、今回は重心が左、頭が右というバランスの取り方。それもあってか、僚馬に並びかける際の反応が若干鈍い。最後は何とか同入に持ち込んだが……。いい頃の動きに比べると物足りなさを感じてしまう。
⑦マリアズハート【B】
美浦坂路単走(25日)。直線を向いてから最後まで手前は左のまま。その点は気になるも、適度な活気があり、脚元の力感も十分。フォームの乱れも少ない。鞍上の軽い促しに対する反応も悪くなく、まずまずの仕上がり具合ではないか。
⑧マッドクール【A】
栗東坂路単走(25日)。整える程度の内容ながら、体をしっかり使ってテンポ良く登坂。手前変換後の反応と加速もいい。促されてから重心の沈みが深くなる点も好感。元来調教映えする馬ということを考慮しても、気配の良さは目を引くものがある。上々の仕上がり。
⑨ファストフォース【C】
栗東坂路単走(26日)。軸のブレが少ない安定感のあるフォームで登坂。その一方、肩ステッキに対する反応が薄く、手前も最後まで替わらず。鞍上と息が合わないのか、それとも気分屋の面を出したのかは不明だが、何かしら不安を覚える内容だった。
⑩ショウナンバニラ【C】
美浦坂路単走(25日)。単走表記だが、前の馬を目標とする併せ馬に近い内容。仕掛けに対する反応は悪くないのだが、追走時に頭をあげるなど従順さを欠いたのは気がかり。扱いの難しそうな馬だけに、ジョッキーが上手に制御できれば、という条件付きの狙いとなろう。
⑪テイエムスパーダ【B】
栗東坂路単走(26日)。ラチ沿いをパワフルに登坂。手前替えの際に後肢が流れる場面もあったが、前肢を大きく使ったフットワークに変化はなく、集中力も最後まで途切れていない。この馬自身のパフォーマンスは示している印象。このひと追いで仕上がりは間に合いそうだ。
⑫カイザーメランジェ【C】
美浦坂路単走(25日)。活気こそあるが、前肢と後肢のバランスがとれておらず、体を使い切れていない。好調時はもっと力強い脚どりで、伸びやかに駆けていたような気も。本来稽古では良く見せる馬。その点を鑑みると、期待よりも不安のほうが先立つ。
⑬キルロード【B】
美浦南W併走(25日)。体を上手に使えているし、フットワークに硬さもない。前後のバランス良く、リズミカルに走れている。厳しく見れば、もう少しキレが欲しいところだが、稽古の雰囲気は決して悪くない。警戒を怠れない1頭だ。
⑭ウインマーベル【B】
美浦南W併走(25日)。ひと頃のズブさが解消されつつあるのはいい傾向。気負いはなく、スナップも効いている。もう少しラストの鋭さがあれば文句なしだが、元来さほど稽古映えしないタイプ。それを考慮すれば許容範囲内だろう。及第点の仕上がりではないか。
⑮トウシンマカオ【B】
美浦南W併走(25日)。直線で左にササる仕草を出していた点はいただけない。とはいえ、僚馬を突き放す際の反応と加速度合いは秀逸。これを見せられると、安易に低評価をつけることはできないように思える。判断に悩ましいが、今回はB判定としておきたい。
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◆ウインマーベル・深山師「前走で改めて力を感じた。走れる条件がそろっている。上がり目も十分にある」
◆エイティーンガール・飯田祐師「年を重ねているので、グッと上がってはこないが、流れ次第でひと脚使えれば」
◆カイザーメランジェ・中野師「動きは良く、一度使って状態が上がっている」
◆キルロード・田村師「稽古は楽に動いていた。関節の可動域が広くて良くなった。前走は勝ち馬が強かったが、うまくレースを運んでいた」
◆グルーヴィット・松永幹師「荒れてきた今の中京の馬場は合うと思う。時計がかかってくれるようなら」
◆シゲルピンクルビー・上浜助手「毛づやが良くて冬毛も伸びていません。納得のいく状態できています」
◆シャインガーネット・栗田師「この時期でも毛づやが良くなっている。得意の中京でいい競馬をしてほしい」
◆ショウナンバニラ・武市師「前走は前が楽な流れで厳しかった。中京は合っている」
◆トウシンマカオ・高柳瑞師「中京までの輸送でどれだけ絞れるか。58・5キロは多少こたえるとは思います」
◆ナムラクレア・長谷川師「GⅠと同じ舞台でクリアしないとな、と思っています。身のこなしなどは上手になってきつつあります」
◆ファストフォース・川又助手「具合は良さそう。前走は行き脚がつかずに差す形になったが、悪くない内容で脚質の幅が広がったと思う」
◆マッドクール・池添学師「スピードがありつつ折り合いに苦労しないのが良さ。4連勝の流れを止めないように順調に調整できています」
◆マリアズハート・菊沢師「しっかり調整できている。ロスなく追走できて展開が向けば」
