【コラム完全版】
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『くりーくの中間調教チェック 東京優駿 2022【完全版】※最終追い切り評価コメントあり!! 』
こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。
5月29日(日) 東京11R 第89回
東京優駿(3歳G1・芝2400m)
【フルゲート:18頭】
<前走:
皐月賞出走馬>(中5週)
⑮
ジオグリフ(1着、494kg(-4kg))<B>【優先出走馬】
パドックでうるさいところのある馬だが、
皐月賞時はまだ収まっているほうだった。1週前追い切りでも折り合いがつき、特に重さを感じさせるでもなく、牧場での調整が上手くいった印象を受ける。あとは、レースまでにどれだけ落ち着いていられるか。距離が延びるだけにここが一番のポイントとなりそう。
<最終追い切りB>
前走時は行きたがる面を押さえながらも手綱を緩めたりしながらの騎乗だったが今回は終始馬を押さえ込んでいて気分よく走らせるところがなかった。折り合っているというよりは押さえ込んでいてその騎乗のままでの距離延長は人馬ともにスタミナを消費してしまう。
⑱
イクイノックス(2着、492kg(+10kg))<B>【優先出走馬】
この中間はギリギリまで牧場で調整して帰厩。休み明けの前走時は1週前に強めに追っていたが、この中間の1週前追い切りではソフトに乗って折り合いを確かめるような内容で動きも軽かった。調子落ちはなく、1度使われての上積みは窺える。
<最終追い切りA>
南W併せ馬の内。内めでの併せ馬で時計は速くなっているがリラックスした走りで追えば楽に伸びそうな走り。
⑬
ドウデュース(3着、496kg(-8kg))<A>【優先出走馬】
春2戦消化してきたが、調教の動きを見てもやり過ぎずにダービーまでお釣りを残し調整されてきた感じ。前走時パドックでも、マイナス体重で絞れていたがまだ締まりそうな馬体だった。この中間は解き放たれた矢のように3週前の追い切りから抜群の動きを見せており、明らかに動きが変わってきた。1週前には、これまでのように
武豊騎手が騎乗しての併せ馬で強めに追われて楽に先着。仕上がりは万全。
<最終追い切りA>
栗東Pコース単走。単走での追い切りも3コーナーの時点で馬が前進気勢のフォームになっていて単走追いでも馬の前に行く気持ちが違う。仕上げにスキがなく馬も走る気満々。
⑫
ダノンベルーガ(4着、504kg(+2kg))<A>【優先出走馬】
前走時の追い切りでは、右にササるところを意識してなのかガッチリと押さえ込んだ乗り方で走りが窮屈だったこの馬。この中間は、左回りの追い切りで楽な感じでスムーズな走りをアピールしている。1週前追い切りでは、川田騎手を背に堀厩舎では珍しくビッシリと追ってこれまでとは違う内容。結果的に敗れた
皐月賞だったが、馬体は締まり、この中間の調教内容がスムーズに進みと、最高の叩き台となっている。
<最終追い切りB>
南W併せ馬の外。先週ビッシリ追っているので馬なりでの調整。ゆったりと力強い走りも終い併走相手に詰められた時に抜かせない勝負根性を出してほしかった。
③
アスクビクターモア(5着、474kg(±0kg))<C>【優先出走馬】
弥生賞時のコラムでも書いたが、この馬は右回りのほうが良い馬で、左回りの東京はマイナスになりそう。前走時パドックではトモに緩さも感じさせていたが、この中間も2週前、1週前と好時計が出ていて、出来自体は良さそう。
<最終追い切りC>
南W単走。馬なりでの調整も内にササる面を見せたりしていて少し軽すぎる感じ。
⑦
オニャンコポン(6着、468kg(+2kg))<C>【収得賞金順(同⑤)】
