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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 4 | 牝5 | 55.0 | 西村淳也 | 栗 中内田充 | 500(0) | 1.58.5 | 3.7 | 1 | 36.2 | ⑨⑨⑦④ | |||
2 | 6 | 8 | 牝6 | 56.0 | 和田竜二 | 栗 西園正都 | 490(+8) | B | 1.58.6 | 3/4 | 5.0 | 3 | 36.1 | ⑧⑧⑫⑨ | |
3 | 4 | 5 | 牝6 | 54.0 | 団野大成 | 美 池上昌和 | 446(-6) | 1.58.9 | 1 1/2 | 23.8 | 10 | 36.4 | ⑬⑬⑩⑪ | ||
4 | 8 | 13 | 牝4 | 51.0 | 西塚洸二 | 栗 大久保龍 | 488(-2) | 1.59.1 | 1 1/4 | 11.1 | 5 | 36.6 | ⑪⑨⑬⑨ | ||
5 | 1 | 1 | 牝4 | 51.0 | 角田大河 | 栗 吉村圭司 | 452(0) | 1.59.1 | アタマ | 9.1 | 4 | 36.9 | ⑥⑥④④ | ||
6 | 7 | 11 | 牝4 | 53.0 | 酒井学 | 栗 武英智 | 468(+2) | 1.59.3 | 1 1/4 | 16.0 | 8 | 37.2 | ④④④① | ||
7 | 6 | 9 | 牝4 | 54.0 | 坂井瑠星 | 栗 杉山晴紀 | 492(+2) | 1.59.8 | 3 | 4.5 | 2 | 37.5 | ⑨⑨⑦④ | ||
8 | 5 | 7 | 牝5 | 51.0 | 泉谷楓真 | 栗 本田優 | 492(-2) | 2.00.4 | 4 | 34.4 | 11 | 37.9 | ⑫⑫⑩⑪ | ||
9 | 8 | 12 | 牝4 | 51.0 | 菱田裕二 | 美 田中博康 | 490(+2) | 2.01.1 | 4 | 13.2 | 7 | 38.8 | ⑥⑥⑦④ | ||
10 | 5 | 6 | 牝4 | 50.0 | 田中健 | 栗 中村直也 | 510(+8) | 2.01.3 | 1 1/4 | 90.4 | 13 | 39.0 | ④④④⑪ | ||
11 | 3 | 3 | 牝4 | 50.0 | 松若風馬 | 栗 岡田稲男 | 486(-6) | 2.01.7 | 2 1/2 | 11.8 | 6 | 39.7 | ②②①② | ||
12 | 7 | 10 | 牝4 | 50.0 | 今村聖奈 | 栗 寺島良 | 480(+16) | B | 2.02.5 | 5 | 74.5 | 12 | 40.4 | ②②③② | |
13 | 2 | 2 | 牝5 | 53.0 | 藤岡康太 | 栗 石坂公一 | 452(+14) | 初B | 2.03.2 | 4 | 21.0 | 9 | 41.1 | ①①②④ |
ラップタイム | 12.3 - 10.2 - 11.3 - 11.7 - 11.8 - 12.3 - 12.4 - 12.1 - 12.1 - 12.3 |
---|---|
前半 | 12.3 - 22.5 - 33.8 - 45.5 - 57.3 |
後半 | 61.2 - 48.9 - 36.5 - 24.4 - 12.3 |
■払戻金
単勝 | 4 | 370円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 4 | 150円 | 1番人気 |
8 | 200円 | 3番人気 | |
5 | 460円 | 9番人気 | |
枠連 | 4-6 | 420円 | 1番人気 |
馬連 | 4-8 | 1,000円 | 2番人気 |
ワイド | 4-8 | 430円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
4-5 | 1,390円 | 20番人気 | |
5-8 | 1,870円 | 27番人気 | |
馬単 | 4-8 | 1,770円 | 2番人気 |