◆レイハリア・田島師「動きは合格点。気持ち良く走って最後まで踏ん張ってほしい」
2013年以降(2020年以前は京都で施行)の1~3着馬延べ30頭の馬齢をみると、4歳から9歳まで広範囲にわたる。ただし、4歳の2着連対圏入りは前走4着以内(3勝クラスより上のクラスに限る)馬のみ。7~9歳の連対(2着以内)は、過去の当レースで勝利経験があった馬に限定される。頭に入れておきたい傾向だ。
(減点対象馬)
②ナムラクレア ③グルーヴィット ④エイティーンガール ⑦マリアズハート ⑨ファストフォース ⑩ショウナンバニラ ⑪テイエムスパーダ ⑫カイザーメランジェ ⑬キルロード
2013年以降(過去10年)の1~2着馬延べ20頭の前走を距離で分けると、芝1200m、芝1400mの2パターンだけ。前走のレース内容を比較する際は、当時の使用距離も確認しておきたい。
(減点対象馬)
⑥レイハリア
前走の着順については、G1ならば不問。それ以外の場合はG2・G3が7着以内、非重賞であれば5着以内がひとつの目安。2013年以降、これ以外のステップで臨んだ前走非G1組は、ことごとく3着以下に敗れている。
(減点対象馬)
④エイティーンガール ⑤シゲルピンクルビー ⑥レイハリア ⑩ショウナンバニラ ⑫カイザーメランジェ
2013年以降の1~2着馬延べ20頭は、いずれも前走の単勝人気順が1ケタだった。クラスに関係なく、前走の単勝人気が10番人気以下だった馬は、評価を控えめにしたい。
(減点対象馬)
⑤シゲルピンクルビー ⑥レイハリア ⑦マリアズハート ⑫カイザーメランジェ ⑬キルロード
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同日に行われる根岸Sとは対照的に、このシルクロードSはU指数ですんなり攻略することが難しい。直近5年は毎年二桁順位の馬が3着以内に激走。2018年3着のフミノムーン(11位、15番人気)や、2019年2着のエスティタート(14位、11番人気)のような買いづらい馬の激走が多いばかりか、2020年に至っては二桁順位の馬がワンツースリーを決めている。ハンデ戦というレース条件と、例年多頭数になることが、このような状況をつくり上げていることは想像に難くない。U指数一本で1~3着を当てることは、相当ハードルが高いと認識したほうがいいだろう。
しかし、まったくお手上げというわけではない。U指数的に大波乱となった2020年を除いた直近5年中4回は、3位以内の馬が1頭以上2着以内に入って意地を見せているからだ(2021年は3位→1位でワンツー)。やはり、波乱含みではあっても、上位勢はしっかり買い目に加えておく必要がある。
過去の傾向にならい、今年もまずは1位⑧マッドクール(100.7)、2位⑬キルロード(100.1)、3位②ナムラクレア(99.9)の上位3頭を押さえておく。あとは、昨年2着の7位①シャインガーネット(98.0)に警戒したい。
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今年も京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、21・22年に続いてシルクロードSは中京芝1200mに舞台を移して施行される。なお、昨年はミッキーアイル産駒の2番人気メイケイエールが勝ち、2着シャインガーネット(父オルフェーヴル)、3着ナランフレグ(父ゴールドアリュール)とサンデーサイレンスの直系が上位を独占していた。
中京芝1200mでは高松宮記念やCBC賞が重賞として常設されているが、スプリント戦としては珍しくディープインパクトの直系が勝ち負けになりやすい傾向にある。メイケイエールも該当馬となるが、同馬は秋にも当該コースで代替開催されたセントウルSを制しており、そもそも父ミッキーアイル自身も15年3着&16年2着と高松宮記念で好走した実績を持つ。ほか、Storm Catの血を引く馬も存在感を放つ舞台で、21年シルクロードSでも1着シヴァージ(父First Samurai)、2着ライトオンキュー(父Shamardal)、3着ラウダシオン(2代母の父Cat Thief)と同血脈を保持する馬で上位を独占していたことは気に留めておきたい。
ナムラクレアは、父ミッキーアイル×母サンクイーン2(母の父Storm Cat)。昨年の勝ち馬と同産駒であることのほか、本馬においては母の父がStorm Catであることも強調できるだろう。なお、同じ母の父となる馬にはロードカナロア(13年高松宮記念)やレッドアンシェル(19年CBC賞)を挙げられる。直近2走は不利が続き、前走スプリンターズSでは4コーナーで大きく外に振られながらも勝ち馬から0秒2差。まだ底は見せていない。
