川田将雅(38)=栗・フリー=騎乗で1番人気の
クイーンズウォークが後方3番手追走から直線で鋭く伸びて差し切り重賞初制覇。牝馬クラシックの有力候補に名乗りを上げた。3番人気の
アルセナールがクビ差の2着。4番人気
ルージュスエルテが3着だった。
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牝馬路線に新しいスター候補が現れた。未勝利V直後で1番人気に支持された
クイーンズウォークが、後方11番手からメンバー最速の3ハロン33秒4で突き抜けて重賞初制覇。川田騎手が
クールな表情でレースを振り返った。
「返し馬をいい雰囲気で終えることができたので成長も感じましたし、自信を持って競馬をしてきました。先々のために、先につながる競馬をという思いでのこの競馬でした」
前半3ハロンが35秒4のスロー。展開が向いたとはいえない中での、大外一気はあまりにも衝撃的だった。
中内田調教師も「初の長距離輸送でも物おじすることなく、すごい馬だなと。(半兄)
グレナディアガーズが引退したタイミングで頑張ってくれましたし、縁を感じます」と笑顔を見せた。
GⅠ馬の兄は今年から種牡馬の道へ。春の有力候補に躍り出た妹は女王への道を歩んでいく。(板津雄志)
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クイーンズウォーク 父
キズナ、母ウェイヴェルアベニュー、母の父ハーリントン。黒鹿毛の牝3歳。栗東・
中内田充正厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主(有)サンデーレーシング。戦績3戦2勝。獲得賞金4686万2000円。重賞は初勝利。
クイーンCは
川田将雅騎手が2023年
ハーパーに次いで2勝目、
中内田充正調教師は初勝利。馬名は「ロンドンのランベスブリッジとタワーブリッジ間の遊歩道」。