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過去10年を見ると、父もしくは母の父サンデーサイレンス(SS)系が連対20頭中15頭。スピード、パワー、底力のすべてが求められる東京マイルだけに、総合力の高いSSの血が欠かせない。
SS系に次ぐ13頭の連対馬を出しているノーザンダンサー(ND)系の配合馬も有力。なかでも昨年1着クラリティスカイの父クロフネや、2007年1着ピンクカメオの父フレンチデピュティなど、ヴァイスリージェント系が5連対している。他のND系ではストームバード系(3頭)、ダンジグ系(3頭)が目立ち、ND系ならスピードタイプが適性上位だ。
長距離型×スピード型の配合馬が活躍している点を踏まえると、ロードクエストがトップ評価にふさわしい。有馬記念を制したマツリダゴッホ産駒らしく、長くいい脚を使える。母の父チーフベアハートはBCターフなど芝2000~2400メートルでGIを4勝。ダンジグ系らしいスピードと持続力を伝えるのが特徴で、父の良さを高めている。
レインボーラインはスタミナを秘める父ステイゴールドに、母の父がフレンチデピュティ。半姉にローズS勝ち、阪神JF、秋華賞2着のアニメイトバイオ(父ゼンノロブロイ)がいるなど牝系は完成度が高い。
メジャーエンブレムは母の父がサドラーズウェルズ系オペラハウスと、ND系の中ではスタミナ型だが、父ダイワメジャーがスピードを補強している。
ファルコンSを制したトウショウドラフタは皐月賞馬のアンライバルド産駒。母の父がダート指向のジェイドロバリーなのでパワーは豊富だ。距離延長は問題ないが、時計のかかるレース向きだろう。マンハッタンカフェ産駒のイモータルは広いコースに向き、底力に富むドイツの牝系が魅力だ。
ダンツプリウスはブライアンズタイム×マンハッタンカフェと一見、スピード不足だが、祖母の父ストームキャットが欠点を補っている。
抽選組ではツーエムレジェンドに注目。3年連続連対中の父ND系×母の父SS系で、父がフレンチデピュティ。出走できればマークが必要だ。 (血統取材班)
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