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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 5 | 牡3 | 56.0 | 横山武史 | 美 鹿戸雄一 | 514(+4) | 1.57.9 | 3.4 | 3 | 33.2 | ⑥⑥⑥ | |||
2 | 1 | 1 | 牡4 | 58.0 | 福永祐一 | 栗 矢作芳人 | 464(-8) | 1.58.0 | 1 | 2.5 | 1 | 33.0 | ⑨⑧⑧ | ||
3 | 5 | 9 | 牝5 | 56.0 | C.ルメー | 美 藤沢和雄 | 504(+2) | 1.58.1 | クビ | 2.8 | 2 | 33.8 | ②②② | ||
4 | 4 | 8 | 牡6 | 58.0 | 鮫島克駿 | 栗 高橋義忠 | 472(0) | 1.58.4 | 1 3/4 | 113.5 | 10 | 33.6 | ⑩⑥⑥ | ||
5 | 8 | 15 | 牡5 | 58.0 | 松山弘平 | 美 堀宣行 | 492(+2) | 1.58.7 | 1 3/4 | 40.4 | 7 | 33.7 | ⑦⑧⑧ | ||
6 | 2 | 4 | 牡4 | 58.0 | 川田将雅 | 栗 友道康夫 | 474(+2) | 1.58.7 | クビ | 23.3 | 5 | 34.1 | ④③③ | ||
7 | 7 | 13 | 牡7 | 58.0 | 大野拓弥 | 栗 池江泰寿 | 490(-12) | 1.58.7 | アタマ | 159.1 | 13 | 33.1 | ⑮⑮⑭ | ||
8 | 6 | 12 | 牡5 | 58.0 | 三浦皇成 | 美 戸田博文 | 462(-6) | 1.58.9 | 1 1/2 | 190.4 | 14 | 33.6 | ⑦⑩⑪ | ||
9 | 8 | 16 | 牡6 | 58.0 | 藤岡佑介 | 栗 友道康夫 | 500(-16) | 1.59.0 | クビ | 153.0 | 12 | 33.4 | ⑬⑭⑭ | ||
10 | 6 | 11 | 牡7 | 58.0 | 柴田善臣 | 栗 角田晃一 | 492(-10) | 初B | 1.59.1 | 3/4 | 332.6 | 16 | 33.8 | ⑪⑫⑪ | |
11 | 4 | 7 | 牡5 | 58.0 | 岩田康誠 | 栗 友道康夫 | 482(-4) | 1.59.1 | アタマ | 30.2 | 6 | 33.7 | ⑭⑬⑪ | ||
12 | 7 | 14 | 牝5 | 56.0 | 戸崎圭太 | 美 国枝栄 | 482(+2) | 1.59.2 | 1/2 | 19.6 | 4 | 34.7 | ④③③ | ||
13 | 2 | 3 | 牡5 | 58.0 | 池添謙一 | 栗 森田直行 | 482(+2) | 1.59.3 | 1/2 | 104.6 | 9 | 34.2 | ⑪⑩⑧ | ||
14 | 5 | 10 | 牡5 | 58.0 | 横山典弘 | 栗 北出成人 | 466(-2) | B | 1.59.3 | ハナ | 146.7 | 11 | 35.0 | ①①① | |
15 | 3 | 6 | 牡6 | 58.0 | 横山和生 | 美 小野次郎 | 488(0) | 1.59.4 | 1/2 | 67.1 | 8 | 34.8 | ②③③ | ||
16 | 1 | 2 | 牡7 | 58.0 | 田辺裕信 | 栗 中竹和也 | 478(+2) | 1.59.7 | 2 | 257.8 | 15 | 33.8 | ⑯⑯⑯ |
ラップタイム | 12.8 - 11.5 - 11.9 - 12.0 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 11.1 - 11.1 - 11.4 |
---|---|
前半 | 12.8 - 24.3 - 36.2 - 48.2 - 60.5 |
後半 | 57.4 - 45.4 - 33.6 - 22.5 - 11.4 |
■払戻金
単勝 | 5 | 340円 | 3番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 5 | 120円 | 3番人気 |
