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待ちに待った頂上決戦。06年に生産された7768頭の頂点に立つのは-。
土曜の朝、片岡記者はケイアイライジンの馬房に顔を出した。「オーナーや生産牧場、いろんな人の思いが詰まっているダービーですから」。運動を終えたライジンをリラックスさせた後で、奥窪浩介調教厩務員が取材に応じてくれた。8年目のダービー初挑戦。トレセンに入る前はウィナーズサークル(89年ダービー馬)を生産した栗山牧場で修業していた。「今回が一番いい状態で出せる。もともとがタフな馬なので時計のかかる方がいいかも」。競ってしぶとい勝負根性を発揮できれば-。一世一代の舞台に思いは飛ぶ。
東京競馬場の厩舎地区には午前5時から下村記者がスタンバイ。アントニオバローズの運動が終わると、前日入厩の関東馬3頭の出迎え。午後には関西馬が続々と出張馬房に到着する。15頭すべてのチェックを終えて競馬場のスタンドの記者席に戻ってきたときにはちょうど12時間が経過していた。東京メーンの欅Sは下村の◎ダイショウジェットが勝った。馬券は? 「相手本線のヒシカツリーダーが2着に届いてれば疲れも吹っ飛んだんだけど。ふぅ、早くナマ情報送らなきゃ」と残念無念。お疲れさま。
レース終了後、東京競馬場では恒例の「ダービー前夜祭」が開催された。メモリアルスタンド地下1階の映像ホールには、満員の300人のファンが駆けつけ、本紙カトちゃん、佐藤・水戸の両ベテラン記者らの熱弁に耳を傾けていた。
編集部では『データ大作戦』を校了した松永記者がホッとひと息。1週間をかけて絞りに絞った“精鋭上位6頭”をご確認を。
フジテレビがあるお台場へ出向いたのは黒田記者。ほしのさん&ユッキーナの取材に、いそいそと-。競馬ファンと関係者、すべての人の思いが凝縮した2分半のドラマのゲートは15時40分に開く。今年もダービー馬誕生の瞬間を、まばたきせずに見届けたい。
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