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過去10年中5年でレースの上がり3ハロンが34秒5以内で、GIのなかでも特に決め手が問われる。
昨年の覇者ジェンティルドンナが今年も最有力だ。2006年にジャパンCを制した父ディープインパクト譲りの決め手が武器で、広く直線の長い東京は絶好の舞台。今年もスローペースの瞬発力勝負が必至で、連覇の可能性は十分ある。
同じディープ産駒のデニムアンドルビーは伯母にドバイワールドC2着のトゥザヴィクトリーがいるなど、近親に活躍馬が多数。牡馬一線級に混じっても、母系の底力では見劣らない。
ディープ産駒とは対照的にステイゴールド産駒は中山や阪神で上がりのかかる競馬が得意で、ゴールドシップもそのタイプ。あまり上がりが速くなるのは好ましくない。
ルルーシュは父が04年の覇者ゼンノロブロイで、東京のGIと相性抜群のSS系×グレイソヴリン系の配合だ。
アドマイヤラクティは父ハーツクライが05年に日本レコード決着のハナ差2着。母の父エリシオは1996年3着で、産駒に07年2着のポップロックがいる。スタミナと成長力に優れ、タフな消耗戦になれば怖い。
ダービー馬のエイシンフラッシュは父の父キングマンボが98年エルコンドルパサー、05年アルカセットと優勝馬を2頭出し、舞台適性は抜群。父系は長くタフに活躍するタイプも多く、6歳でも評価は落とせない。
アンコイルドは好調期に入ると活躍が続くストームキャット系のジャイアンツコーズウェイが父。母系も超一流で、充実著しい今、侮れない。
外国馬で最も注目したいのはシメノン。父マルジュの産駒には99年JC2着のインディジェナスがおり、母の父アルザオも同じ母の父としてディープインパクトなどを出している。日本の馬場に適性を示しても不思議はない。 (血統取材班)
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