1 | 110円 | 1番人気 | |
9 | 110円 | 2番人気 | |
枠連 | 1-3 | 400円 | 2番人気 |
馬連 | 1-5 | 390円 | 2番人気 |
ワイド | 1-5 | 170円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
5-9 | 200円 | 3番人気 | |
1-9 | 170円 | 1番人気 | |
馬単 | 5-1 | 850円 | 4番人気 |
3連複 | 1-5-9 | 350円 | 1番人気 |
3連単 | 5-1-9 | 2,040円 | 4番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果、近年の天皇賞(秋)の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は月曜日から火曜日にかけて、20.5ミリの雨量を記録したものの、その後は天気に恵まれ、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。土曜日朝におけるJRA測定のクッション値は9.2。前週土曜日の朝が8.8、同日曜日の朝が8.6だったので、硬めの方向に推移している。
加えて、A→Bコース変更週とあって芝の状態も良好。準メイン・紅葉S(3歳以上3勝クラス・芝1600m)の決着時計は1分32秒7。前年の天皇賞(秋)前日に同条件で行われたキタサンブラックメモリアルの勝ち時計が1分32秒8なので、当時とほぼ同レベルのマズマズ走りやすいコンディションだったものと推察される。
その一方、土曜日施行の芝競走6鞍における勝ち馬の4角通過順位は8、4、4、1、2、8番手。Bコース初週ながらも、前有利というわけではない。上がり3ハロン最速(タイを含む)馬が【4.1.0.2】の好成績を残しているように、展開やコース取り次第で差し馬も間に合う馬場とみていいだろう。
枠順については内めの枠がやや優勢。土曜日に行われた芝競走6鞍の3着以内18頭のうち、半数近い8頭を1~3枠の馬で占めている。外枠がダメというわけではないが、7~8枠から2着連対圏に入った2頭はともに4角2番手以内の逃げ・先行型。少なくとも、外枠の待機勢が幅を利かせるコンディションではない。
日曜日の天気は下り坂。ただ、雨がどの程度降るのか、現時点(31日7時現在)では不透明。降り出しが早まると、雨量次第で馬場コンディションに大きな影響を及ぼす可能性もあるが、予報通りならそれほどの雨量はなさそうな感じではある。
判断するに悩ましいが、かなりの量の降雨でもない限りは、不良馬場(JRA発表)での開催だった2017年の天皇賞(秋)当日のような悪コンディションにまで激変することは考えづらい。状況がある程度変わったとしても、よほどの展開利や馬場適性差でもなければ、外枠の差し・追い込みタイプは厳しいように思える。
従って土曜日に引き続き、道中で内めをうまく立ち回った馬が有利という捉え方がベター。待機勢を狙うのであれば、内め追走から馬群を上手に捌けそうなタイプとなろう。枠順については、やはり内め(1~3枠あたり)に軸足を寄せたほうが、好結果につながりやすいのではないか。
血統的には、不良開催だった2017年を除く直近5回の天皇賞(秋)を参考にすると、父キングマンボ系とディープインパクト産駒が主力を形成。ほか、父ロベルト系からも勝ち馬が出ている。この3パターンで連対馬延べ10頭すべてを占めており、該当馬は今年も要注目といえよう。
また、G1で3着以内に入った経験のある5歳以下の馬が存在感を発揮しているのも、近年における天皇賞(秋)の大きな特徴。不良施行の2017年を含めた直近6回の1~3着馬は、例外なくこの条件をクリアしている。血統面と合わせて押さえておきたいポイントだ。
今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(1~3枠)の要点をともに満たしているのは、①コントレイル、⑤エフフォーリア。よって当欄では、この2頭を軸馬候補として推奨する。
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日曜日に行われる天皇賞(秋)の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①コントレイル【A】
