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2024年12月14日(土) | ターコイズS G3 |
---|---|
2024年12月15日(日) | 朝日杯フューチュリティS G1 |
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 7 | 牡5 | 58.0 | 武豊 | 栗 友道康夫 | 504(-4) | 1.57.3 | 3.8 | 2 | 32.5 | ⑭⑭⑬ | |||
2 | 3 | 4 | 牡4 | 58.0 | 松山弘平 | 美 堀宣行 | 506(+18) | 1.57.5 | 1 1/4 | 53.8 | 9 | 33.4 | ③③⑤ | ||
3 | 5 | 9 | 牡4 | 58.0 | 岩田望来 | 美 奥村武 | 502(0) | 1.57.6 | 1/2 | 48.1 | 8 | 34.0 | ①①① | ||
4 | 6 | 11 | 牡5 | 58.0 | 坂井瑠星 | 栗 杉山晴紀 | 470(-2) | 1.57.6 | クビ | 15.0 | 6 | 33.0 | ⑫⑪⑪ | ||
5 | 2 | 2 | セ5 | 58.0 | 横山典弘 | 栗 松永幹夫 | 476(+2) | 1.57.6 | クビ | 121.4 | 12 | 33.4 | ⑤⑥⑤ | ||
6 | 1 | 1 | 牡4 | 58.0 | 横山和生 | 栗 上村洋行 | 514(-4) | 1.57.7 | 1/2 | 13.3 | 4 | 33.7 | ③③③ | ||
7 | 4 | 6 | 牡4 | 58.0 | 横山武史 | 美 手塚貴久 | 468(+8) | 1.57.7 | ハナ | 15.4 | 7 | 33.3 | ⑧⑧⑧ | ||
8 | 8 | 14 | 牡4 | 58.0 | C.ルメー | 美 田中博康 | 480(-4) | 1.57.8 | 1/2 | 4.7 | 3 | 33.2 | ⑧⑪⑪ | ||
9 | 2 | 3 | 牡6 | 58.0 | 佐々木大 | 栗 須貝尚介 | 504(-4) | 1.58.0 | 1 1/4 | 150.3 | 13 | 33.5 | ⑧⑧⑧ | ||
10 | 8 | 15 | セ4 | 58.0 | 田辺裕信 | 美 上原博之 | 490(0) | 1.58.0 | アタマ | 415.8 | 15 | 33.0 | ⑮⑮⑮ | ||
11 | 3 | 5 | 牡6 | 58.0 | 岩田康誠 | 美 奥村武 | 500(-2) | 1.58.0 | クビ | 68.7 | 10 | 33.3 | ⑫⑬⑬ | ||
12 | 5 | 8 | 牡5 | 58.0 | A.シュタ | 美 戸田博文 | 500(+6) | 1.58.0 | ハナ | 97.0 | 11 | 33.6 | ⑧⑧⑧ | ||
13 | 7 | 12 | 牝4 | 56.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 492(--) | 1.58.1 | 1/2 | 2.3 | 1 | 34.1 | ⑦③③ | ||
14 | 6 | 10 | 牡5 | 58.0 | C.デムー | 美 堀宣行 | 498(--) | 初B | 1.58.3 | 1 1/4 | 14.3 | 5 | 34.1 | ⑤⑥⑤ | |
15 | 7 | 13 | 牡4 | 58.0 | 大野拓弥 | 美 新開幸一 | 468(+4) | 1.58.4 | 1/2 | 412.0 | 14 | 34.6 | ②②② |
ラップタイム | 12.8 - 11.5 - 11.6 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.1 - 11.1 - 11.5 |
---|---|
前半 | 12.8 - 24.3 - 35.9 - 47.9 - 59.9 |
