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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 12 | 牡5 | 58.0 | 菅原明良 | 栗 吉岡辰弥 | 428(+4) | 2.12.0 | 7.5 | 3 | 34.0 | ⑪⑪⑩⑦ | |||
2 | 6 | 9 | 牡4 | 58.0 | 横山武史 | 美 手塚貴久 | 460(+4) | 2.12.3 | 2 | 16.9 | 7 | 34.0 | ⑦⑦⑫⑪ | ||
3 | 3 | 3 | 牡4 | 58.0 | 横山和生 | 栗 上村洋行 | 518(+12) | 2.12.4 | クビ | 11.6 | 5 | 34.8 | ③④③② | ||
4 | 5 | 7 | 牡5 | 58.0 | 池添謙一 | 栗 池添学 | 468(-2) | 2.12.4 | クビ | 15.1 | 6 | 34.9 | ③②②① | ||
5 | 7 | 10 | 牡5 | 58.0 | 戸崎圭太 | 美 田中博康 | 506(+2) | 2.12.9 | 3 | 10.5 | 4 | 35.3 | ⑨⑨③④ | ||
6 | 4 | 4 | 牡5 | 58.0 | 武豊 | 栗 友道康夫 | 508(--) | 2.12.9 | クビ | 2.3 | 1 | 34.6 | ⑪⑪⑬⑪ | ||
7 | 4 | 5 | 牡7 | 58.0 | 幸英明 | 栗 大久保龍 | 508(0) | 2.12.9 | クビ | 25.4 | 8 | 35.2 | ⑤⑤⑧⑤ | ||
8 | 8 | 13 | 牝5 | 56.0 | 川田将雅 | 美 黒岩陽一 | 468(+4) | 2.12.9 | ハナ | 33.8 | 10 | 35.3 | ①①①② | ||
9 | 7 | 11 | 牡6 | 58.0 | 団野大成 | 栗 斉藤崇史 | 474(-10) | 2.13.3 | 2 | 165.0 | 13 | 35.3 | ⑬⑬⑩⑦ | ||
10 | 2 | 2 | 牡5 | 58.0 | C.ルメー | 栗 杉山晴紀 | 472(--) | 2.13.6 | 1 3/4 | 3.7 | 2 | 35.9 | ⑦⑦⑤⑤ | ||
11 | 1 | 1 | セ5 | 58.0 | D.レーン | 美 堀宣行 | 470(-8) | B | 2.14.5 | 5 | 25.4 | 9 | 36.7 | ⑨⑨⑤⑦ | |
12 | 5 | 6 | 牡7 | 58.0 | 坂井瑠星 | 栗 友道康夫 | 476(+4) | 2.15.5 | 6 | 162.3 | 12 | 37.3 | ⑥⑤⑨⑬ | ||
13 | 6 | 8 | 牡8 | 58.0 | 岩田望来 | 栗 音無秀孝 | 530(-4) | 2.15.8 | 1 1/2 | 133.1 | 11 | 37.8 | ②③⑤⑦ |
ラップタイム | 12.4 - 10.9 - 12.3 - 12.7 - 12.7 - 12.9 - 12.2 - 11.4 - 11.7 - 11.3 - 11.5 |
---|---|
前半 | 12.4 - 23.3 - 35.6 - 48.3 - 61.0 |
後半 | 58.1 - 45.9 - 34.5 - 22.8 - 11.5 |
■払戻金
単勝 | 12 | 750円 | 3番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 12 | 240円 | 3番人気 |
9 | 400円 | 7番人気 | |
3 | 350円 | 5番人気 | |
枠連 | 6-8 | 3,770円 | 18番人気 |
馬連 | 9-12 | 4,890円 | 20番人気 |
ワイド | 9-12 | 1,310円 | 16番人気 |
---|---|---|---|
3-12 | 1,330円 | 18番人気 | |
3-9 | 2,360円 | 31番人気 | |
馬単 | 12-9 | 9,380円 | 36番人気 |
3連複 | 3-9-12 | 16,020円 | 61番人気 |
3連単 | 12-9-3 | 91,680円 | 325番人気 |
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土曜日の京都芝のレース結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
