第229話 「大阪杯」
08年 35.5-48.4-34.8 =1.58.7 ▼5△1△ 1 瞬発戦
09年 36.0-48.9-34.8 =1.59.7 ▼2▼7△ 5 瞬発戦
10年 36.0-48.1-35.4 =1.59.5 ▼1△2△ 5 平坦戦
11年 35.8-46.7-35.3 =1.57.8 ▼3△5△ 4 平坦戦
12年 39.1-51.1-35.3 =2.05.5 ▼4▼7△10 瞬発戦 稍
ラスト4F目→3F目は過去5年全て加速が生じる瞬発戦か平坦戦というレース傾向。
ここは4コーナー区間なので(当たり前かもしれませんが)内回り向きの機動力があった方がベターでしょう。
とはいえ多くのGⅠクラスの馬がステップレースとして出走しているので外回り向きの馬でも十分勝ち負けしています。
「叩きレース」という意味合いが強いのでテンから飛ばすことはあまりなく基本後傾ラップで若干前有利となっています。
では過去の連対馬のラップギアを見てみましょう。
瞬発戦実績が重要という傾向です。
但し、出走馬の大半はこのタイプになってしまうかも…。
ということなのでこのレースは馬の適性だけで予想するのは困難と思われます。
偏りのあるデータがいくつかあるのでまずはそこをチェックします。
【枠順別成績】
1~4枠 0-0-2-21 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 8.7%
5~8枠 5-5-3-26 勝率12.8% 連対率25.6% 複勝率33.3%
とにかく外枠有利です。
毎年
大阪杯の週からA→Bコースに変わります。
内回りコースを1周ちょっと走るコースレイアウトで外の馬場の方が使われていない分走りやすいのだと思われます。
過去10年で見ても4枠より内で勝利したのは07年の
メイショウサムソンしかいません。
【斤量別成績】
57kg以下 5-4-1-36 勝率11.1% 連対率20.0% 複勝率22.2%
58kg以上 0-1-4-11 勝率 0.0% 連対率 6.3% 複勝率31.3%
斤量が58kg以上は実績馬ということなのですが3着が多いため複勝率は高くなっていますが実はあまり勝ちきれていません。
58kg以上だった16頭のうち11頭は休養明けだったというのも敗因の一つでやはりGⅠ前の一叩きという意味合いが強いのでしょう。
過去10年で見ても58kg以上の馬は2-3-6-20となっていてやはりイマイチです。
ここで注目なのは年齢です。
【斤量58kg以上だった馬の年齢別成績】
4歳 2-2-2- 4 勝率20.0% 連対率40.0% 複勝率60.0%
5歳以上 0-1-0-16 勝率 0.0% 連対率 5.9% 複勝率 5.9%
馬の成長度からすればピーク中であろう4歳馬は58kg以上でも問題ないが5歳以上となると割り引きが必要でしょう。
ちなみに5歳馬以上唯一の連対馬は03年の
マグナーテン(出走時7歳)で暮れのJCを4着、前走
AJCCを1番人気1着という晩成馬なのでレアケースかもしれません(晩成タイプは注意)
【前走クラス別成績】
GⅠ~GⅡ 4-3-5-18 勝率13.3% 連対率23.3% 複勝率66.7%
GⅢ以下 1-2-0-29 勝率 0.3% 連対率 9.4% 複勝率 9.4%
実績馬の成績がイマイチとはいえ流石に別定GⅡのレースだけに格はソコソコあった方がベターという傾向で前走GⅡ以上のクラス出走の方が優秀です。
これらをまとめると、瞬発タイプ、斤量が57kg以下(4歳馬を除く)、前走GⅡ以上、という馬は
アスカクリチャン、
ショウナンマイティ、
ダークシャドウ、
ローズキングダム、
ヴィルシーナ
の5頭です。
オルフェーヴルの名前がありませんが過去の傾向からすれば「あって2着」となっています。
規格外の馬なのは確かなので流石に無印はどうかなぁ。
が、その昔01年のこのレースで前年無敗を通した
テイエムオペラオーが5歳になった初戦、単勝1.3倍の圧倒的人気に支持されながら4着に敗退し
トーホウドリーム→
エアシャカールで大波乱(馬連38.890円)となったケースもあります。
オルフェ、いつ消すか?今ごにょごにょ…(圧倒的な人気馬なので大きな声ではちょっと)
内回り2000mは初めての出走ですが
ドリームジャーニーの下だけあって適性的には全く問題はないと思います。
オルフェーヴルはギャンブル的には消しなんですが以後のGⅠでの盛り上がりを考えると勝って
ゴールドシップと対戦させたいですよねぇ。
穴は上記にも名前が挙がった
アスカクリチャン。
このレースは血統的には母父ノーザンテースト系が多く馬券になっています。
ノーザンテーストでなくてもノーザンダンサー系を含む血統の馬が多いですし2度馬券になっている
ドリームジャーニーはノーザンテーストの4×3なんです。
つまり
オルフェーヴルも同じなんですけど…。
「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
オルフェーヴル→ヴィルシーナ→ダークシャドウ
このレース連対経験がある
ショウナンマイティ、
ダークシャドウですが基本的には外回り向きの馬だと思うので評価を下げました。
ヴィルシーナは自由自在な馬で内回り向きの機動力があります。
でも個人的にはなんとなくこの手の馬には一度横山Jに騎乗してもらいたいなぁと感じます。
もちろん内田Jが下手という訳ではないのですが、優等生のこの子には熱血教師のウチパクさんよりも人当たりのいいノリさんが担任の方がいいんじゃないかと(>あくまでイメージです)
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は
岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
(
6)
ナイス!(
6)
このコラムへのコメント
コメントはありません。
関連競馬コラム
新着競馬コラム
人気競馬コラム