前走時のパドックでは、休み明けでまだ緩さが残る馬体だった。1週前追い切りでは好時計こそ出ているものの、持ったままの併走相手にモタついていてやや物足りない動き。
<最終追い切りC>
南W3頭併せの中。軽めの調整も行きたいがる面を見せていて気合い乗りは良いが持ってかれ気味。
⑪
ジャスティンロック(7着、494kg(-4kg))<C>【抽選対象馬(1/2頭)】
この中間も土曜日に併せ馬で追われて先着。独特の調教内容も、良い時は水曜日にも好時計がマークされるタイプがそこで控えめな時計。物足りなさが残る。
<最終追い切りC>
坂路で併せ馬。前回と同じような内容の追い切りでやや先着も終い脚が上がり気味で伸び脚物足りず。
⑨
ジャスティンパレス(9着、458kg(+8kg))<D>【収得賞金順(⑧)】
休み明けの前走時は、追い切りでも反応良く伸びていて、パドックでは太め感はなくスッキリした馬体だった。この中間、1週前の追い切りでは先着したものの反応が悪く、重心が高い走りでフォームもバラバラ。前走時と比べると内容は良くない。
<最終追い切り>B
3頭併せの中で気合い乗り抜群で先週よりも気合いが乗ってきた。
⑧
ビーアストニッシド(11着、468kg(-4kg))<D>【収得賞金順(同③)】
前走のパドックでは一人で引くことができていて、イレ込みもマシだったが、レースでは逃げずに馬群の中で力んでの追走となっていまい、この馬の良さが出せなかった。この中間も坂路で乗り込まれて好時計は出ている。出来は良さそうだが、距離延長がプラスになる感じはない。
<最終追い切りD>
坂路で併せ馬。速い時計出たが折り合いつかず暴走してしまい当日落ち着いてパドックを回れるか心配。
④
マテンロウレオ(12着、482kg(+4kg))<C>【収得賞金順(⑦)】
前走は乗り込み豊富だったが、パドックでは時折小走りを見せて落ち着きがなかった。1週前追い切りは、乗り替わる横山和騎手が騎乗して追われるも終いの伸びが物足りなかった。
<最終追い切りC>
CW併せ馬の内。前走時は馬なりもスッと伸びていたが今回は終いビッシリ追われて伸びるも動きが重たい感じ。
⑯
キラーアビリティ(13着、468kg(±0kg))<C>【収得賞金順(②)】
休み明けの前走時は、追い切りでの動きは物足りなかったが、パドックでみせた馬体は好仕上がりだったので成長がなかったかもしれない。この中間も、2週前の併せ馬では最後差し返されていて、ガラリ一変とはいかなそう。
<最終追い切りC>
CW併せ馬の外。ゆったりした走りで動きは良くなったが終いもうひと伸びほしい感じ。
⑭
デシエルト(16着、512kg(+2kg))<D>【収得賞金順(⑨)】
大きな馬だがこの中間は乗り込みが少なく、1週前追い切り(岩田康騎手騎乗)でみせた迫力満点の力強い動きも、逆にあの動きだとよりダートの中距離が向いているような印象を受けてしまう。
<最終追い切りB>
坂路単走で力強い走りもやや重たさが残る動き。
<前走:
青葉賞出走馬>(中3週)
⑥
プラダリア(1着、456kg(+2kg))<A>【優先出走馬】
2400m戦で2連勝。前走時は坂路での追い切りは抜群の伸び脚で、パドックでは馬体が締まり好馬体&好仕上りだった。この中間は、1週前に坂路で追われて引き続き好時計が出ていて出来は良さそう。勢いのついた
ディープインパクト産駒で、疲れが残っていなければ怖い存在に。
<最終追い切りB>
坂路で併せ馬。前半から飛ばしていった分終いの伸び脚は物足りないがフォームは崩れず仕上がりは上々。
⑰
ロードレゼル(2着、504kg(-8kg))<B>【優先出走馬】
前走では◎にした馬で、レースでも早め先頭で粘り込んだ。大きな馬で全体的に余裕があり、1週前追い切りでもレーン騎手が騎乗して力強い動きで疲れは感じられず。決め手はないがしぶとさを活かす競馬になれば。
<最終追い切りC>
坂路で併せ馬。動きが重く終いの伸び脚イマイチ。
