当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2016年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 今週も先週に引き続き、2場開催の平地重賞1レース施行という番組構成になっています。早速、日曜日に行われる
クイーンSの見解からお聞かせください。
新良(以下、新) 狙ってみたいのは、中谷雄太騎手(引退)から
池添謙一騎手に乗り替わる⑤
アロハリリーです。
編 中谷騎手は残念ながら重賞未勝利のままステッキを置くことになりましたが、そこから注目度の高い舞台でがぜん力を発揮する池添騎手へのスイッチ。いかにも戦力アップという印象を受けます。
新 そのイメージ通りでいいと思います。池添騎手は札幌芝1800mにおいて、2016~2018年の勝率が14.8%、2019年以降が15.4%と高値安定。コース実績も申し分なしです。
編 ここ4戦、馬はいかにも重賞の壁にぶつかっているように感じますが、能力的に足りますかね?
新 私はそれほど悲観していません。もともと輸送が得意なタイプではないので、重賞のレベルうんぬんよりも、100%の状態で出走できていなかったと考えるべきです。オープン特別はすでに勝っていますし、重賞でまったく通用しないことはないと思います。
編 今回は札幌に入って追い切られており、輸送というマイナス要素がなくなりますしね。
新 それは大きいでしょうね。状態面は確実に上昇しているはずです。
編 とはいえ、今回も楽な相手ではありませんが……。
新 さすがに勝ち負け必至とは言えません。でも、凡走を繰り返した近走のようなことはないとみています。うまく流れに乗れれば、馬券圏内も十分にあるでしょう。
編 そこはやはり、鞍上の勝負強さに期待ということで。
新 おっしゃる通り。池添騎手はテン乗りになりますが、こういうチャンスをモノにできるジョッキーです。穴をあけてくれるように、頑張ってもらいましょう。
編 わかりました。続けて重賞以外で、もう1レース推奨の乗り替わりを挙げていただけますか?
新 日曜日の新潟メインの関越Sを取り上げます。オススメしたいのは、
丸山元気騎手から
石橋脩騎手に乗り替わる
サーブルオールです。
編 リーディング順位的にも近いところにいる2人ですし、鞍上強化という印象はありませんが。
新 石橋騎手が新潟芝1800mで2016~2018年は13.3%、2019年以降は12.5%と高い勝率を残していますので、今回は条件的に鞍上強化に値すると判断しました。
編 馬の能力や適性はどう評価されているでしょう?
新 ここ2戦、マイルを使われて2走前に3着に好走していますが、これは明らかに、2走前から着用するようになったブリンカー効果でしょう。もともとは1800~2000mで結果を残してきた馬ですので、今回は引き続き面白いとみています。
編 距離延長とブリンカー効果で、さらなる前進が見込めるということですね。
新 そう思います。狙って妙味のある人気に落ち着きそうですので、軸でもヒモでも買う価値はあるのではないでしょうか。
編 ぜひとも巻き返してほしいですね。
新 はい。デビュー以来、一度も二桁着順に敗れたことのない堅実派ですので、大崩れはないはず。石橋騎手に一発決めてもらいましょう!
★その他の注目乗り替わり★
土曜新潟9R ⑦
テイエムチューハイ(
松山弘平→
岩田望来)
土曜新潟11R ⑥
ニシノキントウン(
菅原明良→
内田博幸)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。最新情報は『“新良式”データ馬券ブログ』で公開中。