栗東坂路単走。息を整える程度の内容ながら、ラスト2ハロンは24秒2-12秒1。力強さと弾力性を兼ね備えたフットワーク、そして素軽い身のこなしは光るものがある。1週前追いで見られた、前肢の出の硬さが薄れていることも好印象。いい状態で本番に臨めそうだ。
②カデナ【C】
栗東坂路単走。手前替えでスムーズさを欠くも、左手前に替わると力強い脚さばきで駆け上がる。しかし、ゴール直前あたりでは余力のない形に。左回りかつ直線が長い府中のG1に臨むことを思うと、いかにも頼りない内容。評価は上げづらい。
③モズベッロ【C】
栗東CW併走。1度叩いた効果もあってか、前回の中間時よりズブさは薄れている印象。ただ、追われてから抜け出すまでに時間を要したあたり、良化の余地を残しているようにも思える。この馬なりに順調なのかもしれないが、今回の舞台で上位争いに加わるには、展開や馬場など何らかの恩恵がほしい。
④ポタジェ【B】
栗東P単走。鞍上の手綱の遊びが多い状態でも、ひと頃のようなハミ受けの悪い面を出すことなく、真面目に集中して走れている。流す程度の内容で見た目こそ地味だが、特に悪い点はなくデキは高いレベルで安定している印象。侮れない存在と言えよう。
⑤エフフォーリア【A】
美浦南W併走。コーナーを回る際、いつになく落ち着いていた点は好感。直線を向いてから、前を行く2頭の間を無理なくスムーズに入れたことも評価できる。加速する時のスナップが利いたフットワーク、ギアを上げてからのストライドが大きいダイナミックなフォームは見ごたえ十分。好仕上がり。
⑥トーセンスーリヤ【B】
美浦南W単走。コーナーで少し気の悪い面を見せたが、制御はしっかり利いているし、この馬としては手前替えもスムーズ。脚さばきに硬さはなく、身のこなしも柔らかい。毎日王冠をスキップしたことも功を奏したのか、前回の中間時より気配は良く映る。有力どころの動向次第では浮上の余地があるかもしれない。
⑦ワールドプレミア【C】
栗東坂路併走。先着を決めたものの、道中は併走馬にアオられ気味。鞍上がハミをかけようと、手元をしきりに動かすもピリッとせず、最後はステッキを入れられる始末。これでも1週前追いよりは上向いているが、物足りない内容であるのは確か。このひと追いでどこまで変わってくるか。当日の気配には注意を払いたい。
⑧サンレイポケット【C】
栗東坂路併走。少し頭が右に向き、トビの低い走りは相変わらずだが、集中力は豊富で鞍上の指示、手ごたえに見合った動きはできている。ただ、一連の調教内容から一か八かの末脚勝負を狙っている様子。果たして今回のメンバー相手に決まるかどうか。展開や馬場がハマれば、という条件付きの狙いとなろう。
⑨グランアレグリア【B】
美浦南W併走。手ごたえに余裕を残したまま、同入の形でゴールした。ただ、走り慣れていない中距離戦に臨むにしては、前進気勢が過ぎるような気も。動きの質はハイレベルなので、ようは実戦に行ってのゲートと道中の折り合い次第。鞍上の手腕に委ねるほかない。
⑩カイザーミノル【C】
栗東坂路単走。失速せず最後まで脚勢を維持したものの、少し頭が高くフォームも乱れ気味。ストライドもさほど伸びておらず、さらなる距離延長に対応できるかどうかについては疑問。ましてやG1となれば、よほど展開に恵まれないと厳しいか。
⑪ムイトオブリガード【D】
栗東坂路単走。四肢のさばきは悪くないのだが、その一方で後肢の甘さが目につき、躍動感という点では今一歩。加えて、ステッキを当てられても反応が鈍く、とにかくズブい。ベテランなりの落ち着きともとれるが、やはりいい頃の迫力ある走りに比べると見劣りする。今回は様子見が正解ではないか。
⑫ラストドラフト【C】
美浦南W併走。前を走る僚馬に外から悠々と並びかけると、最後は余力を残したまま優勢の形でゴールした。いかにも見映えする動きだが、前回の毎日王冠は似たような感じで惨敗。1度使った上積みを見込んだとしても、相手はさらに強くなる。善戦を超えるイメージは浮かんでこない。
⑬ペルシアンナイト【B】
栗東CW単走。頭の位置こそ高めだが、自らハミを取って進もうとする前向きさは評価できる。前肢を高く上げて、叩きつけるように馬場を蹴り込む姿は7歳という年齢をまったく感じさせない。稽古映えする馬なので過度の評価はできないものの、ひと追いごとに着々と状態は上向いている。
