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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 9 | 牝6 | 56.0 | 津村明秀 | 栗 高柳大輔 | 458(-4) | 1.31.8 | 208.6 | 14 | 33.9 | ⑩⑧ | |||
2 | 2 | 2 | 牝6 | 56.0 | C.ルメー | 美 国枝栄 | 470(-8) | 1.32.0 | 1 1/4 | 12.5 | 4 | 34.9 | ③③ | ||
3 | 4 | 6 | 牝4 | 56.0 | J.モレイ | 栗 辻野泰之 | 454(-2) | 1.32.0 | クビ | 2.3 | 1 | 34.1 | ⑦⑧ | ||
4 | 8 | 15 | 牝4 | 56.0 | 鮫島克駿 | 栗 庄野靖志 | 472(+4) | 1.32.1 | クビ | 65.8 | 11 | 34.4 | ⑦⑥ | ||
5 | 6 | 11 | 牝5 | 56.0 | 横山和生 | 美 宗像義忠 | 448(+2) | 1.32.2 | 1/2 | 112.1 | 13 | 33.6 | ⑮⑮ | ||
6 | 3 | 5 | 牝4 | 56.0 | 川田将雅 | 美 木村哲也 | 474(-2) | 1.32.2 | アタマ | 9.4 | 3 | 34.6 | ⑤⑥ | ||
7 | 7 | 13 | 牝4 | 56.0 | 横山典弘 | 美 武藤善則 | 488(+6) | 1.32.3 | 1/2 | 19.3 | 6 | 33.9 | ⑬⑬ | ||
8 | 6 | 10 | 牝5 | 56.0 | 武豊 | 栗 高野友和 | 452(--) | 1.32.3 | クビ | 2.5 | 2 | 33.8 | ⑬⑬ | ||
9 | 2 | 3 | 牝5 | 56.0 | 西村淳也 | 栗 高野友和 | 490(0) | 1.32.6 | 1 1/2 | 17.8 | 5 | 35.5 | ③③ | ||
10 | 5 | 8 | 牝5 | 56.0 | 松山弘平 | 栗 高柳大輔 | 506(0) | 1.32.7 | 3/4 | 82.7 | 12 | 35.2 | ⑤⑤ | ||
11 | 7 | 12 | 牝4 | 56.0 | 杉原誠人 | 美 小島茂之 | 444(+6) | 1.32.9 | 1 1/4 | 337.9 | 15 | 34.7 | ⑫⑪ | ||
12 | 8 | 14 | 牝5 | 56.0 | 横山琉人 | 美 小島茂之 | 456(+2) | 1.33.0 | 1/2 | 56.9 | 10 | 36.1 | ②② | ||
13 | 3 | 4 | 牝4 | 56.0 | 岩田望来 | 栗 清水久詞 | 476(+2) | B | 1.33.5 | 3 | 29.8 | 7 | 36.7 | ①① | |
14 | 1 | 1 | 牝5 | 56.0 | 戸崎圭太 | 美 相沢郁 | 440(+8) | 1.33.7 | 1 1/2 | 56.7 | 9 | 35.8 | ⑨⑧ | ||
15 | 4 | 7 | 牝4 | 56.0 | 池添謙一 | 栗 友道康夫 | 468(-2) | 1.33.9 | 1 1/2 | 36.2 | 8 | 35.7 | ⑩⑪ |
ラップタイム | 12.2 - 10.5 - 11.1 - 11.6 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.7 |
---|---|
前半 | 12.2 - 22.7 - 33.8 - 45.4 - 56.8 |
後半 | 58.0 - 46.4 - 35.0 - 23.4 - 11.7 |
■払戻金
単勝 | 9 | 20,860円 | 14番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 9 | 1,950円 | 14番人気 |
2 | 320円 | 4番人気 | |
6 | 130円 | 1番人気 | |
枠連 | 2-5 | 11,100円 | 24番人気 |
馬連 | 2-9 | 93,690円 | 71番人気 |
ワイド | 2-9 | 15,840円 | 72番人気 |
---|---|---|---|
6-9 | 5,380円 | 44番人気 | |
