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タフな洋芝への適性が大きなポイントとなるレースで、スタミナと洋芝向きのパワーを兼備したタイプに向く。
昨年2着のアンコイルドを最上位にみる。父ジャイアンツコーズウェイは欧州でGIを6勝した名馬で、スピードとパワーに優れ、タフさも兼備。母系はGI9勝の名牝トリプティクなどを出している世界的名門で底力があり、昨年より2キロ重いハンデ57キロでも力を出せる。
アドマイヤタイシは半弟のディサイファ(父ディープインパクト)が先月のエプソムCを制し、母系は活力がある。父シングスピールはジャパンCなどGIを4勝し、産駒にもGI馬が多数。日本ではローエングリンが8歳時にGIIを勝ち、アサクサデンエンが6歳時に安田記念を制し、翌年も同レース2着と、産駒は息の長い活躍を見せるタイプが多く、7歳でも割り引く必要はない。
サクラアルディートは函館記念と相性がいい配合。ディープインパクト産駒は函館芝1800~2000メートルで【9・17・13・64】(連対率25・2%)と好成績。マルゼンスキーは母の父として優勝馬を2頭出している。半兄サクラプレジデント(父サンデーサイレンス)は札幌記念を制しており、洋芝に適性を示す下地は十分にある。
同じ母の父マルゼンスキーのトウカイパラダイスは父がゴールドアリュール。頑強でパワーと粘り強さに長け、時計がかかれば浮上する。
アドマイヤフライトは父マンハッタンカフェが札幌芝の重賞勝ち馬を3頭出すなど、産駒は夏の北海道シリーズでの活躍が目立ち、母の父トニービンも父や母の父として洋芝巧者を多く出している。兄姉は小回りコースに良績があり、初の函館にも対応できる。
同じマンハッタンカフェ産駒のラブイズブーシェは、昨夏に函館で連勝しているように洋芝向きで、コース替わりは歓迎。母の父が名ステイヤーのメジロマックイーンで、持久力勝負は望むところだ。
ナカヤマナイトは父が洋芝や道悪など力の要る馬場に強いステイゴールドで、母系もパワー型。重馬場でGIIを勝っているようにタフな馬場は得意で、変わり身があっていい。 (血統取材班)
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