⑭カレンブーケドール【B】
美浦坂路併走。1週前追いではアオられ気味だったボスジラを相手に余力残しで同入。この馬とすればコーナーリングと手前替えがスムーズだし、僚馬にぴったり並ばれた際に掛かる気配を出さないことも好感。いい仕上がり具合ではないか。
⑮ヒシイグアス【B】
美浦南W併走。直線を向いてからの手前替えが若干遅いようにも思えたが、変換後の力強い脚どりで進む姿は見ごたえがあった。肩回りの発汗が目につくが、この厩舎の所属馬にはよくあることなので、深刻に捉える必要はない。万全とは言えないまでも、それなりに帳尻を合わせてきた印象を持つ。
⑯ユーキャンスマイル【C】
栗東芝単走。前肢の動きこそ力強さを感じるものの、後肢が甘くアクションも小さい。元々アンバランスなフォームで走りがちの馬ではあるが、いい頃の重厚感と迫力を取り戻せていないのは気になるところ。本調子に達しているとは思えず、大望まではどうか。
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エフフォーリア・鹿戸調教師「太め感なくちょうどいい仕上がり。相手は相当強いが、どんな競馬をしてくれるか」
カイザーミノル・北出調教師「追い切りはサラッとで十分。キビキビした動きだった。いい成長を見せてくれている」
カデナ・中竹調教師「休み明けを叩いて良くなっている。東京コースは走りやすい」
カレンブーケドール・戸崎騎手「とてもいい動き。休み明けという感じもなく落ち着いている。1着で駆け抜けたい」
グランアレグリア・ルメール騎手「のどの問題がなくなった。馬場が良くて、冷静に走れたら2000は絶対にいける」
コントレイル・福永騎手「最も適した舞台。馬体は完成されてきた。スピードと瞬発力が武器だけに、あまり大きくなっていないのもいい」
サンレイポケット・西加助手「前走は時計の出る馬場で後ろからだったが、よく頑張っていた。距離も長い直線もいい」
トーセンスーリヤ・横山和騎手「動きは本当に良かった。先週より“その気”になっている。不安点がないのが一番」
ヒシイグアス・堀調教師「1週前のあとに硬くなったので週末を抜いて水曜追いに。2週前に比べればだいぶ良化した」
ペルシアンナイト・池江調教師「今は2000メートルが合うし、東京も走りにくいとは思わない。前走くらいのデキにある」
ポタジェ・友道調教師「着実にステップアップしてGIへ。2000メートルのほうがいいし、最後にひと伸びしてほしい」
ムイトオブリガード・角田調教師「相手は強いが、前走をひと叩きした上積みはあると思う。コース相性もいい」
モズベッロ・森田調教師「動き、フォームとも良化。このひと追いで変わってくるだろうし、前走のようなことはない」
ユーキャンスマイル・友道調教師「中間、直前とも動きが素晴らしい。札幌記念を使ったことがいいほうに向いている」
ラストドラフト・三浦騎手「体の使い方が良く感じたし、手先も軽かった。いい内容の追い切りができたと思う」
ワールドプレミア・友道調教師「春の天皇賞の疲れが残ったので夏場は無理せず。ようやく本来の姿を取り戻してきた」(夕刊フジ)
★天皇賞・秋の枠順はこちら 調教タイムも掲載
2011年以降の3着以内馬延べ30頭の馬齢をみると、3歳から6歳の間で収まっている。ただし、6歳の好走は2013年3着のエイシンフラッシュ1頭のみ。該当馬の過大評価は避けたいところだ。
(減点対象馬)
②カデナ ⑥トーセンスーリヤ ⑧サンレイポケット ⑪ムイトオブリガード ⑬ペルシアンナイト ⑯ユーキャンスマイル
2011年以降の1~3着馬は、例外なく前走でG1またはG2のハイグレード戦に出走していた。前走がG3以下のレースだった馬は、ことごとく複勝圏外に敗れている。
(減点対象馬)
⑥トーセンスーリヤ
2011年以降の3着以内馬延べ30頭のうち、28頭は前走の着順が9着以内。例外の2頭は、ともに2走前に勝利を収めていた。2走前敗退、なおかつ前走が2ケタ着順だった馬の深追いは危険と言わざるを得ない。
(減点対象馬)
②カデナ ③モズベッロ ⑪ムイトオブリガード ⑫ラストドラフト
2011年以降、前走の単勝人気順が8番手以降だった馬が、当レースで複勝圏入りしたケースはゼロ。レースの格に関係なく、前走で低評価を受けていた馬は劣勢の傾向にある。
(減点対象馬)
②カデナ ⑩カイザーミノル ⑪ムイトオブリガード ⑫ラストドラフト