後半 | 57.4 - 45.5 - 33.7 - 22.6 - 11.5 |
■払戻金
単勝 | 7 | 380円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 7 | 200円 | 2番人気 |
4 | 1,020円 | 9番人気 | |
9 | 1,000円 | 8番人気 | |
枠連 | 3-4 | 3,240円 | 11番人気 |
馬連 | 4-7 | 9,660円 | 26番人気 |
ワイド | 4-7 | 3,000円 | 27番人気 |
---|---|---|---|
7-9 | 2,980円 | 25番人気 | |
4-9 | 18,280円 | 66番人気 | |
馬単 | 7-4 | 13,560円 | 36番人気 |
3連複 | 4-7-9 | 102,180円 | 154番人気 |
3連単 | 7-4-9 | 397,100円 | 612番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果、近年の天皇賞(秋)の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、雨量計で観測された降水は水曜日の1ミリのみ。路盤の状態がいいうえに、A→Bコース変更週とあって芝部分のコンディションも良好。芝1600mで施行された、11R・アルテミスS(2歳牝馬G3)のレース全体上がり3Fタイムは33秒6(11秒5-11秒1-11秒0)。軽めの走りやすい馬場状態だったことがうかがえる。
土曜日に行われた芝の条件~OP競走3鞍における勝ち馬の4角通過順は8、6、3番手。Bコースに変わって内寄りの傷みがカバーされたことにより、前週と比べれば内側を通る馬の踏ん張りがきくようにはなった。とはいえ、4角3番手以内通過馬の成績は【1.2.1.6】。前有利とは必ずしもいえないものがある。
また、勝ち馬3頭のいずれもが上がり3Fタイム順位4位以内でフィニッシュ。1~3着馬9頭中6頭が34秒0未満の上がり3Fタイムをマークしている。つまり、最後の直線でどれだけ脚を伸ばすことができるかが重要。末脚の要求度が高いコンディションと考えるべきだろう。
日曜日の天気は午後から下り坂の見通し(27日7時の時点)だが、予報通りであれば開催中の雨量はそれほどでもなさそう。まとまった雨が降らないのであれば、土曜日の傾向を踏襲することもじゅうぶんにあり得る。それゆえ枠順に固執せず、末脚のしっかりしたタイプを優先したほうが好結果につながりやすいのではないか。
なお、直近5回の天皇賞(秋)の勝ち馬延べ5頭は、前年以降に東京芝のG1において、着順が2着以内、かつ上がり3Fタイム順位が1位となった経験がある点で共通する。上がりの脚という要素は先に触れた傾向・想定にも重なることから、今回も条件を満たす馬にはそれ相当の評価が必要だろう。
今年の天皇賞(秋)の出走メンバーで該当するのは、⑪ジャスティンパレス、⑫リバティアイランド。よって当欄では、この2頭を注目株として推奨する。
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出演:スガダイ(予想神) 柿谷陽介(若駒マイスター) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
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日曜日に行われる天皇賞(秋)の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ベラジオオペラ【A】
栗東CW併走。1週前にメイチで攻めたことが功を奏したのか、当時の緩慢な面がほぼ解消され、動きにキレが出てきた。いつでも抜け出せる手応えを保ち、馬体を併せたまま終えるかと思いきや、ゴール標識を過ぎたあともしばらく手を緩めずに、集中して走らせる念入りな調整。このひと追いで、態勢はきっちり整いそうだ。
