横山和生騎手騎乗の2番人気
ドルチェモアが、大きく離された2番手からメンバー最速の末脚を繰り出して差し切り。新馬戦に続く連勝で重賞ウイナーとなった。次走は
朝日杯FS(12月18日、阪神、GⅠ、芝1600メートル)を予定している。2着は大逃げを打った7番人気の
グラニット。1番人気
ノッキングポイントは4着だった。
◇
母譲りの決め脚で2歳の登竜門を突破した。
桜花賞馬
アユサンの息子、
ドルチェモアが2番手からメンバー最速の上がり3ハロン33秒4を繰り出し、デビュー連勝で重賞タイトルをゲットだ。
「返し馬から馬の良さが伝わってきて、初戦よりも良くなっていると感じました。直線を向いたところでは前がかなりリードしていましたけど、
ドルチェモアの力を信じていましたし、届くと思っていました」
横山和騎手が快勝劇を振り返った。大逃げを打った
グラニットを深追いせず、冷静に離れた2番手を追走。その差は直線で10馬身以上に見えたが、慌てず残り400メートルから仕掛け、余裕を持って差し切った。
見守った須貝調教師は「一瞬ヒヤッとしたけどね、
カズオは全然大丈夫だったみたい。まだ自己表現が多いお子ちゃまで未知の部分が大きかったけど、思った以上に強かったね」と笑顔。今後は
朝日杯FSに向かう見込みだ。
ダノンプレミアム、
グランアレグリア、
サリオスと過去の優勝馬にはのちのGⅠ馬がズラリ。才能あふれる
ドルチェモアも、もっともっとタイトルを積み上げていきそうだ。(板津雄志)
◇
■
ドルチェモア 父
ルーラーシップ、母
アユサン、母の父
ディープインパクト。鹿毛の牡2歳。栗東・
須貝尚介厩舎所属。北海道日高町・下河辺牧場の生産馬。馬主は㈱スリーエイチレーシング。戦績2戦2勝。獲得賞金4032万2000円。重賞は初勝利。
サウジアラビアRCは
須貝尚介調教師が2020年
ステラヴェローチェに次いで2勝目。
横山和生騎手は初勝利。馬名は「甘い(伊)+もっと」。