北の大地から白毛伝説の幕開けだ。
札幌2歳Sが5日、札幌競馬場で14頭によって争われ、吉田隼騎乗で2番人気の
ソダシが好位追走から直線で力強く抜け出して快勝。白毛馬としては史上初となるJRA芝重賞制覇を成し遂げた。勝ちタイムの1分48秒2は2歳コースレコード。2着は5番人気
ユーバーレーベン。1番人気
バスラットレオンは3着だった。
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汚れなきニューヒロインの誕生だ。澄みわたる青空のもとで行われた
札幌2歳S。直線入り口でで先頭に立った白毛馬
ソダシが1分48秒2のレコードタイムで押し切り、新馬戦から無傷の2連勝で白毛馬初の芝重賞制覇を達成した。
「(勝てて)ほっとしています。4コーナーで2着馬(
ユーバーレーベン)に来られて早めに動く形になったけど、よくしのいでくれた」
涼しい顔でカメラの放列を浴びる“白い恋人”に目をやりながら、吉田隼騎手がその走りをたたえた。
函館記念(15番人気
アドマイヤジャスタ)、
クイーンS(11番人気
レッドアネモス)と伏兵であっと言わせた今夏の北海道開催。最終ミッションは
ソダシとのタイトル獲得とばかり、普段の調教からコミュニケーションを深めてきた。最高の結果に、「2戦目で思ったよりハミ掛かりが良かったし、口向きもこれから課題になりそうだけど、連勝する力がある馬。順調にいってほしい」と爽やかにほほ笑んだ。
「強かった。やばい。これ人気出ちゃうわ」。絶好の仕上げで快挙につなげた須貝調教師も満面の笑み。「今後のことはオーナー(金子真人HD)と相談してじっくり考えたい。もう賞金の心配はないし、ダート血統で選択肢はいろいろあるからね。アイドルホースになりつつあるんで、大事にいきましょう」と先々に思いをはせた。紅葉を迎える北の地を白く染めた才色兼備のシンデレラ。その可能性は無限大だ。(内海裕介)
★5日札幌11R「
札幌2歳S」の払い戻し&着順はこちら
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ソダシ 父
クロフネ、母ブチコ、母の父
キングカメハメハ。白毛の牝2歳。栗東・
須貝尚介厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績2戦2勝。獲得賞金3849万7000円。重賞は初勝利。
札幌2歳Sは
須貝尚介調教師が2013年
レッドリヴェール、15年
アドマイヤエイカンに次いで3勝目。
吉田隼人騎手は初勝利。馬名は「純粋、輝き(サンスクリット語)」。