京都競馬場は連続開催の10週目。この中間は、月~火曜日に59.5ミリ、金曜日の午前中に22ミリの降水量を観測。だが、金曜日の午後から天気が急回復し、土曜日の芝コースは良馬場(JRA発表)でスタート。11R前から再び雨が降り始めたものの、馬場に影響を与えるほどのものではなく、良発表のまま土曜日の開催を終えた。
前週からDコースに替わった芝コースだが、内側の荒れた部分を全面カバーするまでには至っていない。ロング開催の終盤とあって、むしろ馬場の傷みが広がりつつある様子。最後の直線では、馬場の中~外へ進路を取る馬が一段と増えてきている。
土曜日施行の芝競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順は、1、3、2、6、4番手。4角を7番手以降で通過した馬の複勝圏入りは1頭のみ。幅員が狭いDコースも手伝ってか、ポジショニングやコース取りの要求度が高い馬場となっているようだ。
枠順に関しては、中~外が優勢。馬場の内側の傷みも影響しているのか、1着馬5頭すべてを4枠より外が占めるという、いささか極端な偏りが出ている。内寄りがまったくだめというわけではないが、少なくともアドバンテージがあるコンディションではない。
日曜日開催中の予報は雨ベース(23日7時の時点)。ただ、天候の良し悪しに関係なく、コース内側の状態が良くないのは同じ。枠順については、傾向が様変わりするケースまでは考えづらい。ゆえに、13頭立ての宝塚記念に関しては、中~外の5~8枠あたりに対する意識を強めたほうがベターのように思える。
戦法的には、引き続き先行・好位差し組を狙え、といいたいところだが、予報による土曜日夜から日曜日開催中にかけての想定雨量は結構なもの。こちらは状況がガラッと変わる可能性もじゅうぶんにあり得る。よって、前日の傾向をそのまま当てはめるのは得策ではない。
判断するに悩ましいが、これまでより重めの走りづらい馬場コンディションになるのは確か。脚質うんぬんよりも、馬場適性に重きを置く必要がありそうだ。とすれば、頼りになりそうなのは、タフな馬場で行われたレースでの経験値だろう。
線引きには難しいものがあるが、ここはタフな重い芝(JRA基準の重~不良)で好走歴(3着以内)がある馬に注目。さらに、今年の宝塚記念が京都芝外回りで行われることを考慮し、京都芝外回りの重賞において好走経験(3着以内)を持つ馬を重視したい。
今回の宝塚記念の出走メンバーで、要点(5~8枠+重~不良の好走歴+京都外回り重賞の好走経験)を満たしているのは、⑦プラダリア、⑨ソールオリエンス、⑫ブローザホーン。従って当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
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日曜日に行われる宝塚記念の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①シュトルーヴェ【B】
美浦坂路単走。輸送を控えているため、リズム優先の調整。派手なアクションこそないが、脚元の動きは力強く、フォームも比較的安定している。本番で騎乗予定のジョッキーとの息も合っている様子。ラストの伸びも悪くなかった。デキ落ちという印象はなく、いい意味での平行線だろう。
②ジャスティンパレス【B】
栗東CW併走。強すぎず、軽すぎず、といった感じの調整。1週前にしっかり気合をつけた効果もあってか、当時よりフットワークが柔らかくなった印象。少し首の位置は高いが、気負った様子はなく、ゴール前の伸びも悪くなかった。万全には至らないかもしれないが、それなりに帳尻を合わせてきたように思える。
③ベラジオオペラ【B】
栗東坂路単走。微調整程度の内容。少し気を散らすような場面もあったが、折り合いを欠いている様子はなく、四肢の運びもなめらか。ラストも首を使って、リズム良く走れていた。前走時の状態を上回るまでには至らないかもしれないが、劣るという印象もない。及第点の仕上がりだろう。
④ドウデュース【A】
栗東芝併走。直線では終始逆手前だったが、主戦騎手以外がまたがる右回りの稽古ではよくあること。超抜の動きを披露した1週前追い切りでは、きちんと手前替えをこなしていたので、過度に気にする必要はない。前膝を高く上げた走りは健在だし、パートナーと並走時にリズムを崩さないあたりにも、精神状態の良さがうかがえる。好調だろう。高く評価したい。
⑤ディープボンド【C】
