第8回
ヴィクトリアマイル(12日、東京11R、GI、4歳以上牝馬オープン国際(指)、定量、芝1600メートル、1着本賞金9000万円=出走18頭)連覇に、わずか12センチ届かなかった。昨年Vの
ホエールキャプチャはその後のレースでふた桁着順続き。今回は12番人気ながら、
ヴィルシーナのハナ差2着に激走した。
「悔しい! それ以外にないよ」
蛯名正義騎手が唇をかんだ。スタートでつまずいて後方の位置取り。徐々にポジションを上げていき、ラスト3ハロン33秒4の豪脚を発揮した。
「スタートはある程度出していこうと思っていたんだけど、すべってしまった。最後は頭の上げ下げ。勢いはこちらの方があったんだけど、タイミングの差だけだね。やっとこの馬の形になってきたし、力のあるところは見せられたと思う」
悔しさはなかなか消えない。オーナーの嶋田賢氏から「(同馬が)復活したね。ありがとう」とねぎらわれ、ようやく笑顔を見せた。
同馬を管理する
田中清隆調教師は「昨秋は腰が良くなかったけど、ここにきてパンとしていた。スタートでつまずいたのも大きかったけど、最後は運がなかったかな」。 今後は未定だが、一昨年の牝馬3冠レースで2、3、3着と上位争いを繰り広げた素質馬。またGI戦線で本来の走りを見せてくれるに違いない。(柴田章利)
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