3連複 | 4-5-8 | 7,770円 | 26番人気 |
3連単 | 4-8-5 | 27,910円 | 67番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果、近年のマーメイドSの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
木曜日までスッキリしない天気が続いたが、金曜日以降は好天に恵まれ、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)での開催となった。土曜日早朝におけるJRA測定クッション値は9.8のやや硬めに近い標準。夏本番に近い陽気も手伝って、土台である野芝はかなり元気のようだ。
土曜日の芝平地競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は14、4、1、1、9番手。最後の直線で内めに進路をとった逃げ・先行勢や差し馬の健闘が目を引いた。その一方で、馬場の3分から中央寄りを通る馬の伸びも相当増してきている印象。内側主導のコンディションだった、これまでとは様子が変わりつつある。
また、外回りと内回りの傾向がかなり異なるのも気になるところ。前者は全体時計が速く、上がりもそれなりに速い。対して後者は全体時計こそソコソコの反面、上がりを要する決着がほとんど。特殊な状況下にあるのは間違いなく、少なくとも内回りと外回りを同列で扱うのは得策ではない。その点は頭に入れておくべきだろう。
日曜日の開催中は雲が多めの天気になる見通し(18日7時の時点)。ただ、予報通りであれば雨が降ったとしても、開催中の降水量はそれほどでもなさそうで、馬場に深刻な影響を与えるほどではないものと思われる。とはいえ、先述したように転換期を迎えつつあるのは確か。トラックバイアスが急変する可能性も十分にあり得る。
従って、これまでと同様の内側主導の状況を、そのままマーメイドSに当てはめるのは早計のように思える。いずれにせよ、現時点(本稿執筆段階)では判断するに難しい。悩ましいところだが、脚質や枠順に固執せず、当日の馬場状態を観察しながら、その時の状況に合わせて、柔軟に対応するのが正解ではないか。
なお、近年のマーメイドSは、阪神芝の1600m以上のレースにおいて1着経験があった馬の活躍が顕著。過去5年の優勝馬すべてが、この条件をクリアしていた。内外や前後のバイアスに関係なく、阪神で良績を持つ馬が存在感を発揮する傾向にある。絞り込みの際に押さえておきたいポイントといえよう。
今回の出走メンバーで要点(阪神実績)を満たしているのは、②シャーレイポピー、③ヒヅルジョウ、④ビッグリボン、⑧ウインマイティー。よって当欄では、これら4頭を連軸の有力候補としてピックアップしておきたい。
日曜日に行われるマーメイドSの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①シンシアウィッシュ【B】
栗東CW単走(14日)。この馬とすれば落ち着きがあるし、最後まで集中を切らすことなく走れている。鞍上の促しにきちんと対応しており、手前替えも比較的スムーズ。厳しく見れば、もう少しラストの鋭さが欲しいところだが、気配は決して悪くない。ぞんざいには扱えない1頭だ。
②シャーレイポピー【B】
栗東坂路単走(14日)。直線を向いて間もなく、別の併せ馬に譲るような形で進路を内に変える。その後は安定したフォームで登坂。立て直した効果もあってか、本来のスナップが効いたフットワークを取り戻してきている。このひと追いでさらに上向くようであれば、面白い存在になるかもしれない。
③ヒヅルジョウ【B】
栗東坂路単走(15日)。ラスト重点の内容。気難しい面があるのか、鞍上の合図に対して、反応が遅れ気味だったが、それでも脚いろを落とすことなく、最後はいい踏ん張りを見せていた。フォームも大きく崩れておらず、それなりに整えてきた印象を受ける。
④ビッグリボン【F】
栗東CW併走(14日・映像なし)。1週前追い切りの内容が非常に良く、最終追い切りを楽しみにしていた馬。それだけに、映像で動きを確認できないのは残念な限り。今回はF判定(判定不能)としておきたい。
⑤ホウオウエミーズ【B】
