【TAROの競馬研究室】改めて東京競馬場の排水性の良さを知った週末/エプソムC展望
閲覧 1,227ビュー コメント 0 ナイス 1
豪華メンバーが揃った安田記念は、ソングラインが外から差し切って同レース連覇を成し遂げた。同時にヴィクトリアマイル→安田記念の連覇も達成し、これは2009年のウオッカ以来、史上2頭目。使っては休む…が当たり前になった現代の競馬で、中2週でのチャレンジは想像以上にハードなのだろう。それを成し遂げた陣営の手腕も称えられるべき勝利だった。
1番人気のシュネルマイスターは直線よく追い込んできたものの3着止まり。一昨年から3着→2着→3着と惜敗にピリオドを打つことはできなかった。ルメール騎手は何もミスをしていないが、馬体を見ても走りを見ても、どちらかといえばパワータイプ。ルメール騎手のゆったり溜めて末脚を生かすスタイルがベストではないようにも思える。このスタイルで行くならば秋は距離を延ばして天皇賞路線でぜひ観てみたい。マイル路線なら別のジョッキーで臨んでも面白いかなと感じさせる内容だった。
最終的に期待した◎ソウルラッシュは、スタートから流れに乗れず、厳しいインを突いたこともあり惨敗。上がりの速さを問われる高速馬場は厳しかった。
今回の安田記念を見て改めて感じたのは、週末の雨予報も、レース中に降らない限りは大きな影響を与えないということだ。ローカルならまだしも、主要4場(東京、中山、京都、阪神)は特に馬場整備も行き届いており、とりわけ排水性の高い東京競馬場では金曜段階でどれだけ雨が降っても、レース中に降らなければちょっとやそっとでは馬場は悪化しない。先週は金曜~土曜の朝までに250ミリを超える雨が降ったようだが、それでも芝に関しては驚きの回復を見せ、日曜のメインレースは良馬場、通常通りの高速馬場に戻っていた。
さすがにダートは雨の影響を大いに受けるが、芝に関してはレース中に降るかどうかが大きなカギ。先週のようにどれだけ雨が降ってもその後晴れて風も吹けば、すぐに乾いていくということを改めて実感する開催だった。
というわけで、最後は先週からの狙い馬と、今週末の展望を。
【次走狙い馬】ヘネラルカレーラ 6/4(日)東京9R 2番人気2着
すんなりとハナを奪い粘り込み。馬場を考えても上々の粘りで、やや決め手に欠けるのでなかなか勝ち切れないが、安定したレースぶりが光っており連複軸なら信頼度は高い。近走崩れているのは2200mのみ。2000m以下なら次走以降も引き続き信頼したい。
~今週末の注目馬~
最後は週末の注目馬で締めたい。今回はエプソムカップから。
・ヤマニンサルバム(三浦皇成騎手)
注目はヤマニンサルバム&三浦皇成騎手。
重賞に挑んだ直近2走はともに7着と見せ場を作るに至っていないが、金鯱賞は外枠、新潟大賞典は道悪と条件が厳しかった。本質的にはセンスある立ち回り型で、距離短縮はプラスになる。3走前の白富士Sで上位争いをしたサリエラ、ドーブネ、カレンルシェルブルはいずれもその後オープンや重賞で好走しており、本馬も能力的にはヒケを取らないはず。三浦騎手も荒れ馬場の東京は上手いので、人気も落ちそうな今回は狙いどころ。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。 |
|
[もっと見る]
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2023年01月25日号】週末メイン「1点」分析EXTRA編(342)
閲覧 1,767ビュー コメント 0 ナイス 5
週末の注目レースを伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析するウマニティ会員専用コラム。「さらにプラス1!」として挙げている種牡馬別成績も含め、ぜひ予想にご活用下さい。今週のターゲットは、クロッカスステークス・白富士ステークス・シルクロードステークス・根岸ステークスの4レースです。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
▼2023年01月28日(土) 東京10R クロッカスステークス
【“JRA、かつ重賞のレース”において7着以内となった経験の有無別成績(2019年以降)】
●あり [3-2-3-5](3着内率61.5%)
●なし [1-2-1-22](3着内率15.4%)
→既に重賞で善戦したことのある馬は堅実。一方“JRA、かつ重賞のレース”において7着以内となった経験がない、かつ“JRA、かつ1400m超のレース”において1着となった経験がない馬は2019年以降[0-0-1-19](3着内率5.0%)と苦戦しています。
▼2023年01月28日(土) 東京11R 白富士ステークス
【“前年以降、かつ京都・阪神・中京・小倉のレース”において4着以内となった経験の有無別成績(2019年以降)】
●あり [4-4-2-9](3着内率52.6%)
●なし [0-0-2-29](3着内率6.5%)
→西日本のレースを主戦場としてきた馬が圧倒的に優勢。特別登録を行った馬のうち“2022年以降、かつ京都・阪神・中京・小倉のレース”において4着以内となった経験があるのは、カレンルシェルブル・サリエラ・トゥーフェイス・ドーブネ・ヒルノダカール・ヤマニンサルバムの6頭だけです。
<<さらにプラス1!>>
【『血統偏差値』要注目種牡馬】
東京芝2000m×イスラボニータ×無条件
→3着内率50.0%、複勝回収率186%
▼2023年01月29日(日) 中京11R シルクロードステークス
|
|
[もっと見る]
『凄馬』で今週の鉄板馬情報をゲット! 2022年02月25日
閲覧 2,876ビュー コメント 0 ナイス 0
[もっと見る]