②マテンロウスカイ【C】
栗東坂路併走。舌がハミを越していたが、コントロールがきかないという感じはなく、直線中盤あたりまではキビキビと登坂していた。ただ、手前がなかなか替わらず、終盤に少しリズムが乱れる完歩も。ゴール前は勢いが衰えてしまった。なにかしら物足りなさを覚える内容。評価を上げるには躊躇してしまう。
③ステラヴェローチェ【B】
栗東坂路単走。直線を向いてから、なかなか手前を替えない。ただ、この馬にはよくあることだし、鞍上も意に介していない様子。脚さばき自体は力強く、グリップ力も高い。さほど難しい面を出していないのも良い傾向。体調面に問題はなさそうだが、前肢周りの柔軟性を欠く走りは相変わらず。理想はソフトな馬場だろう。
④タスティエーラ【C】
美浦W併走。外のダノンベルーガに対して、手応え劣勢のうえ体勢不利のかたちでゴール。発汗もかなり目立つ。見映えはよくないが、これでも1週前と比べれば、体の使い方が良くなったし、素軽さも出てきた。もっと上の走りがある馬ゆえ、判定はCにとどめておくが、このひと追いでグンと上向く可能性もある。レース当日の気配に目を光らせたい1頭だ。
⑤ノースブリッジ【B】
美浦芝単走。コーナーでは少し口向きの悪さを見せ、頭の高さも目につくフォーム。ただ、直線に入ってからは、それまでのマイナス面を打ち消すかのような豪快なフットワークに。力強く馬場をとらえて、四肢の可動域じゅうぶんに走れていた。この中間、まともな併走を施していない(17日は2歳馬を目標とするも単走に近い内容)点は気になるも、前走よりデキが劣るという印象はまったくない。
⑥ソールオリエンス【B】
美浦W併走。直線での並走時にソラを使うシーンもあったが、もともと前進気勢が強いタイプであることを思えば、ガツンとハミをかむよりはいいのかも。実際、体は柔らかく使えているし、脚さばきも軽い。鞍上の軽い促しにも、きちんと対応していた。ラストの動きに限れば、好調時と遜色ない。及第点の仕上がりだろう。
⑦ドウデュース【A】
栗東P併走。無理せずに僚馬と馬体を併せたままのフィニッシュだったが、前肢を大きく使った走りは見映えが良く、馬場に対するアプローチも良好。手前替えをきちんとこなしたあたりにも、精神状態の良さがうかがえる。力みがちだった昨年7着時の当該週(当時は坂路)より稽古の雰囲気はいい。上々の仕上がり。
⑧キングズパレス【B】
美浦W併走。かき込み型の走りだが、それはいつものこと。コーナリング、直線序盤の手前の替え方ともスムーズ。気難しい面をさほど出していないし、1週前よりゴーサインに対する反応と加速も良くなった。もう少し体を柔軟に使えれば文句なしだが、大きく割り引くほどではない。順調ととらえてもいいのではないか。
⑨ホウオウビスケッツ【A】
美浦W併走。1週前より少し攻めた内容。適度な前傾姿勢を保ち、体の使い方が上手。四肢のさばきは素軽く、可動域も前走の中間時より広く映る。鞍上の軽い促しに対しても、きちんと反応していた。間隔が短くなることで上積みはどうかと思っていたが、いい意味で裏切られた印象。高く評価したい。
⑩ダノンベルーガ【C】
美浦W併走。コーナーからズブい面を見せ、ラストの伸びも不足気味だった1週前と比べれば、覇気が出てきたように感じるし、首の使い方も良くなった。とはいえ、昨秋と比較して全体的に動きがやや硬く、フットワークも重めに映るのは気になるところ。状態を持ち直しつつあるのは確かだが、本調子には及ばないように思える。
⑪ジャスティンパレス【B】
栗東坂路単走。1週前にアグリと併せて負荷をかけた効果もあってか、行きっぷりが良くなり、フォームの硬さも改善されつつある。少し口向きの悪さこそ見せていたが、脚さばき自体は素軽く、推進力も目立つようになってきた。この中間、CWで速い時計を出していない点は気になるも、去年2着時の当該週と比較して、動きが大きく劣るという印象はない。
⑫リバティアイランド【A】
