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道中のペースが緩みにくく、直線も長いため、決め手よりスタミナと底力が問われる。
同じ東京芝2500メートルのGII目黒記念をレコード勝ちしているムスカテールが最上位。父マヤノトップガンは、ほかに2頭の目黒記念優勝馬を出し、舞台適性は非常に高い。伯父に愛ダービー馬ウイングドラヴがいるなど、母系の底力も十分だ。
ハーツクライ産駒は中長距離向きのスピードとスタミナに優れ、長くいい脚を使えるので東京は合い、前週の天皇賞・秋をジャスタウェイが制したように、血の勢いもある。メイショウナルトは母が凱旋門賞カーネギー×マルゼンスキーのスタミナ豊富な配合。2200メートル超は未経験だが、長距離でさらに持ち味が生きそう。アドマイヤラクティは母の父が同じく凱旋門賞馬のエリシオ。タフな消耗戦に向き、東京はプラスになる。
ディープインパクト産駒のエックスマークは母の父がドイツの名種牡馬アカテナンゴで、叔父に欧米で芝2400メートルのGIを4勝したシロッコがいるなど、母系はスタミナ豊富。重賞初挑戦でも格負けしない。
昨年の覇者ルルーシュは父が東京のGIを2勝したゼンノロブロイで、その産駒は一昨年にもトレイルブレイザーがこのレースを制覇。母の父が東京に強いグレイソヴリン系のハイエストオナーで、直線の長いコースなら巻き返しが可能だ。
ホッコーブレーヴの父マーベラスサンデーはサンデーサイレンス産駒で中長距離型。代表産駒シルクフェイマスが4歳夏の条件戦から重賞連勝を含んで5連勝するなど、父同様、古馬になって強くなるタイプが多く、前走Vの勢いは魅力だ。
カルドブレッサは2010年の優勝馬トーセンジョーダンと同じジャングルポケット産駒で母の父がSSと、いかにも東京向き。距離延長もいい。 (血統取材班)
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