栗東CW単走。軽めの調整。ハミの取り方が浅く映るが、もともとそういう馬だし、これでも素軽く走れているほう。それはいいとしても、ゆったりと進んでいたわりに、促されての反応が薄く、ゴール前の伸びも今ひとつ。なにかしら物足りなさを覚えてしまう内容。今回は京都外回りの相性の良さで、どこまでカバーできるかが焦点になりそうだ。
⑥ヒートオンビート【C】
栗東芝単走。脚さばきは悪くないのだが、いい時と比べて完歩が小さく映るし、首の可動域も狭い。ゴール前で脚力が緩んでしまったのも気になるところ。軽めの調整という点を考慮しても、評価しにくい部分が多いように思える。稽古も実戦もムラのあるタイプとはいえ、調教観点的に強調はしづらい。
⑦プラダリア【B】
栗東坂路単走。複数の他馬が視界に入る状況だったが、外ラチ沿いをブレの少ないフォームでスムーズに登坂。緩い馬場を意に介さず、自分の走りに集中していた。あと少しラストの反応に鋭さがあれば、といったところだが、雰囲気は決して悪くない。ひとまず順調とみてよさそうだ。
⑧カラテ【C】
栗東坂路併走。直線序盤は地面をしっかりとらえて登坂。この馬としては首の高さも気にならない程度で、バランス良く走れていた。しかしながら、いざ追い出されてからの反応が渋く、併走馬にアオられ気味。最後は手応えも体勢も僚馬に劣ってしまった。調子が上向きとは思えず、G1で大望まではどうか。
⑨ソールオリエンス【A】
美浦W併走。ブリンカーに頼らずとも、この馬とすれば集中して走れているし、我慢もきいている。フォームのバランスが良く、四肢のさばきも柔らかい。それでいて力感もある。ゴール前の反応も上々だった。元来が攻め駆けするタイプということを考慮しても、状態は良く見える。このまま順調なら、反撃の場面があってもいい。
⑩ローシャムパーク【B】
美浦W併走。しきりに行きたがる面を見せ、鞍上との息もあまり合っていない様子。ただ、完歩自体は大きく、脚さばきも力強い。最後まで脚勢は衰えることなく、ゴール前の反応も悪くなかった。体調そのものに問題はなさそうなので、あとは本番でのジョッキーのエスコート次第。それがいちばんの焦点となる。
⑪ヤマニンサンパ【C】
栗東坂路併走。しまいをサッと伸ばす程度の内容。脚どり自体は悪くないのだが、頻繁に耳をふわふわさせるなど、集中力を欠き気味の登坂。最後はそれなりに脚を伸ばしたものの、まだ良化の余地を残しているように思える。現状の走りを活かすためには、展開や馬場などなんらかの助けが必要かもしれない。
⑫ブローザホーン【B】
栗東坂路併走。後肢こそ若干甘く映るが、そもそも稽古は地味に見せるタイプ。含水が多い状態の坂路とあっては、なおさらだろう。それなりに体を使って登坂していたし、ゴールが近づくにつれて、キレや蹴りの鋭さが増していたことも評価できる。少なくとも、前走よりデキが劣るという印象はない。
⑬ルージュエヴァイユ【A】
美浦坂路併走。手前の変換が少し早かったが、本番は稽古と逆回り。深刻にとらえる必要はないだろう。フットワークの弾力性は高く、踏み込みにも力感がある。モタれる癖も出ておらず、ラストの軽い促しに対する反応と伸びも上々だった。大阪杯の当該週よりも気配は良く映るくらい。高評価したい1頭だ。
カラテ・岩田望騎手「追い切りは感触を確かめる程度。8歳になったが、動きはいい」
ジャスティンパレス・杉山晴調教師「道悪らしい馬場での経験がないので良馬場が理想。京都外回りのほうがいい」
シュトルーヴェ・堀調教師「追い切りはリズム優先。身のこなし、反応、息づかいにレーン騎手は満足していた」
ソールオリエンス・手塚調教師「リズム良く併せて気持ちだけ高ぶらせる調教をしたかった。いい感じだったと思う」
ディープボンド・大久保調教師「元気いっぱいで前走から大幅に変わったところはない。京都には実績を残してきた」
ドウデュース・武豊騎手「先週も乗っていて楽しくなるほどいい動き。阪神より京都のほうがいいイメージがある」
ヒートオンビート・友道調教師「大きな体調の変化はない。ここ2走は集中して走れている」
プラダリア・池添調教師「ズブさが出て行きたがらなかった。ただ、ケロッとしていたので気にしなくてもいいか」
ブローザホーン・吉岡調教師「前走から状態はもう一段良くなっている。距離短縮にも対応できるし、道悪も上手」
ベラジオオペラ・上村調教師「前走からボリュームが増して緩さも少しずつ解消。思いどおり古馬になって成長した」
ヤマニンサンパ・斉藤崇調教師「併走相手が動く馬だったので動きは見劣ったが、順調。いい状態で出せそうだ」