2-6 | 470円 | 3番人気 | |
馬単 | 9-2 | 303,260円 | 158番人気 |
3連複 | 2-6-9 | 43,750円 | 101番人気 |
3連単 | 9-2-6 | 916,640円 | 1,007番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果、近年のヴィクトリアマイルの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は火~木曜日に7.5ミリの降水が観測されるも、その後は天気に恵まれて、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)での開催。ちなみに、土曜日早朝のJRA測定含水率はゴール前が14.6%、4角は15.1%。金曜日に散水作業を施しているため、良発表としては若干しっとりした状態だった。
だが、クッション値は9.6と、前週の開催日(5月4日9.5、5月5日9.4)より若干硬め。芝1400mで行われた、11R・京王杯SCの決着タイムは1分19秒7。レコードに迫る高水準の時計が出ている。測定値以上に、軽めの走りやすいコンディションと認識するべきだろう。
芝競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順は、4、4、5、3、4番手。馬場の内めを運ぶ、先行~好位差し組に有利な状況と化していた。待機勢もそれ相当に脚を伸ばしてはいるものの、4角6番手以下通過馬の2着連対圏入りは1頭だけ。ゴール前でガラリと大勢が入れ替わる場面までには至っていない。
実際、上がり3Fタイム1~2位馬は【1.1.2.7】という、東京芝コースにしては低調な成績。メインの京王杯SCでは、レッドモンレーヴが後方から急襲するも、結果的に2着惜敗。今週からのA→Bコース替わりも手伝ってか、ポジショニングやコース取りの重要度が高い馬場となっているようだ。
日曜日の開催中は雲の多い天気になる見通し(12日7時の時点)。ただ、予報どおりなら雨が降ったとしても、量はそれほどでもなさそうで、馬場に深刻な影響を与えるほどではないものと思われる。開催中にまとまった雨が降らなければ、これまでと似たような傾向に落ち着く公算が高い。
それゆえ、ヴィクトリアマイルに関しては、外差し不利だった前日の傾向が続くという前提で、検討するべきなのかもしれない。となれば、狙いは道中の距離ロスを抑えて上手に立ち回れそうな馬となろう。枠順ベースで選ぶなら、やはり真ん中より内(1~4枠あたり)が適当ではないか。
なお、近年のヴィクトリアマイルは、東京芝の重賞において3着以内の好走歴を有していた馬が堅調。直近5年の1着全馬が、この条件をクリアしている。1分30秒5から1分32秒2まで、決着タイムには幅がありながらも、東京適性を問われる傾向が非常に強い。気にとめておきたい傾向だ。
また、馬格も大事な要素のひとつ。直近5年における優勝馬5頭の前走馬体重をみると、いずれも460キロ超となっている(海外戦を挟む馬は直近の国内戦が対象)。速い時計を要求されるコンディションの場合は、それなりの骨量・筋肉量が必須ともいえよう。
今回のヴィクトリアマイルの出走メンバーで、先述した要点(1~4枠+東京重賞実績+馬格)を満たしているのは、③スタニングローズ、⑤ウンブライル、⑦ハーパー。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
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出演:スガダイ(予想神) 久保木正則(日刊競馬) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
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日曜日に行われるヴィクトリアマイルの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ライラック【B】
美浦W併走(8日)。落ち着いた様子でスムーズなコーナリング。直線で相手に並びかける際の加速も悪くない。動きや反応に少し鈍さが見られた、1週前に比べると今回のほうが気配は良く映る。このあとの微調整で、さらに上向くようなら怖い存在になりそうだ。
②フィアスプライド【B】