美浦南W併走(14日)。首の動きこそ硬めだが、落ち着いて運べているし、脚どりもしっかりしている。直線半ばで併走相手が前に出ようとした際、馬自ら競る姿勢を見せていたのもいい傾向。調整程度の内容ゆえに派手さはないが、デキが悪いという印象はない。あとは本番での馬場や展開がかみ合えば、といったところか。
⑥タガノフィナーレ【C】
栗東坂路単走(14日)。姿勢高めの走法は相変わらず。鞍上が抑え気味だったことを考慮しても、推進力が上に逃げ気味の完歩が多いのは気になるところ。ラストはそれなりの踏ん張りを見せたものの、まだまだ良化の余地を残している印象。このひと追いでどこまで変わってくるか、という塩梅ではないか。
⑦ランスオブアース【C】
栗東CW単走(14日)。フォームやフットワークは悪くないものの、鞍上の促しに対する反応が渋く、何かモサモサとした感じでラストの伸びは今ひとつ。この馬なりに順調なのかもしれないが、もう少し走りにメリハリが欲しいような気も。評価は上げづらい。
⑧ウインマイティー【A】
栗東CW単走(14日)。コーナーでは抑えつつだったが、直線に入ると鞍上の仕掛けに素早く反応し、グイグイと脚を伸ばした。1週前に見られた硬さが薄れてきている点も良い傾向。転厩緒戦で近走の調整過程とは異なるため、判断するに難しい面はあるが、この段階で動きの質はメンバー上位。帳尻を合わせてきた印象を持つ。
⑨ストーリア【A】
栗東坂路単走(14日)。直線序盤は舌を出して遊ぶような仕草を見せていたが、その後は最後までしっかりとした脚どりで、外ラチ寄りを活気良く駆け上がった。フットワークの弾力性が高く、推進力も十分。鞍上の軽い促しに対する反応も良かった。上々の仕上がりだろう。
⑩ハギノメーテル【B】
栗東CW併走(14日)。直線を向くとササるような素振りを見せ、手前もすんなりと替わらない。その点は気になるが、活気は程よく、ゴールを迎えても手応えには余裕があった。体調は良さそうなので、あとは実戦に行っての制御次第。ジョッキーが上手にコントロールできれば、という条件付きの狙いとなろう。
⑪ビジン【B】
栗東CW併走(14日)。頭の位置がやや高く、手前もなかなか決まらない。そのあたりはいただけないが、この馬とすれば集中して走れていたし、ラストの反応も上々。雑な面ばかりが目についた、年初の愛知杯当時の中間と比べれば、かなり様子は良くなっている。及第点の仕上がりだろう。
⑫サンカルパ【A】
栗東CW単走(15日)。コーナーから活気良く進み、直線でも鞍上の促しに応えて、ラストまでしっかりと脚を伸ばした。強い前進気勢を見せながらも、メリハリのある動きができていたのは好感度大。体の使い方も悪くなく、栗東の環境に上手く適応していることが窺える。高く評価したい。
⑬ゴールドエクリプス【B】
栗東坂路単走(14日)。直線を向くと馬場の内から外へ進路を取る。その後は顔をやや右に向けつつ、馬場の中央あたりを登坂。やや安定感を欠く内容だが、直線中盤以降は低い重心を保ちつつ、伸びやかに走れていたし、ゴール前の反応も悪くなかった。まずまずの仕上がり具合ではないか。
◆ウインマイティー・西園正師「充実期を迎えていると思います」
◆ゴールドエクリプス・大久保師「前走も具合は良かったですからね。いい意味で安定しています」
◆サンカルパ・久川助手「阪神は比較的中山に近いコース形態なので、上手に運べれば」
◆シャーレイポピー・金折助手「態勢はできています。素軽い走りをするので良馬場でやりたいですね」
◆ストーリア・杉山晴師「1800メートルで積極的な競馬をしたことが生きてくれば」
◆タガノフィナーレ・中村師「ハナでなくても自分のリズムで競馬ができれば」
◆ビジン・武英師「多少ペースが速くて、周りがしんどくなるような展開が合う」
◆ビッグリボン・福永助手「コース、距離の条件は合っている。引き続き牝馬限定の重賞でチャンスはある」
◆ヒヅルジョウ・大林助手「使ったことで動きが良くなって、体も良化してきました。前に行ったほうが持ち味が生きるので、粘り込みたい」
◆ホウオウエミーズ・池上師「力差は感じないが、勝ち切るには何かが必要。雨がほしいところ」
◆ランスオブアース・古川助手「前走で芝、ダート両方いけることが分かりましたからね。前走の内容は良かったです」
