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5週連続のGIが終わった東京開催。今週のメインはエプソムカップ(11日、GIII、芝1800メートル)が組まれている。重賞ウイナー8頭が激突する好カードとなったが、最も注目されるのは4歳馬アストラエンブレムだ。ここ2戦、1800メートルの距離にも対応し、改めて素質の高さを誇示。今後のためにも賞金上積みは不可欠で、初の重賞奪取を狙う。
堅実な決め手を持つアストラエンブレムに、得意の舞台で重賞初制覇のチャンスが訪れた。
デビューから9戦は一貫して1600メートル戦を使われ、重賞4戦を含めて【4・1・1・3】で5着以下なしの安定感。今年の京都金杯も後方から4着に押し上げたように、常にメンバー上位の末脚を放つことができる。「今なら1800メートルでもいいかも」(小島茂調教師)と臨んだ2走前の大阪城Sでは、驚異的な上がり32秒8をマークしてオープン初勝利。見立て通り、距離にもめどがついた。
同距離の前走・メイSはクビ差の2着。先に抜け出した勝ち馬タイセイサミットとは2・5キロのハンデ差があり、十分に力を示した形だ。小島茂師も「結果的に追い出しを待ちすぎたぶん、捕らえきれなかった」と分析。外から併せたところで気難しさを見せ、馬がブレーキをかけたのも敗因のひとつだった。その点はM・デムーロ騎手も把握している。3週続けてGI3着の鬱憤を晴らすうえでも、主戦は勝利へのイメージを膨らませているはずだ。
前走のハンデ戦から別定戦に替わり、引き続き力通りに決まりやすい東京芝1800メートル。左回りでは【4・2・1・0】で、東京ではサウジアラビアロイヤルC3着を含め【1・1・1・0】と確実に勝ち負けに加わっている。初タイトルをつかむなら、この舞台だろう。
「レース後も特に問題はない。まだ完成は先だけど、ここも期待しています」と小島茂師。3日に坂路で強めに追われ、4ハロン50秒8-11秒9と鋭い動きを披露した。中2週でも状態面に不安はない。クラス再編成で収得賞金は半減し、1800万円という身。今後の大舞台に向けて、ここできっちり賞金加算を狙う。
★エプソムCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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