美浦W併走(8日)。1週前はゴール前後のフォームがばらつき気味で、刻んだ時計ほどの鋭さは感じなかったが、今回はそのあたりを修正。最後までリズム良く走れていた。ラストの体の動きにもう少し伸縮性があればなおいいが、おおむね自身のパフォーマンスは示している印象。順調と判断したい。
③スタニングローズ【A】
栗東坂路単走(8日)。前肢が開き気味に映るが、それはいつも同じ。脚元の動きが力強く、走りの軸は安定。ひと頃に比べると前後のバランスが良くなり、四肢の回転も鋭くなった。稽古の雰囲気だけをとれば、一昨年のエリザベス女王杯以降ではいちばんかもしれない。
④コンクシェル【B】
栗東CW併走(8日)。反応を確認する程度の内容。身のこなしに硬さはなく、きびきびとした動き。相手に並ばれても前を譲らない勝負根性を見せ、最後はきちんと先着を果たした。前回から劇的に変わった印象こそないが、攻め気配そのものは悪くない。
⑤ウンブライル【B】
美浦W併走(8日)。僚馬2頭の間のタイトなシチュエーションでも、ひるむことなく自身のリズムをキープ。きちんと我慢がきいていたし、1週前より体の使い方も良くなっている。もう少し反応に鋭さがほしいが、気配は決して悪くない。この馬なりに順調だろう。
⑥マスクトディーヴァ【B】
栗東坂路単走(8日)。リラックスしてテンポ良く走れているし、フットワークの弾力性も高い。最後までフォームも安定している。あと少し反応に鋭さがあれば文句なしだが、大きく割り引くほどではない。実戦に向けての下地は整ったように思える。
⑦ハーパー【C】
栗東坂路単走(8日)。バランスの良いフットワーク、フォームのブレも少ない。その一方、鞍上の促しに対する反応が薄く、ラストはじり脚気味。1週前の併せ馬(当時はCW)でも、格下相手にやや劣勢だった。ここ2週の動きを見る限り、好調時のデキには及ばないように思える。
⑧サウンドビバーチェ【B】
栗東CW単走(9日)。テンション面を考慮して、しまいを軽く伸ばす程度の内容。この馬としては落ち着いて走れているほうだし、力みの程度も許容範囲。脚元の動きも悪くなかった。昨年5着時のデキを大きく上回るとはいかないまでも、劣るという印象はまったくない。穴候補として一考の余地はある。
⑨テンハッピーローズ【C】
栗東坂路単走(8日)。直線序盤は手前替えを拒むような感じで頭を上げ、それをなだめるのに鞍上はひと苦労。その後も、頭が右前肢の上あたりに位置するなど、どうも走りが安定しない。相手強化のマイルG1で、互角に渡り合える態勢にあるかといえば疑問符が付く。
⑩ナミュール【B】
栗東坂路単走(8日)。やや右斜めに構えたフォームは相変わらずだが、四肢のさばきに硬さはなく、促しに対する反応や加速もスムーズだった。帰厩後のまともな時計は、さきの日曜日と今回のみだが、動きの質は海外渡航前と遜色ない。それなりに整えてきた印象を持つ。
⑪ルージュリナージュ【C】
美浦W併走(8日)。逆手前になるなど、やや不器用なコーナリング。直線に入ってからも、我慢ができず併せ馬のかたちにならなかった。脚さばき自体は良いのだが、本番と同じ左回りの調整にもかかわらず、手前がチグハグなことや、制御がきいていない点は気になるところ。評価は上げづらい。
⑫キタウイング【C】
美浦W単走(8日)。流す程度の内容。整ったフォームで走れてはいるものの、脚元の力感が薄く、前さばきもいい時と比べて若干硬く映る。軽めの内容とはいえ、主戦騎手が騎乗していたことを考えれば、もう少し快活な動きを見せてほしいところ。調教観点的に強調はしづらい。
⑬モリアーナ【A】
美浦W単走(8日)。この馬にしては我慢がきいており、コーナリングや手前替えも比較的スムーズ。体を上手に使って走れているし、着地の安定感と力強さも目を引く。好調だろう。デキの良さを活かせるようなら、首位争いに加わる場面があっても不思議はない。
⑭フィールシンパシー【A】
美浦W併走(8日)。スムーズに折り合いをつけて、リズムのいい走り。フォームのブレが少なく、フットワークも安定している。抜け出す時の反応や、その後の加速も良かった。牝馬トップクラスとの力関係はさておき、稽古の動きは良く映る。
⑮ドゥアイズ【B】
栗東CW単走(8日)。手前替えの際にバランスを崩したものの、立て直してからはスピードに乗るにつれ、体の軸が徐々に安定。ゴール前の脚どりもしっかりしていた。ここ数走の中間と同様、併せ馬を施していない点は気になるが、気配は決して悪くない。及第点の仕上がりだろう。