2013年以降(過去10年)の1~2着馬20頭の前走使用距離を確認すると、芝1800m、芝2000m、芝2200m、芝2400mの4パターン。これ以外からの参戦馬は2着連対圏に届かない状況が続いている。
(減点対象馬)
⑩ハギノメーテル ⑪ビジン
牡馬混合戦を経由してきた馬の前走着順については不問だが、牝馬限定重賞の場合は6着以内、牝馬限定の3勝クラス(旧1600万下)なら4着以内、牝馬限定の2勝クラス(旧1000万下)であれば1着が一応の目安。2013年以降、これ以外のステップで臨んだ牝馬限定競走組は2着連対圏に達してない。
(減点対象馬)
②シャーレイポピー ③ヒヅルジョウ ⑤ホウオウエミーズ
2013年以降の1~2着馬20頭の近走における単勝人気を検証すると、近2走ともに7番人気以下だった馬が、当レースで2着連対圏に入ったケースは皆無となっている。低評価続きの馬は疑ってかかるべきだろう。
(減点対象馬)
②シャーレイポピー ⑥タガノフィナーレ ⑦ランスオブアース ⑧ウインマイティー ⑩ハギノメーテル ⑪ビジン
2013年以降の1~2着馬すべてに、中山芝または阪神芝のレースにおいて、3着以内かタイム差0秒3以内の善戦・好走経験があった。ゴール前の直線に急坂がある右回りの芝コースを主戦場のひとつとしてこなかった馬や、良績が他コースに偏っている馬は評価を控えめにしたい。
(減点対象馬)
⑦ランスオブアース ⑩ハギノメーテル ⑬ゴールドエクリプス
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牝馬限定のハンデ重賞という字面から受けるイメージ通り、一筋縄ではいかないレースで、U指数にとっても鬼門となっている。2021年は1~3位が揃って4着以下に敗れ、16位で10番人気のシャムロックヒルが勝利と、なかなか厳しい結果になってしまった。とはいえ、直近5年で二桁順位ながら馬券に絡んだのはこれを含め2例のみ。それ以外は一桁順位が3着以内を占めているので、2018年2着のワンブレスアウェイ(3位、9番人気)のような、人気の盲点になっている実力馬をうまく拾い上げたいところだ。
真っ先に押さえる必要があるのは、堂々U指数トップ評価を受けている④ビッグリボン(97.2)。堅実なタイプで大きく崩れたことはなく、初重賞挑戦となった前走の福島牝馬Sではハナ差2着に好走した。キセキの全妹という血統背景も魅力で、ここでタイトル奪取があってもなんら不思議ではない。
穴で面白そうなのは、5位②シャーレイポピー(94.3)。近走成績は冴えないが、重賞で上位争いに加わったこともある実力の持ち主で、全4勝を阪神コースで挙げているという強調材料もある。一発の魅力は十分だ。
このほか、前年覇者の2位⑧ウインマイティー(96.0)と、道悪になったら存在感を増す3位⑤ホウオウエミーズ(94.7)に警戒したい。
近年はディープインパクト系またはステイゴールド系の二極化が進んでおり、2018年以降は勝ち馬5頭のうち4頭、3着以内に好走した15頭のうち9頭が該当している。昨年においてもゴールドシップ産駒の10番人気ウインマイティーが勝ち、3着にはディープインパクト産駒の1番人気ソフトフルートが入線していた。
ほか、牝馬らしい一瞬の切れ味は問われないため、総じてパワーやスタミナに長けた少し泥臭いタイプが狙い目。過去の好走馬に倣えば、持続力に定評のあるNijinskyやA.P. Indy、トニービン、底力に長けたSadler's WellsやRibotなどの血脈を評価しやすい。
シンシアウィッシュは、父キズナ×母ザナ(母の父Galileo)。父はディープインパクト直仔でもスタミナに秀でたタイプとなり、産駒は古馬になってから本格化を果たす馬が多い。なお、同産駒からは21年の勝ち馬シャムロックヒルが出ているが、本馬は奇しくも同じ1枠1番に収まることになった。芝2000mは22年フローラSで3着になるなど「1-2-1-0」と底を見せていない距離。母系でSadler's WellsやNijinskyを持つ配合にも好感を覚える。