2011年以降の3着以内馬延べ30頭は、いずれも同年の5月以降に出走歴があった。前走が同年の4月以前だった馬は、過信禁物とみるべきだろう。
(減点対象馬)
①コントレイル ⑮ヒシイグアス
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2018年のレイデオロこそU指数99.5というやや低めの指数で戴冠を果たしたが、1着馬に関しては、101以上であることがほぼマストで、過去5年間のそれ以外の勝ち馬はいずれもその条件を満たしている。しかも、すべてが1番人気。言うまでもなく、指数104.2で2位に3.7の指数差を付けて“凄馬”の評価を受けている⑨グランアレグリアが軸の最有力候補となる。仮にコントレイルやエフフォーリアに1番人気の座を奪われたとしても、主役という評価は揺るがない。
2~3着馬についても、過去の結果から指数99が取捨を判断するのに適したラインと考えることができるので、今年は6位以上の5頭(1位を除く)が対象となる。指数の伸びにくい3歳馬のエフフォーリアを除き、7位以下はバッサリ切って構わないだろう。
対抗評価は、2位の①コントレイル(100.5)。人気サイドで面白みには欠けるが、今年の100超えは上位2頭しかいないので外すわけにはいかない。以下、デビュー以来掲示板を外したことのない4位の⑭カレンブーケドール(99.8)と、同じく馬券圏内を外したことのない5位の④ポタジェ(99.4)をマークしておく。
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11年にトーセンジョーダンが記録した1分56秒1という勝ちタイムは、いまだにJRAの芝2000mレコードとして破られていない。また、同馬の従兄には09年天皇賞(秋)で8歳にしてG1初制覇となったカンパニーがおり、どちらもトニービンの直系という点でも共通する。13年ジャスタウェイ然り、天皇賞(秋)では多くのトニービン内包馬が記憶に残るパフォーマンスを披露してきた。
ただし、近年は少し様相も変わりつつあり、昨年に史上2頭目となる2連覇を達成したアーモンドアイをはじめとして、18年レイデオロ、15年ラブリーデイなど、キングカメハメハの直系が幅を利かせている。なお、過去10年の好走数においてはディープインパクト産駒が最多となるが、優勝例は14年スピルバーグに限られることを気に留めておきたい。
エフフォーリアは、父エピファネイア×母ケイティーズハート(母の父ハーツクライ)。母の父は直仔ジャスタウェイが13年天皇賞(秋)で後続に4馬身差をつける圧巻の勝利を披露。なお、父系祖父シンボリクリスエスは史上初となる天皇賞(秋)2連覇を達成している。前走東京優駿は瞬発力勝負で分が悪くなったとはいえ、積極的な立ち回りを見せてハナ差の2着。父、母の父、ともに成長力に富む血統なので、ひと夏を越してパワーアップした姿にも期待できるだろう。
カレンブーケドールは、父ディープインパクト×母ソラリア(母の父Scat Daddy)。本馬は重賞未勝利ながら、19年優駿牝馬・2着、19年ジャパンカップ・2着と東京のG1でも善戦してきた実績があり、デビューから一度も掲示板外に敗れていない堅実さが取り柄でもある。父の産駒は勝ちあぐねる傾向にあるとはいえ、毎年のように好走馬を送り出しており、唯一の勝利例となる14年スピルバーグが重賞初制覇であったことを踏まえると、本馬も悲願成就の可能性はありそうだ。
ユーキャンスマイルは、父キングカメハメハ×母ムードインディゴ(母の父ダンスインザダーク)。直近3年はキングカメハメハの直系が勝利している傾向は追い風と言えそうで、本馬自身も19年天皇賞(秋)では上がり3F最速となる末脚を駆使して4着に入線した実績を持つ。生粋のステイヤーというタイプでもないだけに距離の融通は利き、もとより左回りも得意とされてきた。この母の父らしい胴長の体形なので、やはり東京コースでは一考したい。
編集部(以下、編) さぁ、天皇賞(秋)です。今年も豪華メンバーが揃いました。
新良(以下、新) いちファンとしてもワクワクしますね。各世代のトップクラスの対決が見ものです。
編 今年は16頭立てということになりましたが、お手馬との継続騎乗というパターンが多いG1ということもあり、乗り替わりがあったのは4頭にとどまりました。選択肢が限られてしまいますが、新良さんの見解はいかがでしょう?