◆ウンブライル・木村師「前走は内容に変化が見られてほっとした。昨年のNHKマイルCが2着。今年こそはと思ってやってきた」
◆キタウイング・小島師「追い切りは単走でバランスを整える感じで。レース間隔が詰まっていることは問題ない。ロスなく立ち回れれば」
◆コンクシェル・清水久師「精神面で気を抜くところがあるが、ブリンカーでカバーできている。舞台も問題ない」
◆スタニングローズ・高野師「昨年に比べ、今年のほうが断然いいですね。心身の苦しさがないというところです」
◆テンハッピーローズ・高柳大師「決め手を生かす競馬を磨いてきた。調子はいいので、マイルをこなせれば」
◆ドゥアイズ・庄野師「いい状態で当日を迎えられそう。折り合いよく、しまいも脚を使えるので1600メートルはぴったりだと思います」
◆ナミュール・高野師「もともと、素質は感じていましたが、海外遠征などをへて、メンタル、フィジカルすべてが上がってきました」
◆ハーパー・友道師「普段も落ち着きがあります。牝馬限定なら崩れないですからね。競馬にいけば力を出してくれる」
◆フィアスプライド・国枝師「状態は変わらずいいし、以前に比べて落ち着きが出た。脚をためて、しまいを生かせる形なら」
◆フィールシンパシー・小島師「福島牝馬S(2着)は外枠でもうまく立ち回って惜しい競馬だった。GⅠで相手は強くなるが、実績のある東京マイルはいい」
◆マスクトディーヴァ・辻野師「ゲート練習は毎週行い、穏やかにこなしてくれている。能力は高いので、スタートを五分に出られれば」
◆モリアーナ・武藤師「2000メートルを3度使ったことで、折り合いはかなり成長した。GⅠでも力を出し切れれば、抵抗できると思う」
◆ライラック・相沢師「前走は厩舎でイライラして馬体減。今回は440キロ台で臨めそう。フェアリーSを勝っているようにマイルも問題ない」
◆ルージュリナージュ・宗像師「東京は合っていると思います。仕上がりの良さを生かしたい」
主要ステップレースの阪神牝馬Sが1600m施行となった、2016年以降(過去8年)の1~3着馬延べ24頭の馬齢を確認すると、4歳から7歳までの間となっている。ただし、6~7歳の2着連対圏入りは、前年度のヴィクトリアマイル優勝馬のみ。4歳の好走(3着以内)は、前走4着以内からの臨戦馬、もしくは前走で単勝1番人気に推されていた馬に限られる。その点には注意が必要だろう。
(減点対象馬)
②フィアスプライド ⑦ハーパー ⑨テンハッピーローズ ⑫キタウイング ⑮ドゥアイズ
2016年以降の1~2着馬延べ16頭中15頭がキャリア17戦以内。例外は2016年の優勝馬ストレイトガールのみ(キャリア30戦)。同馬はヴィクトリアマイルで2014年3着→2015年1着のリピーター。過去の当レースで3着以内の好走経験がない、キャリア18戦以上の馬は強調しづらい印象を受ける。
(減点対象馬)
⑨テンハッピーローズ ⑭フィールシンパシー
2016年以降の1~2着馬延べ16頭は、みな前走10着以内からの臨戦馬。なお、前走がG1以外で2着以下、かつ1位入線馬とのタイム差が0秒5以上だった馬の好走(3着以内)は、過去のヴィクトリアマイルにおいて、1着かタイム差0秒3以内で入線した経験のある馬だけ。気にとめておきたい傾向だ。
(減点対象馬)
①ライラック ⑦ハーパー ⑧サウンドビバーチェ ⑪ルージュリナージュ ⑫キタウイング
2016年以降の2着以内馬延べ16頭はいずれも、前走の4角通過順位が2番手以下だった。積極策をとった直後の馬は推奨しづらい。
(減点対象馬)
③スタニングローズ ④コンクシェル
2016年以降、過去のヴィクトリアマイルにおいて3着以内、もしくはタイム差0秒3以内の入線経験があった馬を除くと、近2走とも5着以下敗退を喫していた馬が、当レースで2着連対圏に入ったケースは皆無となっている。舞台実績に乏しく、勢いも欠く馬は「あって3着まで」の扱いが無難だろう。
(減点対象馬)
①ライラック ③スタニングローズ ⑦ハーパー ⑧サウンドビバーチェ ⑨テンハッピーローズ ⑪ルージュリナージュ ⑫キタウイング
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このレースは、出走馬の平均U指数が96を下回る年は波乱傾向にある一方、96以上の年は比較的順当に収まりやすいという特徴があり、メンバーレベルを確認すれば攻め方の方向性がある程度見えてくる。上位勢が人気サイドであれば、無理に逆らわなほうがいい。今年の出走馬の平均U指数は95.3。例年よりレベルの低い年とみなせるので、指数上位馬を中心に、ヒモ荒れも視野に入れた馬券の組み立てが推奨される。
