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★今年も豪華メンバーが集結 アーモンドアイなどGI馬10頭が登録/天皇賞・秋
10月27日、東京競馬場で第160回天皇賞・秋が実施される。改元後初の天皇賞となる今回は、天皇陛下の御即位を祝し、慶祝競走として実施されることになっている。今年の天皇賞・秋には17頭の登録があり、昨年の年度代表馬アーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)、昨年のダービー馬ワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)、今年の皐月賞馬サートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)など、GI馬(JRA+海外)は10頭が登録している。天皇賞・秋のGI馬最多出走は2009年の9頭で、10頭すべてが出走すれば、これを上回る。さて、豪華なメンバーが集結した令和初の天皇賞はどのような結果になるだろうか。ちなみに、天皇賞の第10回から第150回までの10回単位の結果を見ると1番人気馬は3勝にとどまっており、15回中12回で4歳馬が優勝している。
★JRA・GI5勝目を狙うアーモンドアイ 安田記念から中146日での出走/天皇賞・秋
アーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)は、安田記念3着以来、中146日での出走となる。同馬は昨年、シンザン記念、桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンCと5戦5勝で、JRA賞年度代表馬と最優秀3歳牝馬をそれぞれ満票で受賞した。同馬は今年初戦のドバイターフも制したが、帰国初戦の安田記念では3着に敗れ、新馬戦(2着)以来の敗戦となった。アーモンドアイが天皇賞・秋を勝てば、牝馬の天皇賞制覇は2010年秋のブエナビスタ以来16頭目、また、グレード制が導入された1984年以降で、牝馬としては6頭目のJRA・ GI5勝馬となるが、天皇賞・秋のタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、天皇賞・秋の距離が芝2000メートルになった1984年以降で、前走からの間隔が最も長い優勝馬となる。
★天皇賞3連勝を狙うC.ルメール騎手 2年連続のJRA・GI年間5勝なるか/天皇賞・秋
C.ルメール騎手は、昨年の天皇賞・秋をレイデオロ、今年の天皇賞・春をフィエールマンで制しており、天皇賞3連勝がかかる。ルメール騎手はアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)とのコンビで参戦する予定だが、今回も天皇賞を制すことができるだろうか。なお、天皇賞3連勝は1989年春・秋、90年春を制した武豊騎手、2000年春・秋、01年春を制した和田竜二騎手が達成しているが、すべて異なる馬で3連勝となれば史上初の記録となる。また、天皇賞・秋の連覇は2007・08年の武豊騎手以来、11年ぶりとなる。なお、ルメール騎手は昨年、JRA・GI年間8勝というJRA新記録を打ち立てたが、今年も10月22日現在、JRA・GI競走で4勝を挙げている。同騎手が2度目のJRA・ GI年間5勝を達成すれば武豊騎手(2005年6勝・2006年6勝)以来2人目となる。
★17年ぶりの制覇狙う3歳勢 皐月賞馬サートゥルナーリアが古馬と初対決/天皇賞・秋
今年の3歳勢は、皐月賞馬サートゥルナーリア(牡、栗東・角居勝彦厩舎)、毎日王冠5着のランフォザローゼス(牡、美浦・藤沢和雄厩舎)の2頭が登録している。3歳馬が天皇賞・秋を勝てば、2002年のシンボリクリスエス以来17年ぶりとなるが、古馬の強豪を破ることができるだろうか。
また、サートゥルナーリアは今回が古馬との初対戦となる。天皇賞・秋の前哨戦として実施された毎日王冠では、皐月賞3着、ダービー2着の3歳馬ダノンキングリーが古馬を破り優勝したが、サートゥルナーリアはアーモンドアイなどの強豪が揃う古馬を相手に、皐月賞馬の実力を示すことができるだろうか。なお、サートゥルナーリアにテン乗りで騎乗予定のC.スミヨン騎手は、同馬の兄エピファネイアとのコンビで2014年のジャパンCを制している。
★3頭出しで挑む友道調教師&金子真人HD 復活Vなるか!ワグネリアン&マカヒキ/天皇賞・秋
