第57回
阪急杯(24日、阪神11R、GIII、4歳上オープン国際(指)、別定、芝・内1400メートル、1着本賞金3800万円 =出走16頭)単勝1.6倍の圧倒的1番人気に支持された
岩田康誠騎乗の
ロードカナロアが、好位追走から直線で抜け出し、後続の追い上げを振り切って快勝。昨年12月のGI
香港スプリントに次いで重賞5勝目を挙げた。タイム1分21秒0(良)。3/4馬身差2着に2番人気
マジンプロスパーが入り、3着は11番人気
オリービンだった。
王者には、1ハロンの距離延長も関係なかった。世界の強豪
スプリンターが集結した昨年暮れのGI
香港スプリントを制し、2012年度のJRA賞最優秀短距離馬に選出された
ロードカナロアが、今年初戦を完勝。
岩田康誠騎手は会心のレースに満足げだ。
「今年は負けるわけにはいかないからね。今年初のレースをこうして飾れたので、次に向けて楽しみです」
過去1戦2着だった1400メートル戦を、着差(3/4馬身)以上の強さで制した。好スタートからいったん下げて5番手を追走。4コーナー手前で鞍上の
ゴーサインに鋭く反応して直線であっさりと抜け出すと、
マジンプロスパーなどの猛追も難なく退けた。
「理想的な展開だったし、どこからでも競馬できる馬だから。4コーナー手前で幾分、仕掛けが早すぎたかと思ったが、最後まで頑張ってくれた。馬自体が完成されつつあるね」
次のターゲットは、昨年1番人気で3着に敗れた
高松宮記念(3月24日、中京、GI、芝1200メートル)。「本当はドバイに行きたい気持ちもあったし残念だけど、
高松宮記念で強さを証明して、今後へ向けてステップアップしたい」と力を込める。
充実の5歳を迎え、力強く王道を突き進む
ロードカナロア。行く手をさえぎるものは何もない。 (小林政史)
阪神11R
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【
ロードカナロア】父
キングカメハメハ、母
レディブラッサム、母の父ストームキャット。鹿毛の牡5歳。栗東・
安田隆行厩舎所属。北海道新ひだか町のケイアイファームの生産馬で、馬主は(株)ロードホースクラブ。戦績14戦9勝(うち海外1戦1勝)。獲得賞金は4億3199万6900円(うち海外8524万2900円)。重賞は2011年GIII
京阪杯、12年GIII
シルクロードS、GI
スプリンターズS、GI
香港スプリントに次ぐ5勝目。
阪急杯は
安田隆行調教師が初勝利。
岩田康誠騎手は10年
エーシンフォワードに次ぐ2勝目。