馬券の軸として取り上げなければならないのは、U指数上位2頭だ。3位以下に2.2以上の指数差を付けており、能力的には抜けた存在と評価できる。昨年のマイルCS勝ち馬で、東京芝1600mにおける重賞実績も十分な1位⑩ナミュール(98.6)。負けたレースも含め、毎回高いポテンシャルを示す走りを見せている2位⑥マスクトディーヴァ(98.2)。上位人気必至で妙味に欠けるが、この2頭を買い目から外すわけにはいかないだろう。
ヒモ穴として面白そうなのは、3位②フィアスプライド(96.0)だ。過去実績は上位人気勢には劣るも、マイル戦では崩れない点が魅力で、ルメール騎手の継続騎乗も心強い。
そして最後に、5位⑤ウンブライル(95.7)に注目する。NHKマイルC2着の実績と川田騎手騎乗という点で人気の一角を占めることになるだろうが、U指数上位2頭がかなり人気を集めることになりそうなので、買いやすいオッズに落ち着くとみる。押さえておいて損はないだろう。
リピート好走が多いなかでもクロフネ産駒の勝ち馬はその傾向が強く、2012年ホエールキャプチャ、2022年ソダシの2頭は、前者がハナ差、後者がアタマ差と、翌年も勝ち馬とタイム差なしの2着に好走。また、2019年には母の父にクロフネを配されたノームコア(父ハービンジャー)が、当時の芝1600mにおける日本レコードを更新するなど、その存在感をおおいに示している。
ほか、フジキセキとディープインパクトが種牡馬として最多となる4勝を記録。後者の産駒は2021年に1~3着を独占しているが、1着グランアレグリアは母の父Tapit、2着ランブリングアレーと3着マジックキャッスルは母の父シンボリクリスエスとなるため、いずれも母系にSeattle Slewの血脈を持つことでも共通していた。2022年2着ファインルージュ、2023年1着ソングラインと近年はキズナ産駒も上位を賑わせているだけに、今後はディープインパクト系としての動向にも注目していきたい。
スタニングローズは、父キングカメハメハ×母ローザブランカ(母の父クロフネ)。同産駒からは11年の勝ち馬アパパネが出ているが、同馬とは「母の父がDeputy Minister系種牡馬」であることにも共通点を見いだせる。また、「キングカメハメハ×クロフネ」の組み合わせは、22年1着&23年2着のソダシも想起させる配合だ。直近5年で、2勝、2着1回、3着1回と父または母の父クロフネを配された馬に勢いがあることからも軽視はできない。
ライラックは、父オルフェーヴル×母ヴィーヴァブーケ(母の父キングカメハメハ)。直系でこそないものの、今年のメンバーでは唯一フジキセキの血を引く馬で、牝系を辿れば名マイラーのダイワメジャーが出た一族でもある。近親には15年サウジアラビアRCを勝ったブレイブスマッシュがおり、本馬自身も22年フェアリーSを勝っていることを考えれば、マイル路線で新味を出して不思議ない。重賞を2桁人気で激走してきた実績からも要注意。
ウンブライルは、父ロードカナロア×母ラルケット(母の父ファルブラヴ)。同産駒は産駒初出走となった20年にアーモンドアイが勝利するほか、同年には12番人気のトロワゼトワルも4着に健闘。なお、前者と本馬はサンデーサイレンス、Specialなど、母系の血統構成にも共通点が多い。昨年のNHKマイルカップではアタマ差2着のコース実績もあり、全兄にステルヴィオがいる血統背景を鑑みてもG1制覇のチャンスは充分にありそうだ。
4歳以上牝馬による春の女王を決める一戦。かつては古馬牝馬に春の大目標はなかったが、ヴィクトリアマイルが誕生したことで状況は一変し、ローテーションの核ができあがった。記念すべき第1回(2006年)は、ダンスインザムードの2004年桜花賞馬以来となる勝利で幕開け。第4回(2009年)はウオッカ、第5回(2010年)はブエナビスタと、歴史的名牝に数えられる馬たちが力の違いを示し、第6回(2011年)は前年に“牝馬三冠”を獲得したアパパネが貫禄勝ち。G1の看板に恥じないレースに成長していった。その後も、第15回(2020年)のアーモンドアイ、第16回(2021年)のグランアレグリア、第17回(2022年)のソダシなど、人気と実力を兼ね備えた名牝が勝ち馬欄に名を刻んでいる。一方で、波乱含みのレースとしても知られており、第10回(2015年)には3連単で2,000万円超えの配当を記録。今もなお同券種のG1最高配当としてランキングされている。