友道康夫調教師(栗東)は、2016年のダービー馬マカヒキ(牡6歳)、昨年のダービー馬ワグネリアン(牡4歳)、新潟記念を制したユーキャンスマイル(牡4歳)の3頭を登録している。天皇賞・秋の距離が芝2000メートルになった1984年以降、同一調教師が管理馬を3頭以上出走させた例は9回あり、2004年には藤沢和雄調教師が管理馬3頭を出走させてワンツーフィニッシュを決めているが、友道調教師は初の天皇賞・秋制覇を遂げることができるだろうか。なお、3頭はいずれも金子真人ホールディングス(株)の所有馬。
また、マカヒキは2016年仏・ニエル賞以来約3年1力月、ワグネリアンは2018年神戸新聞杯以来約1年1力月の間勝利から遠ざかっている。2012年の天皇賞・秋では、約2年5力月間勝利から遠ざかっていたダービー馬エイシンフラッシュが復活Vを決めたが、マカヒキ、ワグネリアンも天皇賞・秋で久々の勝利を挙げることができるだろうか。
★昨年1番人気も10着のスワーヴリチャード 横山典弘騎手との新コンビで出走予定/天皇賞・秋
スワーヴリチャード(牡5歳、栗東・庄野靖志厩舎)が、前年のリべンジを狙う。 同馬は昨年の大阪杯でGI初制覇を飾り、天皇賞・秋では1番人気に支持されたが10着に敗れた。スワーヴリチャードは今年、中山記念4着、ドバイシーマクラシック3着、宝塚記念3着という成績だが、昨年敗れた天皇賞・秋で大阪杯以来の勝利を挙げることができるだろうか。なお、今回スワーヴリチャードにはテン乗りとなる横山典弘騎手が騎乗する予定。
★芝2000メートル戦で2戦2勝のダノンプレミアム 最下位に敗れた安田記念から巻き返しなるか/天皇賞・秋
ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)は、最下位に敗れた安田記念からの巻き返しを狙う。同馬は2歳時に3戦無敗で朝日杯FSを制し、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。クラシックでも活躍が期待されたが、皐月賞は不出走、ダービーでは6着に敗れ、その後は約9力月の長期休養に入った。ダノンプレミアムは復帰初戦となった金鯱賞、続くマイラーズCを連勝し、安田記念では2番人気に支持されたが最下位の16着に敗れ、今回はその安田記念以来の出走となる。
ダノンプレミアムは芝2000メートル戦では2戦2勝という成績だが、好成績を挙げている距離で自身のGI2勝目を挙げることができるだろうか。Vなら、前走フタ桁着順だった馬の天皇賞・秋制覇は距離が芝2000メートルになった1984年以降では初めてで、最優秀2歳牡馬の天皇賞・秋制覇は1996年のバブルガムフェロー以来、23年ぶり2頭目となる。なお、ダノンプレミアムに騎乗予定の川田将雅騎手は春秋を通じて天皇賞での優勝経験がなく、同レース初勝利がかかる。
★連続週勝利記録の更新が迫るディープ産駒 5年ぶりの制覇なるか/天皇賞・秋
ディープインパクト産駒は、2015年2月7日から毎週JRAの競走で勝利を挙げており、10月22日現在、連続週勝利記録は「246週」。サンデーサイレンスが持つ連続週勝利記録に並び、天皇賞・秋が実施される週に記録更新がかかることになる。ちなみに、2015年2月7日~2019年10月15日までJRAでのディープ産駒の成績は、981頭が出走して9381戦1167(勝率.124)で、重賞は124勝、GIは27勝を挙げている。
ディープ産駒は、今年の天皇賞・秋にはダービー馬のマカヒキ(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)、ワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)、宝塚記念4着以来の出走となるGI2勝馬アルアイン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)など6頭が登録している。同産駒は2014年にスピルバーグが天皇賞・秋を制しているが、5年ぶりの同レース制覇を遂げることができるだろうか。なお、ディープ産駒は今年の天皇賞・春をフィエールマンで制しており、異なる産駒で春秋の天皇賞を勝てば、7頭目の達成となる(サンデーサイレンスは2005・06年の2回達成)。
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第160回天皇賞・秋
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いずれにせよ
全て、ノーザンファーム生産馬の闘い!!