ルージュエヴァイユ・黒岩調教師「走りたい気持ちがあって、すごくいい状態。長く脚を使うのでいい条件だと思う」
ローシャムパーク・田中博調教師「フォームの改善に取り組んでいる。今までよりまとまりのある走りができている」(夕刊フジ)
2014年以降(すべて阪神で施行)の1~3着馬延べ30頭の馬齢を確認すると、いずれも7歳以下となっている。その一方、7歳の好走(3着以内)は、香港から参戦したワーザー(2018年2着)の1例だけ。4歳以下の2着連対圏入りは、G1ウィナーかつ、クラシックレース(皐月賞・日本ダービー・菊花賞・桜花賞・オークス)で3着以内の好走歴を持つ馬に限定される。気にとめておきたい傾向だ。
(減点対象馬)
③ベラジオオペラ ⑤ディープボンド ⑥ヒートオンビート ⑧カラテ
2014年以降(過去10年)、前走4着以下敗退から巻き返して複勝圏入りを果たした日本調教馬は12頭。前走の着順があまり直結しないレースといえよう。ただし、前走JRA・G3組の好走(3着以内)は、前走1着馬、もしくは前走がタイム差なしの惜敗馬に限られる。その点には注意したい。
(減点対象馬)
⑧カラテ ⑪ヤマニンサンパ
前走の着順には比較的寛容なレースである一方、近2走内に2着以内の連対歴、またはタイム差0秒2以内の入線経験がない馬は劣勢。2014年以降の2着連対圏入りは、2017年2着のゴールドアクター、2020年2着のキセキだけとなっている。この2頭はともにグランプリレース(宝塚記念・有馬記念)の連対(2着以内)歴を有していた。グランプリレースでの連対経験がないうえに、苦戦が続いている馬は評価を控えめにしたい。
(減点対象馬)
②ジャスティンパレス ⑥ヒートオンビート ⑧カラテ ⑨ソールオリエンス
2014年以降、近2走続けて国内戦に出走かつ、近2走ともに単勝8番人気以下だった馬の好走(3着以内)事例は皆無。また、前走が国内戦で単勝2桁人気だった馬も連対(2着以内)ゼロと、今ひとつの結果に終わっている。
(減点対象馬)
⑧カラテ ⑬ルージュエヴァイユ
2014年以降の1~2着馬延べ20頭は、いずれも芝1800m以上の重賞(国際格付けのグレード競走)ウィナー。重賞未勝利馬や、1800m未満の距離に重賞勝ち鞍が偏っている馬は、連対(2着以内)候補として推奨しづらい。
(減点対象馬)
⑪ヤマニンサンパ ⑬ルージュエヴァイユ
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U指数二桁順位の激走も往々にして見られ、指数順にシンプルに買って攻略できるレースではないが、糸口がまったくないわけではない。低指数の馬が何頭も上位に来るケースはほとんどなく、直近5年はU指数99以上の馬が2頭以上馬券に絡んでいる点で共通するからだ。とりわけ、指数100以上の馬の好走率が高い。よってこのレースでは、指数100以上のなかから軸馬を選んで馬券を組み立てていくのがセオリーとなる。
今年100以上の指数をマークしたのは4頭。このうち最有力と目せるのは、トップ評価を得ている④ドウデュース(103.3)だ。日本ダービー、有馬記念を制した実績は説明不要。京都は初めてとなるが、芝2200mでの勝利経験はある。海外遠征帰りや久々での好走実績もあるので、臨戦過程に不安はない。ここは軸に最もふさわしいとみるべきだろう。
昨年の3着馬で、コンビ成績4戦4勝のルメール騎手に手綱が渡る2位②ジャスティンパレス(102.2)、昨夏以降の国内戦での安定ぶりが光る3位⑩ローシャムパーク(100.6)にも警戒が必要。そして最後に、道悪になったら巧者ぶりを発揮しそうな、昨年の皐月賞馬の5位タイ⑨ソールオリエンス(99.9)を押さえておきたい。
現行コース(阪神芝2200m)で施行されるようになった2007年以降、ステイゴールドが種牡馬として5勝を挙げる活躍を見せているが、これは宝塚記念の歴史のなかでも最多となる記録だ(次点はヒンドスタンの4勝)。ステイゴールド産駒は、2009年ドリームジャーニー&2012年オルフェーヴルによる兄弟制覇、単勝37.8倍で大金星を挙げた2010年ナカヤマフェスタ、レース史上初となる2連覇(2013~2014年)を飾ったゴールドシップなど、その存在感をおおいに示している。なお、2023年にはドリームジャーニー産駒の10番人気スルーセブンシーズが2着に好走し、単勝1.3倍の人気に応えたイクイノックスを上がり3F最速の末脚でクビ差にまで追いつめていた。
