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【鈴木和幸G1コラム】 皐月賞出走全馬チェック

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皐月賞出走馬の短評

  
リルダヴァル
       
6ヶ月の長いブランクがあった毎日杯の3着は気にしなくていい。いいとこ八分の仕上げでしかなかったのだから。新馬、野路菊Sで見せた瞬発力、爆発力は今年のメンバーでもトップクラス。この中間、その力をフル回転させられるまでに良化しており、Vの可能性まで持つ。

  
ハンソデバンド
       
共同通信杯で破ったダノンシャンティ毎日杯を、アリゼオスプリングSを勝っている。この比較からここでも勝ち負けに持ち込んで不思議はない。5戦してまだ連対を外していない堅実さも魅力。要警戒だ。

  
トーセンアレス
       
ダートでしか勝っていないし、芝では見せ場も作れていない。苦戦だ。

  
ネオヴァンドーム
       
きさらぎ賞勝ちは2着レーヴドリアンの位置取りの悪さ、ボーンヘッドに助けられた気がする。2連勝を額面通りには受け取れない。

  
ローズキングダム
       
ダービーよりは皐月賞向き、まさかスプリングSで負けるとは。負けても2着を外すとは思わなかったが、1勝馬さえ捕らえきれずの3着は情けない。2歳チャンピオンの名が泣く。休み明けで体重が減っていたこと、最終追い切りで格下馬に脚色劣勢だったことなど、そう簡単に巻き返せない、厳しい状況下にあるのは確かだろう。無印にはできないが。

  
ゲシュタルト
       
スプリングSは先行馬ペースにうまく乗れたし、ローズキングダムの凡走にも後押しされての2着。仮に今回、同じ流れ、レースができても相手が強すぎる。

  
レッドスパークル
       
休み明けになるし、ローズキングダムエイシンフラッシュには完敗している。仕上げに問題はなくても5着があれば上デキと見る。

  
バーディバーディ
       
いかなる理由があろうとも、前走・スプリングSで1秒6も離されていては、巻き返しはとうてい不可能。失礼ながらダート路線をいくべきではないか。

  
サンディエゴシチー
       
札幌2歳Sの勝ち馬だけに、前走のスプリングSではもう少しやれると思ったが、8馬身差の10着だった。あれから1ヶ月足らず、この差を挽回するには時間がなさすぎる。

  
⑩シャイン
       
シンザン記念で2着したが、実は3馬身も離されている。そして、前走のきさらぎ賞も4馬身差の6着がやっと、これが現在のこの馬の実力。

  
エイシンフラッシュ
       
京成杯はハナ差とはいえ、スローペースを3番手からきっちり差し切るすばらしい勝ち方。それだけに以後が期待されたのだが、不運にもアクシデントに見舞われて、ローテーションに狂いがでてしまった。それを感じさせない今週の好ゲイコだったが、大レースにおいては順調さが一番。勝つまでは難しい。

  
エイシンアポロン
       
京王杯2歳Sは勝ったものの、デイリー杯2歳S朝日杯FS、弥生賞はいずれも2着と、“善戦マン”のきらいがある。前走後の意欲むき出しの猛ゲイコに、デビュー以来の最高を見たが、それでも勝ち切れるかどうか。京王杯1400メートルの勝ちっぷりのよさからすると、NHKマイルCが最適のようにも思われる。

  
ヴィクトワールピサ
       
唯一の4勝馬であり、2つの重賞勝ちと中身もすばらしい。ローズキングダムに負けたデビュー戦は不利あってのもので、実力負けとは違う。おそらく、1番人気に推されると思うが、それにこたえられるだけの実力の持ち主。仕上げも万全だし、テン乗り岩田は昨年の皐月賞騎手、ネックになることもないだろう。三冠資格を取る最有力候補。

  
レーヴドリアン
       
きさらぎ賞は負けて強し、並みの馬では3着にもこられなかっただろう。ただ、ここまでの4戦をすべてレース最速で上がりながら、2勝にとどまっているように、後方からの競馬しかできず、勝ち味に遅い欠点がある。今回はこれまで以上の相手強化だし、頭数も増えている。期待より不安の方が多い。

  
ダイワファルコン
       
1勝馬の身で弥生賞に挑戦、3着して皐月賞の出走権を取った。血は水よりも濃いというか、さすがはGⅠ阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)で2着したダイワルージュの仔である。しかし、現時点では気性的な若さが見え隠れし、本格化はもっと先の気が。今回は首位争いまでは苦しい。3着があれば上々とみる。

  
ヒルノダムール
       
ラジオNIKKEI賞2歳Sではヴィクトワールピサとわずか0秒2差。この一事にこの馬の非凡さが証明されている。前走の若葉Sで2着に負けたのは、プラス6キロ、デビュー以来の最高体重466キロにあったのではないか。つまり、トライアルはトライアルの仕上げ、目いっぱいには作っていなかったのではないか。中間、今週の追い切り良化にもそれが感じられる。ヴィクトワール一辺倒とはいわせない。

  
ガルボ
       
朝日杯FSの4着馬だし、シンザン記念も3馬身差の完勝。それだけに不気味さが漂う。問題は3ヶ月の休み明けになることで、仕上げは進んでいるが、根っからの“イレッポ”、イレ込んでまたまた体重を激減させたりしないだろうか。この17番枠も好位でレースをしたいこの馬にはマイナスに映る。

  
アリゼオ
       
前走は逃げ切りだが、これは相手関係、内めの5番枠だったことで横山典が機転を利かせたもの、本来は逃げ馬ではないのでこの大外枠でも競馬はできる。もちろん、決して有利とはいえないが。久々に関東馬から出た、スケールの大きさを感じさせる馬で、一戦ごとの体質強化も頼もしいかぎり。どう乗って勝ち負けして見せるか、横山典のお手並み拝見だ。



明日はいよいよ最終予想を公開します。

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