ウインマイティーは、父ゴールドシップ×母アオバコリン(母の父カコイーシーズ)。本馬は昨年の勝ち馬であるとともに、今年のメンバーでは唯一ステイゴールド系に属する馬。この父の産駒らしくスタミナを問われるロンスパ勝負は得意とするところだが、今回は転厩緒戦、トップハンデ、休み明けと懸念材料も少なくない。一方で、阪神芝2000mは20年忘れな草賞も制するなど、2戦2勝と好相性を示す舞台であることは念頭に置くべきだろう。
ビッグリボンは、父ルーラーシップ×母ブリッツフィナーレ(母の父ディープインパクト)。昨年は同じ母の父となるマリアエレーナが2着に好走しており、ディープインパクトは直系にとどまらない活躍を見せはじめた。本馬は伯母ダイワエルシエーロが05年マーメイドSを制していることも強調しやすく、自身も阪神芝2000mは「1-0-1-0」。ほか、父の姉妹2頭が姉妹制覇および母仔制覇した所縁ある重賞でもあることも気に留めておきたい。
編集部(以下、編) 今週の日曜日はマーメイドSとユニコーンSの2重賞構成です。
新良(以下、新) 毎年荒れる牝馬限定のハンデ重賞と、まだ底を見せていない馬が集結する3歳限定のダート重賞。いずれも、手ごわい相手です(苦笑)。
編 ともに乗り替わりだらけですし、レース選択に悩まれたのではないでしょうか。
新 お察しの通りです。どこからでも入れそうなので、結論を出すまでにけっこう時間がかかりました。
編 でも、なんとかひとつに絞り込んだんですよね。
新 はい。これしかない、というほどではありませんが、妙味じゅうぶんの面白い乗り替わりをピックアップしました。
編 両重賞ともに難解な一戦ですが、どちらを選択されましたか?
新 マーメイドSです。ルメール騎手から菱田裕二騎手に乗り替わる⑫サンカルパを狙ってみます。
編 えーっと……。もう一度確認させてください。ルメール騎手から菱田裕二騎手への乗り替わりですが、大丈夫でしょうか?
新 はい。まったく問題ありません。買い材料は揃っています。
編 意外です。菱田騎手には申し訳ないですが、やはり鞍上弱化という印象は否めませんので。
新 実績を考えれば、その感覚は当然だと思います。だからこそ、馬券的には楽しみなんです。
編 推奨根拠が気になります。どのあたりを評価されているのでしょうか?
新 なにより菱田騎手の阪神芝2000mに対するコース適性です。勝率は11.1%でメンバー中3位とそもそも優秀なんですが、今年に限定するとその数字は33.3%にまで跳ね上がるんです。
編 得意コースのうえに、最近はとくに乗れているというわけですね。
新 今年は騎乗機会が6回あり、連対率50.0%。このうち5回が5番人気以下の伏兵で、単勝回収率は1238%という衝撃の数字を叩き出しています。1番人気の騎乗は1回だけですから、この成績には価値があるでしょう。
編 完全にコースの乗り方のコツをつかんでいそうですね。ルメール騎手からの乗り替わりでも、新良さんが注目した理由がわかります。
新 この条件だけに関して言えば、鞍上強化に値するかもしれません。それだけ、菱田騎手は神がかった騎乗を連発しています。
編 そうなると、焦点は馬が鞍上のパフォーマンスに応えられるかどうかですね。
新 サンカルパには昨年の秋以降、ルメール騎手とムルザバエフ騎手しか騎乗していません。つまり、それだけ陣営から期待されているということです。2勝クラスを勝ったばかりでも、重賞で通用すると思われているからこそ、ここに参戦してきたのではないかと。
編 なるほど。一気に素質が開花してもおかしくない下地があるわけですね。
新 直線に急坂のある中山で2勝しており、似た形状の阪神なら初めてでも問題ないはずです。昨年の紫苑Sでは4番人気に支持されたほどの素質馬ですから、2度目の重賞挑戦で勝利をつかみ取る可能性はじゅうぶんにあるでしょう。
編 格上挑戦の軽ハンデ馬が活躍する傾向にあるレースですし、一発の魅力に満ちあふれていますね。
新 まさにその通り。言い方は悪いですが、マーメイドSは重賞としてはレベルの低いメンバー構成になりやすい屈指のレースです。条件馬でも、軽ハンデなら侮れません。
編 人気割れ必至で、超大穴にはならないでしょうが、それでも馬券になれば魅力的な配当が期待できます。
新 あとは菱田騎手に任せるだけですね。コースの達人の妙技を繰り出して、穴馬券を演出してもらいましょう。
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