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2歳ダートの頂上決戦となる全日本2歳優駿。このレースは2歳チャンピオン決定戦らしく、阪神JFや朝日杯FS同様に成長力が重要ポイント。近走で凡退が続いて成長力にやや疑問符がつく馬は、苦戦している傾向がある。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本だ。
実際に過去10年の優勝馬10頭中7頭がダートでは無敗の馬。無敗馬以外で優勝したのは、2014年のディアドムス、2019年のヴァケーション、2022年のデルマソトガケの3頭。それらは前走でダートでは3着以下がなく、前走で勝利していた。このことからも能力と勢いが重要であることがおわかり頂けるはず。
特にキャリア4戦以上で、前走でダートグレード勝ちか、南関東の重賞を2勝以上しているダート無敗馬は最有力。それらの過去10年のこのレースでの成績は【3・0・0・0】と勝率100%だ。1着の該当馬は、2013年のハッピースプリント、2015年のサウンドスカイ、2020年のアランバローズ。遡れば2011年の優勝馬オーブルチェフ、2009年の優勝馬ラブミーチャンも前記に該当している。
さらに前走が0.7秒差以上の圧勝だったダート無敗馬も有力。ただし、前記の条件を満たしながらもこれまでに逃げたことしかなかったハヤブサマカオーがここでは10着に敗れており、前走が逃げ切り勝ちではないことを条件としたい。すると過去10年のこのレースでの成績は【3・0・0・0】となる。該当馬は2016年のリエノテソーロ、2018年のノーヴァレンダ、2021年のドライスタウト。遡れば2011年の優勝馬オーブルチェフも前記に該当しており、こちらもかなり期待できる。
その他、前走で良馬場の1勝クラス・もちの木賞を勝利している馬も有力。同レースが稍重、重、不良馬場だと走破タイムが速く、ここでダメージが出ることが多い。実際に2歳レコードタイムを記録(走破タイム1分52秒1より速い)した2013年のメイショウイチオシ、2017年のビッグスモーキー、遡って2012年のドコフクカゼは5着以下に敗れている。
一方、前走で良馬場のもちの木賞を勝利した馬に限れば、過去10年のこのレースでの成績は【2・1・0・0】と連対率100%になる。1着の該当馬は、2018年のノーヴァレンダ、2022年のデルマソトガケ。2着の該当馬は、2015年のレガーロだ。また前記の3頭は、前々走で10月以降のレースを使われ、そこで勝利していることが共通項だ。
最後に穴馬候補を紹介しよう。前走の南関東重賞の鎌倉記念、平和賞、ハイセイコー記念のどれかを勝利した、キャリア4~6戦かつ、そのうち1戦以上で1.0秒差以上の圧勝している馬が活躍している。デビューから無敗だった2020年のアランバローズこそ2番人気での優勝だったが、2019年のヴァケーションは5番人気で優勝。2015年アンサンブルライフは5番人気で3着、2017年のハセノパイロは6番人気で3着だ。
ただし、ここでも前走が逃げ切り勝ちだった、2019年のインペリシャブルは11着、2021年のノブレスノアも11着と敗れていることから、前走が逃げ切り勝ちではないことを条件としたい。
さらに大穴候補も紹介すると、同年のホッカイドウ競馬の重賞で連対実績がある馬だ。ダートでは無敗だった2013年のハッピースプリントこそ1番人気での優勝だったが、2013年の3着馬サーモピレ(8番人気)、2016年の3着馬ローズジュレップ(3番人気)、2019年の3着馬ティーズダンク(9番人気)、2021年の3着馬プライルード(11番人気)。遡れば2012年にジェネラルグラントが7番人気で2着と好走している。
前記のローズジュレップとプライルードは、1200mの門別の重賞連対馬でマイル以上の実績がなくても通用している。しかし、その2頭は1F距離が延びて前進し、兵庫ジュニアグランプリで3着以内に好走していた。ホッカイドウ競馬の1200mの重賞連対馬は、前走の兵庫ジュニアグランプリで3着以内が条件で狙いたい。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・キャリア4戦以上で前走ダートグレード勝ちか、南関東の重賞を2勝以上しているダート無敗馬。
・前走で0.7秒差以上で圧勝したダート無敗馬(前走が逃げ切り勝ちではないことが条件)。
・前走で良馬場のもちの木賞を勝利した馬(前々走で10月以降のレースに出走していることが条件)。
●穴馬候補
・前走で鎌倉記念、平和賞、ハイセイコー記念のどれかを勝利した、キャリア4~6戦かつ、そのうちの1戦以上で1.0秒差以上で圧勝した馬(前走が逃げ切り勝ちではないことが条件)。
・同年のホッカイドウ競馬の重賞で連対実績のある馬(1200m重賞の連対馬は、前走の兵庫ジュニアグランプリ3着以内が条件)。
●危険な人気馬
稍重、重、不良馬場のもちの木賞を勝利した馬。
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