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【中山記念】血統診断

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 小回り中山で行われる伝統のGII戦。底力と同時に、スピードの持続力と器用さが求められる。

 2013年の皐月賞ロゴタイプが最上位だ。父ローエングリンは2003年、07年の中山記念を2勝。息の長い活躍をした快速馬で、産駒にはスピードの持続力が受け継がれている。過去10年の当該舞台での勝率は16・7%と、15回以上産駒が出走している種牡馬では、ディープインパクト(14・9%)、キングカメハメハ(11・5%)の大種牡馬を抑えて堂々のトップだ。

 さらに母の父サンデーサイレンスが瞬発力と底力を補強。この舞台にマッチしたバランスの良い中距離配合になっている。この馬自身も一昨年3着、昨年2着と好走。父子制覇の可能性は十分だろう。

 SS系フジキセキ産駒で、一昨年の皐月賞イスラボニータにも高い評価が必要になる。父からスピードとパワーを受け継いでおり、母の父コジーン(グレイソヴリン系)は、このレース向きの底力と軽快さも持ち合わせている。

 ディープインパクト産駒は3頭が登録。リアルスティールは母の父がストームキャットの“黄金配合”で距離の守備範囲は広い。アンビシャスは母の父がエルコンドルパサーで成長力が十分。ラストインパクトも母系に3冠馬ナリタブライアン、GI3勝のビワハヤヒデがいる好配合だ。

 昨年の2冠馬ドゥラメンテは、キングカメハメハ×SSの万能型の配合で、成長力と底力は文句なし。小回り向きの器用さがあるほうではないが、古馬になってさらに強くなるのは間違いない。

 穴っぽいところではレッドレイヴン。父は北米の大種牡馬で、母の父シルヴァーホークはGI4勝のグラスワンダーを送り出した。スピード、底力は見劣らず、一発があっても不思議はない。 (血統取材斑)

中山記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら

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