キルロードは、父ロードカナロア×母キルシュワッサー(母の父サクラバクシンオー)。父は12年シルクロードSの勝ち馬で、中京芝1200mでも12年3着&13年1着と高松宮記念で好走した実績を持つ。また、母の父も当該コースでは好相性を示しており、ハクサンムーンを筆頭に重賞戦線を賑わせている。本馬自身も22年高松宮記念では17番人気3着と下馬評を覆す走りを見せていたが、道悪に滅法強いことからタフな冬の馬場も合いそうだ。
トウシンマカオは、父ビッグアーサー×母ユキノマーメイド(母の父スペシャルウィーク)。中京芝1200mは父が16年高松宮記念にて重賞初制覇を飾った所縁あるコース。その代表産駒となり得る本馬だが、父同様にシルクロードSで大外を引くあたりも因果だろうか。ただし、ストライドの大きい走りをするので、本馬にとっては隊列の外目を追走できる利点は大きい。種牡馬傾向の新興勢力となり得る存在なので、重賞でも動向を注視したい。
編集部(以下、編) 日曜日は東京と中京で、その先に控えるG1の重要なステップレースが行われます。
新良(以下、新) 昨年は根岸Sを勝ったテイエムサウスダン、シルクロードS3着のナランフレグが、それぞれフェブラリーS、高松宮記念で連対しましたからね。今年も楽しみです。
編 では、本企画ではどちらをメインターゲットに選択しましょう?
新 根岸Sは継続騎乗の人気馬がかなり強力そうなので、シルクロードSで勝負したいと思います。
編 わかりました。結論はどのようになりましたか?
新 狙ってみたいのは、横山武史騎手から岩田望来騎手に乗り替わる①シャインガーネットです。
編 G1実績やリーディング順位的には横山武騎手のほうが上という印象がありますが、最近の岩田望騎手も負けないくらい頑張っていますよね。
新 ここ一番の勝負強さは横山武騎手に軍配が上がるかもしれません。でも、騎乗技術に決定的な差はないです。条件次第では、岩田望騎手のほうを評価できるケースもあります。
編 なるほど。今回の乗り替わりはマイナスにはならないわけですね。
新 はい。そもそも横山武騎手はシャインガーネットの主戦ではないので、前走はワンポイントだった可能性があります。「捨てられた」と悲観的に考える必要はないでしょう。
編 つまり、おそらくこれは既定路線の乗り替わりで、手綱を託されたのが岩田望騎手なら不安なしと、そういうことですね?
新 その通りです。むしろ「岩田望騎手を確保できたのはラッキー」くらいに考えたほうかもしれません。
編 確かに、リーディング上位騎手は東西の重賞で軒並み人気馬に騎乗していますもんね。それを思えば、期待のほうが大きくなります。
新 中京芝1200mという条件もいいです。岩田望騎手は勝率9.4%と上々の成績で、勝利数ではメンバー中3位につけています。騎乗馬のほとんどが人気薄だったことを考えれば、かえって高く評価できるくらいです。
編 それは頼もしいですね。
新 同じコースで行われた昨年の高松宮記念はロータスランドに騎乗して2着に食い込みました。クラスや人気を問わず買える、ありがたいジョッキーです。
編 馬自身も昨年の2着馬ですし、この舞台はベストと言えそうですね。
新 距離は違えど、ファルコンSを勝っていますし、中京が得意なのは間違いないでしょう。もちろん、今のベストは千二だと思います。昨年の高松宮記念は進路を失いながらもコンマ3秒しか負けていませんしね。
編 近走を振り返ると、千四を2回使って凡走が続くも、千二に戻した前走のラピスラズリSでは2着に巻き返しました。
新 勝ち馬を楽に逃がしてしまったことが敗因で、あのペースを考えれば十分な走りでした。スプリント適性の高さを改めて示した一戦だったと思います。
編 差し脚質の馬ですが、最内枠を引いた点はどう判断されますか?
新 今の中京は外差し傾向ではあるものの、短距離戦なら距離ロスの少ない内でも戦えます。極端な枠になった今回は、内でじっと我慢して直線勝負に徹するはずです。おそらく、外に進路を求める馬が多くなり、内でも詰まることはないのではないでしょうか。
編 直線勝負でうまく前が捌ければチャンス十分と。
新 そうですね。最内枠が吉と出るか凶と出るか、天候や馬場次第になりますが、先週までの傾向が続けば、一発があっても驚けません。
編 昨年の2着馬ながら、明け4歳の評判馬が多いため人気はかなり落としそうです。
新 馬券的には絶好の狙い目でしょう。あとは岩田望騎手の思い切った騎乗に期待するだけですね。
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