第36回ローズステークス(16日、阪神11R、GII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・外1800メートル、1着本賞金5200万円、1~3着馬に
秋華賞の優先出走権 =出走15頭)クリストフ・ルメール騎乗で5番人気のカンタービレが先行策から押し切って重賞2勝目。1馬身1/4差2着の
サラキア、さらに1/2馬身差3着の
ラテュロスとともに、
秋華賞(10月14日、京都、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。ルメール騎手は
紫苑S、
京成杯AHに続き、重賞騎乗機会3連勝。
仁川のターフをさっそうと駆け抜け、重賞ウイナーの貫禄を見せつけた。好位から突き抜けたカンタービレが、
フラワーCに続く重賞2勝目。初コンビで完璧にエスコートしたルメール騎手が喜びを爆発させた。
「強かったです。すごくいい追い切りができたし、いいコンディションだと思いました。たくさん自信がありました」
抜群のスタートから、序盤のペースが遅いとみるや2番手に押し上げる。絶好位で脚をためると、4コーナー手前で抑えきれない手応えで先頭へ。「2番手でリラックスすることができたし、勝てると思いました」。直線に向いて追い出されると、ダイナミックなフォームでグイグイと脚を伸ばして後続を完封した。
鞍上は、8日の
紫苑S(
ノームコア)、9日の
京成杯AH(
ミッキーグローリー)に続いて重賞3連勝。ダービー馬の全弟
レイエンダで挑むきょうの
セントライト記念で、4連勝に挑む。「チョーうれしいです。
レイエンダで4連勝できればうれしい」と力を込めた。
秋華賞でルメール騎手は2冠牝馬
アーモンドアイに騎乗する。「
アーモンドアイは特別な馬だけど、秋から他の牝馬も強くなったし、GIを勝つのが難しくなるね」と、ライバル勢の成長に警戒を寄せる。
「春より自分でコントロールできるようになった。内回りの2000メートルは(条件として)最高じゃないですか」
前川助手も、GI取りに自信をのぞかせた。スピードとセンスにあふれるディープ産駒が、最後の1冠をもぎ取るか。 (斉藤弘樹)
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カンタービレ 父
ディープインパクト、母シャンロッサ、母の父ガリレオ。鹿毛の牝3歳。栗東・
中竹和也厩舎所属。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬。馬主は石川達絵氏。戦績6戦3勝。獲得賞金9836万1000円。重賞は2018年GIII
フラワーCに次いで2勝目。
ローズSは
中竹和也調教師が初勝利。クリストフ・ルメール騎手は15年
タッチングスピーチに次いで2勝目。馬名は「歌うように(音楽用語)」。