新 出馬表をパッと見ると、コンビ実績5戦5勝の川田将雅騎手に手綱が戻るポタジェに目が行くかもしれませんが、私は別の馬に注目しています。
編 そうなんですね。ポタジェの川田騎手以上に推し材料があるということだと思いますので、結論が気になります。
新 狙ってみたいのは、福永祐一騎手から岩田康誠騎手に乗り替わる⑦ワールドプレミアです。
編 福永騎手にはコントレイルがいますので、乗り替わりは仕方がないと理解しています。もちろん、岩田康騎手もいいジョッキーです。ただ、ポタジェの川田騎手以上に期待できるかどうかというと……。
新 皆さん、そう思いますよね。しかも同じ友道康夫厩舎ですから、リーディング順位的にも、川田騎手が乗るほうが勝負がかりとみるのは当然でしょう。
編 でも、あえてワールドプレミアと岩田康騎手を狙うというのは、しっかりとした理由があるわけですね?
新 はい。友道厩舎との関係性でいえば川田騎手のほうが上位ですが、馬主に視点を移すと岩田康騎手が逆転するんですよ。
編 なるほど、そういうわけなんですね。大塚亮一オーナーは岩田康騎手を重用していると?
新 そういうことです。20年以降における大塚オーナー所有馬の騎手別勝利数は、1位が吉田隼人騎手で、2位が岩田康騎手となっています。
編 関西ではエース級の扱いなんですね。
新 ここで岩田康騎手をテン乗りで配してきたということは、それだけオーナーの期待度が高いと読み取ることができます。
編 そういう背景を踏まえると、福永騎手からの乗り替わりが鞍上弱化になるわけでもなければ、川田騎手じゃないからといって陣営の勝負度合いが低いわけでもないと。
新 仰る通り、ここは本気で狙ってきていると思います。
編 岩田康騎手もその期待に応えようと、気合いが入っているかもしれないですね。
新 入っているでしょう。先週は東京で騎乗し、芝2000mでは2回乗って1着、3着と好成績を収めている点も見逃せません。
編 同じ舞台でリズム良くきていますね。
新 今の東京の馬場にフィットしていることは間違いないです。かつての輝きがなくなったとはいえ、岩田康騎手はやはりここ一番で勝負強いジョッキー。目が離せないでしょう。
編 コンビを組むワールドプレミアはどうみていますか? 距離がやや短いという印象もありますが……。
新 私は心配していません。長めの距離を中心に使われてきていますが、2000mでも力は出せると思います。
編 確かに、戦績を振り返ると3歳春までは2000m以下を使われ、オール3着以内なんですね。
新 使われてこなかっただけで、適性がないということはないでしょう。スピードだけでは乗り切れないタフなレースになりやすいので、むしろこの馬のスタミナが活きる気がします。昨年2着に好走したフィエールマンに近いイメージで、やってみたらしっかり対応できたという可能性はおおいにあるのではないかと。
編 とてもわかりやすいたとえです(笑)。戦績的にはステイヤーですが、中距離もこなせるタイプとみているわけですね。
新 3強の一角を崩す候補の一番手はこの馬でしょう。長距離実績や、休み明けのローテが嫌われて人気にならないことを祈っています。
編 あとは岩田康騎手の手腕に託すのみですね。
新 はい。しっかり馬券圏内に持ってきてほしいです。
秋の中距離王決定戦。中距離のスペシャリストに加え、一流マイラーと一流ステイヤーも参戦し、名勝負を紡ぎ出す。第138回(2008年)、逃げるダイワスカーレットをウオッカがギリギリ差し切った「2cm差のレコード決着」は今でも語り草となっている。また、第140回(2009年)カンパニーはJRA史上初となる8歳馬の平地G1制覇、第144回(2011年)トーセンジョーダンは芝2000mの日本レコード更新など、記録に残る決着も目立つ。ほか、これまで天皇賞の春秋連覇を同年に成し遂げたのは、第98回(1988年)タマモクロス、第120回(1999年)スペシャルウィーク、第122回(2000年)テイエムオペラオー、第136回(2007年)メイショウサムソン、第156回(2017年)キタサンブラックの5頭。第104回(1991年)では、天皇賞春秋連覇を目指したメジロマックイーンが6馬身差の圧勝を演じたかに見えたが、2コーナーで斜行して他馬の進路を妨害していたことが発覚し、18着に降着。1位入線馬の降着はJRAのG1史上初のことだった。
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