ほか、古くからトニービン内包馬も人気不問で好走しており、2022年タイトルホルダー、2023年イクイノックスと該当馬が目下2連覇中でもある。また、前者はコースレコードを更新するタイムで勝利していたが、以前のコースレコードホルダーも母の父にトニービンを配された2011年アーネストリーであったことは気にとめておきたい。ちなみに、直系から勝ち馬は出ていないものの、2018年にノーブルマーズ(父ジャングルポケット)が12番人気3着、2006年の京都施行時もナリタセンチュリー(父トニービン)が10番人気2着と2桁人気で波乱を演出している。※今年は阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事にともない京都芝2200m(外)で施行
ドウデュースは、父ハーツクライ×母ダストアンドダイヤモンズ(母の父Vindication)。同産駒からは19年の勝ち馬リスグラシューが出ており、直近では22年にヒシイグアスが2着に好走。父自身も05年宝塚記念で2着に好走した実績を持つが、レースの血統傾向を鑑みれば、同馬の母アイリッシュダンスがトニービン直仔であることも強調しやすい。昨年の勝ち馬然り、近年は有馬記念とのグランプリ連覇が目立つことも追い風となりそうだ。
ローシャムパークは、父ハービンジャー×母レネットグルーヴ(母の父キングカメハメハ)。同産駒の宝塚記念での好走例はないが、今年は京都芝2200mで開催されることに重きを置けば、本馬は「父×母の父」が共通するモズカッチャンがエリザベス女王杯で17年1着&18年3着とリピート好走していたことを評価しやすい。近親には12年2着ルーラーシップや16年2着ドゥラメンテがおり、後者は22年1着タイトルホルダーを出した勢いもある。
ルージュエヴァイユは、父ジャスタウェイ×母ナッシングバットドリームズ(母の父Frankel)。ハーツクライの直系かつ母系にSadler’s Wellsの血を引く血統構成は19年1着リスグラシューを想起させるものであり、性別が牝馬であることも共通点として見いだせる。京都芝2200mは23年エリザベス女王杯で2着。ムラ駆けではあるものの、2代母が凱旋門賞などG1・5勝のデインドリームとあれば、G1でも格負けしない資質があるはず。
着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上3F | U指数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | ロマンチックウォリアー | J.マクドナルド | 1:32.3 | 3.6 | 1 | 33.4 | 103.4 | |
2 | 5 | ナミュール | 武豊 | 1:32.4 | 1/2 | 10.0 | 4 | 32.9 | 102.7 |
3 | 10 | ソウルラッシュ | J.モレイラ | 1:32.4 | ハナ | 4.0 | 2 | 33.1 | 102.7 |
4 | 2 | ガイアフォース | 長岡禎仁 | 1:32.6 | 1 | 11.6 | 5 | 33.5 | 101.1 |
5 | 17 | セリフォス | 川田将雅 | 1:32.7 | 1/2 | 6.1 | 3 | 33.0 | 100.4 |
上半期の中央競馬を締めくくるグランプリレースで、マイル、中距離、長距離とさまざまな路線からトップホースが一堂に会する。古くはシンザン、スピードシンボリ、ハイセイコー、トウショウボーイなど、優勝馬の欄には往年の名馬の名前がズラリ。第29回(1988年)は昭和から平成にかけてオグリキャップとともに“芦毛対決”で競馬シーンを盛り上げたタマモクロスが勝ち、第31回(1990年)にはそのライバルだったオグリキャップが単勝1.2倍の断然人気を背負いながらまさかの2着に敗れる“事件”が起きた。また、第32~34回(1991~1993年)にかけては、メジロライアン、メジロパーマー、メジロマックイーンとメジロ勢の異なる馬で3連覇する珍しい記録が生まれている。第39回(1998年)は絶頂期のサイレンススズカが逃げきって待望のG1タイトルを獲得。第42回(2001年)は、ずっと後塵を拝してきた宿敵テイエムオペラオーをメイショウドトウが初めて撃破したことで、おおいに盛り上がった。第47回(2006年)はディープインパクト、第53回(2012年)はオルフェーヴル、と前年の三冠馬が貫禄の勝利。そして、長らく連覇する馬が現れなかったレースだが、第54~55回(2013~2014年)にゴールドシップが史上初の2連覇を飾り、第61~62回(2020~2021年)にはクロノジェネシスも2連覇を達成している。