根岸Sは東京ダート1400mで施行のG3。
過去10年のデータを使用すると、1番人気[6-2-0-2]・2番人気[1-2-4-3]と、紛れにくいワンターンの大箱らしく、堅実に走っている。
今年想定の上位2頭は、
フリームファクシと
サンライズフレイム。前者は前走揉まれる競馬に対応しつつも気の難しい面をもち、後者はキャリア10戦着外なしと堅実でも、器用さはなくコーナーで置かれがち。少し波乱の匂いもしてくるような。
逃げた馬の成績は[0-0-0-10]。平均9.3人気、5番人気以上の逃げは19年4番人気13着
マテラスカイしかおらず、ほぼ人気薄が逃げている。
4着は2回あり、昨年8番人気
ヘリオスと22年12番人気
ジャスティン。
ヘリオスの前半3ハロン35秒8は、対象期間中最も遅かった。
根岸Sと言えば差しのイメージが強く、全体の脚質別成績はやはり控えた馬優勢。
▼脚質別成績
逃げ 0.0% 0.0% 0.0%
先行 2.7% 13.5% 16.2%
中団 11.5% 16.4% 24.6%
後方 4.1% 10.2% 18.4%
※数字は左から勝率・連対率・複勝率
相当後ろが来ている。上がり1位と2位も複勝率72.7%とハイアベレージ。
東京ダート1400mはオールダート、2コーナー過ぎのゲートから、3コーナーまで442mと長い。スタート後は下り、3コーナーも下りなので息を入れづらく、オーバーペースの前の組が長い直線で失速し、後続勢が相対的に浮上するようなイメージか。
▼過去10年 平均ラップ(良)
12.3-11.0-11.5-12.1-12.0-11.8-12.2
前後半3F 34.8-36.0
前半3ハロンの平均34.8秒よりも速い年、かつ初角5番手以内で馬券内に粘った馬は4頭いる。
2023年 1番人気1着
レモンポップ
2022年 4番人気2着
ヘリオス
2016年 1番人気1着
モーニン
2016年 10番人気3着
グレープブランデー
ほぼ人気サイドで、人気薄の
グレープブランデーは、重賞好走歴を複数もつ古豪だった。ペースが上がると、力のない馬は苦しい。
今年の逃げ馬を見ると、スプリントから参戦する
ドンフランキーがいる。1400mを走るのは一昨年の
プロキオンS以来で、その時の前半3ハロンは33.9秒。逃げ切りを決めた自身の上がりが37.5秒だった。
ハイペースで脚を使わされる後続の大半はバタバタになり、迫ったのは
カペラSに勝ち鞍のある
リメイクだけで、そこから3着馬は6馬身離されている。
差しの決まりそうなラップでも、追走に余裕がないと厳しく、
リメイクは道中4,5番手と後ろにいたわけでもない。タイトなラップを経験した馬を狙いたい。
◎
コスタノヴァ。2走前の欅Sは2ハロン目からゴールまで11秒台が続く中身の濃い内容で、勝ち時計1分21秒9も速い。斤量は2キロ軽く、立ち回りの差もあったが、昨年の
武蔵野Sを勝った
エンペラーワケアに1馬身1/4差をつけた。休養明け初戦と鞍上替わりで、配当はそこそこつきそうな気も。馬券は◎の単複。