栗東CW単走。リズム重視の内容。時計が緩いぶん余力が大きいということを加味しても、良い意味で浮遊感のある走りが目を引く。それでいて、四肢のさばきは力強く、前後のバランスも整っている。集中力が高く、鞍上の軽い促しに対する反応も悪くない。昨秋と比較して体に厚みが出てきたが、動き自体に重め感は皆無。準備は整ったと判断したい。
⑬シルトホルン【B】
美浦W併走。しまいをサッと伸ばす内容。この馬とすれば四肢の可動域が広く、体を大きく使った走り。スラッとした脚さばきが目を引き、鞍上の促しに対する反応や加速もいい。厳しく見れば、あと少し着地と蹴りに力強さがあれば、といったところだが、決して雰囲気は悪くない。まずまずの仕上がり。
⑭レーベンスティール【B】
美浦W併走。遊ぶような仕草を見せていた1週前とは打って変わって、コーナーから掛かり気味で、鞍上は抑えるのにひと苦労。ただ、四肢のさばきは力強く、最後まで脚勢が衰えることもなかった。馬自身は元気いっぱいだが、このあとのケアは大変そう。週末の動向および本番当日の気配を注視したい1頭ではある。
⑮ニシノレヴナント【C】
美浦W併走。コーナーでパートナーに置かれ気味となっていた、前走の当該週と比べれば、多少なりとも良化の気配がうかがえる。ただ、首高めの走りは変わっておらず、推進力が上に逃げ加減の完歩もしばしば。本番で騎乗予定のジョッキーがまたがっていたことを考えれば、もう少しピリッとしてほしいところ。評価は上げづらい。
2014年以降(過去10年)の1~3着馬延べ30頭の馬齢を確認すると、3歳から5歳までの範囲で収まっている。まずは、5歳以下の馬を優先したいところだ。
(減点対象馬)
③ステラヴェローチェ ⑤ノースブリッジ
2014年以降の1~3着は前走がG1またはG2だった馬に限られ、この2パターン以外の臨戦馬は3着すら届かない状況が続いている。ハイグレード競走からの参戦馬を重視すべきレースといえよう。
(減点対象馬)
⑧キングズパレス
2014年以降の1~2着馬延べ20頭のうち15頭は前走の着順が3着以内。残りの5頭には、牡牝混合G1レースにおいて3着以内の好走歴があった。前走4着以下敗退馬を狙う際は、過去のG1成績をしっかりチェックしておきたい。
(減点対象馬)
②マテンロウスカイ ⑬シルトホルン ⑮ニシノレヴナント
2014年以降、前走で単勝7番人気以下の低評価を受けていた馬が、当レースで2着連対圏を確保した事例は皆無となっている。該当する馬は、疑ってかかったほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
②マテンロウスカイ ⑥ソールオリエンス ⑬シルトホルン ⑮ニシノレヴナント
2014年以降、近2走とも3着以下に敗れていた馬が、天皇賞(秋)で2着連対圏入りをはたした例はゼロ。3着以下が続いている馬は、過信禁物とみておきたい。
(減点対象馬)
②マテンロウスカイ ③ステラヴェローチェ ④タスティエーラ ⑦ドウデュース ⑩ダノンベルーガ ⑪ジャスティンパレス ⑬シルトホルン ⑮ニシノレヴナント
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3歳馬がやや低めの指数で戴冠するケースはあるが、古馬に関しては、勝つためには101以上をマークしていることがほぼ必須条件で、歴代優勝馬のほとんどがこのラインをクリアしている。指数の伸びにくい3歳馬については、2021年に勝利したエフフォーリアの98.4がひとつの目安になりそう。1着馬を予想する際は、古馬101、3歳馬98あたりを取捨判断の基準としたい。
2~3着馬についても、古馬は99以上の指数がないと厳しい戦いを強いられるので、これよりも低い馬は軽視の対象で構わないだろう。
3歳馬の出走がない今年は、U指数上位勢が順当に結果を残すと判断。昨年の4着馬で、国内外の強豪相手に互角に渡り合ってきた1位⑩ダノンベルーガ(102.2)、7着だった昨年よりも順当な臨戦過程で出走するダービー馬の2位⑦ドウデュース(101.8)、東京コースでは崩れたことがない3位⑥ソールオリエンス(101.0)と、1着馬ボーダーの101以上をマークしている上位3頭を真っ先に買っておきたい。
