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日曜日に行われるAJCCの登録馬の水曜追い切りについて、1頭ずつシンプルに考察していきます(出走馬決定順1~16位の追い切り映像が確認できた馬に限る)。予想の際にお役立てください。なお、出走馬確定後に最終版記事を改めて掲載します。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
アウスヴァール【B】
栗東CW単走。入念に攻めを積んだ効果もあってか、前走の中間より前向きさが伝わってくる走り。脚さばきに硬さは見られず、手前替えもスムーズ。重心が低くなり、そのぶん体の使い方も良くなっている。絶好調時の迫力には及ばないまでも、かなり状態を持ち直してきた印象。侮れない1頭だ。
アラタ【C】
美浦W単走。頭高めの走法はいつものこと。それは深刻に考えなくてもいい。ただ、鞍上の促しに対する反応が渋く、なかなか重心が下がらない。ラストもキレという面ではひと息だった。控えめな調整といはいえ、もう少しメリハリのある動きをしてほしいところ。高評価するには躊躇してしまう内容だった。
エヒト【C】
栗東坂路単走。やや斜めに構えたフォーム、不器用な手前替えはいつもと同じ。それ自体をマイナス視する必要はない。ただ、後肢を蹴り出す方向が悪いせいか、ササり気味の登坂なのは気になるところ。ゴール前で気を抜くような感じになったのもいただけない。もっと上の走りがある馬。評価は上げづらい。
カラテ【B】
栗東坂路併走。併走表記だが、ほぼ単走に等しい内容。サンデーファンデーを主体とした映像構成のため、ゴール前の走りこそ確認できなかったものの、直線中盤あたりまでは、地面をしっかりとらえて登坂。首高めのフォームは相変わらずだが、パワフルに駆けることができていた。状態が悪いという印象はなく、この馬なりに順調といえる。
コスモキュランダ【B】
美浦坂路併走。コーナーから直線入り口までは、僚馬の後ろで折り合いに専念。きちんとタメをつくることができていたし、その後の鞍上のゴーサインにもピリッと反応。しまいの伸びも良かった。姿勢が高くキレ不足にも見えた、1週前より動きの質が向上した印象。このひと追いで仕上げは間に合いそうだ。
ダノンデサイル【A】
栗東坂路併走。手前替えの際に首を振る仕草は変わっていないが、それを除けば軸ブレの少ないフォームでリズム良く登坂。きちんと折り合いがつき、迫力のある動きで一歩一歩が力強い。それでいて前走の当該週(当時はCW)に見られた尾の余計な力みが、当時より薄れているのも好印象。状態は良く映る。高く評価したい。
チャックネイト【B】
美浦W併走。前週にコーナーから促して、負荷をしっかりかけたことが功を奏したのか、当時のズブい面が薄れ、そのぶん走りに素軽さが出てきた。若干ふわふわしていた1週前とは違い、最後まで低い姿勢を保っていたのも好感。着々と調子を取り戻してきている印象を持つ。
ディープモンスター【C】
栗東CW単走。霜の降りた馬場を気にしたのか、地面をしっかりつかむことができていない感じ。そのせいか、いつもより歩幅が狭く映る。追われて首が高くなったのも気になるところ。軽いタッチの走りをする馬ゆえ、理想は脚を取られにくい馬場コンディションだろう。
ビザンチンドリーム【B】
栗東坂路単走。首の位置が高く、直線序盤は行きたがるところを見せる。ただ、前走の当該週と比べて蛇行する面が薄れており、そのぶん最後の踏ん張りが増している印象。走りの見映えはあまり良くないが、坂路ではいつもこんな感じなので、過度に気にする必要はない。悪くない仕上がり。
ボルドグフーシュ【B】
栗東坂路単走。頭の高い走法だが、もともとそういう馬。深刻にとらえなくてもいい。脚さばきは柔らかく、手前変換も比較的スムーズ。鞍上の促しに対する反応と伸びも良かった。残念だったのは、ゴール前で手前を戻してしまったこと。今回はB判定にとどめておきたい。
ボーンディスウェイ【B】
美浦W併走。前躯の筋肉量が多いため、そのぶん首の可動域がやや狭く、前さばきも少し硬く映る。しかしながら、脚取りはしっかりしており、スピードの乗りも悪くはない。キレこそあまり感じないが、それなりに持ち味は出せている印象。ひとまず順調とみてよさそうだ。
ポタジェ【C】
栗東坂路併走。最後まで集中力を切らさず走れていた点は評価できる。反面、いい頃に比べると体の柔軟性を欠き、鞍上の仕掛けに対する反応も渋い。ラストの加速も物足りない印象。それなりに前向きな気持ちは見せていたが、まだまだ良化の余地を残しているように思える。
マテンロウレオ【B】
栗東CW単走。右回り直線での左手前が長続きしないが、これはもはや癖のようなもの。それによるロスは少なく、ゴール前の走りにも迫力があった。前走時の状態を大きく上回るとはいかないまでも、劣るという印象はまったくない。穴候補として一考の余地はある。
ライラック【B】
美浦W併走。ひと頃と比べれば前後のバランスが良くなり、フォームの柔軟性も増している。あと少し後肢の蹴りに力強さがほしいが、走り全体の雰囲気は決して悪くない。レース当日までの微調整でさらに上向くようであれば、怖い存在になりそうだ。
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