サンケイスポーツの連載「やさしい競馬開運学」でおなじみのDr.コパこと小林祥晃氏(68)が、日曜中京メーンで下半期のダート王決定戦、GI
チャンピオンズカップ(C)に愛馬
コパノリッキーを出走させる。昨年は12着に敗れたが、上半期の砂王を決める
フェブラリーステークスで今年、連覇を達成。同一年のJRAダートGI完全Vへ向け、胸の内を語った。 (企画構成・柴田章利)
--前走のJBCクラシックを完勝
「強かったね。
フェブラリーS後に左前脚を骨折して、復帰戦の日本テレビ盃が3着。『まだ復調途上かな』というのが僕と村山調教師の考えだったから、あの強さには驚いた。
武豊騎手は『いい状態だった』とレース後に言っていたけど、やはり天才には違いが分かったのかね」
--前走後に
武豊騎手とチャンピオンズCの作戦などを話したのか
「レース後は特に話していません。でも、JBCもそうだけど、レース前には『スタートに気を付けて』『砂をかぶらないように』とは言いますね。天下の
武豊にそんなことを言うオーナーはいないよね。そんなことは分かっているだろうけど、確認は大事だから。流行の言葉ならルーチンだね」
--昨年は出遅れて、伸び切れずに12着
「中京はスタートが少し坂になっていて、滑るのが心配。でも、同じ舞台の
東海Sは圧勝しているからね。リッキーはどういうペースでどんな競馬をしたらいいのか、ユタカさんが頭の中の膨大なデータからはじき出してくれるから、心配していません」
--勝てば最優秀ダートホースのタイトルも
「昨年は残念ながら取れなかった。地方のNAR(地方競馬全国協会)賞はラブミーチャンで取っているけど、JRA賞のタイトルはまだ。馬主としては目標です」
--風水は
「村山調教師に『掃除をするといい』と風水のアドバイスをしたら、
ピカピカに掃除しているよ。あとは伊勢神宮にお参りして、レース当日は熱田神宮で必勝祈願をして乗り込みます」
--自信は
「休み明けを叩いた
ホッコータルマエに、
ノンコノユメとか新顔もいるから、面白いレースになるだろうね。でも、リッキーもさらによくなっているし、逃げにこだわる馬でもない。楽しみにしていますよ」
★同一年のダートGI完全Vは過去2頭
JRAの下半期ダート王を決めるチャンピオンズCは、2000年に
ジャパンカップ(JC)ダートとして創設。昨年、舞台が阪神から中京に替わり、名称も変更された。上半期のダート王決定戦、
フェブラリーS(GI)優勝馬のうち、00年の
ウイングアローと11年の
トランセンドが旧JCダートも制覇。いずれもJRA賞の最優秀ダートホースに輝いている。JRA・ダートGIを完全制覇した馬は他に、
カネヒキリ、
ヴァーミリアン、
エスポワールシチーがいる。
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チャンピオンズカップの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら
小林 祥晃(こばやし・さちあき) 1947(昭和22)年5月5日生まれ、68歳。東京都出身。「Dr.コパ」として知られる。日大理工学部建築学科卒。神職(島根県の石見国一宮物部神社)。愛知工大客員教授。一級建築士として設計事務所を主宰する一方、風水の第一人者としてブームを作る。主な所有馬は
コパノリッキーの他、2009、12年のNAR(地方競馬全国協会)年度代表馬ラブミーチャン(引退)などがいる。