そして最後に1頭、昨年の三冠牝馬でいまだ4着以下に負けたことがない8位⑫リバティアイランド(99.0)をカバーしておけば万全だ。
2011年にトーセンジョーダンが記録した1分56秒1という勝ちタイムは、2023年にイクイノックスが更新(1分55秒2)するまで、長きにわたりJRAの芝2000mレコードとして君臨。また、トーセンジョーダンの従兄には2009年天皇賞(秋)で8歳にしてG1初制覇となったカンパニーがおり、どちらもトニービンの直系という点でも共通する。2着に4馬身差をつけた2013年ジャスタウェイしかり、天皇賞(秋)では多くのトニービン内包馬が記憶に残るパフォーマンスを披露してきた。
ほか、2020年に史上2頭目となる2連覇を達成したアーモンドアイをはじめとして、2015年1着ラブリーデイ、2018年1着レイデオロなど、近年はキングカメハメハの直系も幅をきかせている。一方、ディープインパクト産駒は【1.9.3.44】と勝ちあぐねる傾向にあり、2021年には1番人気コントレイルが2着、2番人気グランアレグリアが3着に敗れた。瞬発力特化型よりも持久力を兼ね備えたタイプが狙い目といえ、2021年1着エフフォーリア、2022~2023年1着イクイノックスの血統構成を鑑みても、オールドファンには懐かしい「府中のトニービン」の格言が健在といえるだろう。
リバティアイランドは、父ドゥラメンテ×母ヤンキーローズ(母の父All American)。キングカメハメハの直系孫世代で、母系でもSex Appeal~Best in Showの血を引く配合は、2019~20年に連覇したアーモンドアイを彷彿させるが、牝馬三冠などの実績面からも同馬を引き合いに出しやすい部分がある。また、本馬は父系に配されたエアグルーヴが1997年の勝ち馬であり、同馬を介してトニービンの血脈を持つことも特筆に値するものだろう。
ドウデュースは、父ハーツクライ×母ダストアンドダイヤモンズ(母の父Vindication)。本馬は3代母Darling Dameがダンシングブレーヴの従妹かつ同じLyphard産駒であることが興味深く、そこにサンデーサイレンス、トニービン、Allegedを5代以内で併せ持つため、2022~23年の勝ち馬イクイノックスとは血統構成の共通点が多い。昨年は帰国初戦、長期休養明けで案外な結果だったが、持久力に富んだ差し脚はあつらえ向きといえそうだ。
タスティエーラは、父サトノクラウン×母パルティトゥーラ(母の父マンハッタンカフェ)。なによりも注目したいのが4代母クラフテイワイフの血脈で、同馬を牝祖とする一族からは2007年3着&2009年1着カンパニー、2011年1着トーセンジョーダンが出ている。それら2頭と違って本馬はトニービンの直系でこそないものの、父サトノクラウンは2017年にクビ差2着の惜敗とあれば、天皇賞(秋)に所縁ある血筋として興味が尽きない。
秋の中距離王決定戦。中距離のスペシャリストに加え、一流マイラーと一流ステイヤーも参戦し、名勝負を紡ぎ出す。第138回(2008年)、逃げるダイワスカーレットをウオッカがギリギリ差し切った「2cm差のレコード決着」は今でも語り草となっている。また、第140回(2009年)カンパニーはJRA史上初となる8歳馬の平地G1制覇、第144回(2011年)トーセンジョーダンは芝2000mの日本レコード更新など、記録に残る決着も目立つ。ほか、これまで天皇賞の春秋連覇を同年に成し遂げたのは、第98回(1988年)タマモクロス、第120回(1999年)スペシャルウィーク、第122回(2000年)テイエムオペラオー、第136回(2007年)メイショウサムソン、第156回(2017年)キタサンブラックの5頭。第104回(1991年)では、天皇賞春秋連覇を目指したメジロマックイーンが6馬身差の圧勝を演じたかに見えたが、2コーナーで斜行して他馬の進路を妨害していたことが発覚し、18着に降着。1位入線馬の降着はJRAのG1史上初のことだった。