<前走:
京都新聞杯、プリンシパルS、NHKマイルC 出走馬>(中2週)
➀
アスクワイルドモア(
京都新聞杯:1着、462kg(-2kg))<B>【収得賞金順(同③)】
休み明けの前走は、1週前、最終追い切りと長めから強く追われてともに先着と賞金加算のためにしっかり仕上げていた感じ。この中間は、間隔も詰まることから、1週前に坂路軽めで終いを伸ばすという内容できていて、状態キープが最優先。
<最終追い切りB>
坂路単走。やや硬さはあるものの重心の低い走りで出来は良さそう。
×
ヴェローナシチー(
京都新聞杯2着、500kg(-2kg))<C>【除外対象馬】
なかなか勝ちきれないところのある馬で、前走時のパドックでは大きな馬の割に細く見えて迫力に欠ける感じだった。この中間は軽めの調整で、一気の変わり身は期待できない
×
ポッドボレット(
京都新聞杯12着、500kg(±0kg))<D>【除外対象馬】
前走時は乗り込み豊富で、最終追い切りでは綺麗なフォームで動きも良かったが、レースでは4コーナーで一杯になってしまった。この中間は1週前に坂路で追われたが、時計平凡。
②
セイウンハーデス(プリンシパルS1着、468kg(-8kg))<C>【優先出走馬】
前走時は坂路、CWとかなりの好時計が出ていて評価していた馬。馬体も絞れて仕上りも良かったので、この馬も状態キープが最優先。
<最終追い切りC>
坂路で併せ馬。走りやすそうな馬場状態だったが終いフラつき伸び脚甘い。
⑩
マテンロウオリオン(NHKマイルC2着、484kg(-2kg))<C>【収得賞金順(①)】
ここ2戦ともパドックではイレ込むまではいかないが、小走りになるところが多く2人引きで落ち着いて歩けていない。それだけ気の勝ったところがあるので、間隔が詰まり、一気の距離延長となる今回はプラスになる材料に乏しい。
<最終追い切りC>
CW単走。ジョッキー騎乗で馬なりで直線に向くが反応悪く終い押した感じ。全体的に重心が高く伸び脚もイマイチ。
<前走:その他のレース出走馬>
⑤
ピースオブエイト(
毎日杯1着、466kg(-2kg)中8週)<A>【収得賞金順(同⑤)】
新馬勝ち後長期休養明けを2連勝。ここ2戦はワンターンの競馬で、かなり行きたがる面を見せていながらも勝ち切ってきているだけに素質は高い。新馬戦の内容から、コーナー4つのコースに替わることはプラスになりそう。前走から間隔を空けて追い切りの動きもだんだんと良くなっており、上積みが見込めそうで怖い1頭になりそう。
<最終追い切りA>
CW3頭併せの内。終いスッと反応出来て突き放し反応は前走以上。
×
コマンドライン(
毎日杯8着、524kg(-6kg)中8週)<C>【抽選対象馬(1/2頭)】
新馬、重賞と2連勝した馬だが、その後イマイチ伸び悩んでいる。大きな馬で、もっと使い込んでレース経験を積ませたほうが良かったのではないかと思うが、それができないだけの状態だったのか、オーナーの方針だったか。結果的に出走できるかできないかの状況というのは、もったいない。
<最終追い切り>
×
アサヒ(スプリングS11着、504kg(-6kg)中9週)<B>【除外対象馬】
この中間は乗り込み量が豊富で、好時計もマークされていて状態は良さそう。スタートが悪い馬でそこが解消されていればもっと活躍していたはずの馬だが、少し間に合わなかった。
<最終追い切り>
※今回のこのコラムで中間の状態からの推奨馬は、
ドウデュース、
ダノンベルーガ、
プラダリア、
ピースオブエイト、
イクイノックスの5頭をあげておきます。
◇今回は、
日本ダービー(
東京優駿)編でした。
4年前にダービーを勝った
ワグネリアンが今年初めに急死してしまいました。個人的には、ウマニティPOGを含め参加しているすべてのPOGで指名していて、POG指名馬で初めてダービーを勝ってくれた思い入れのある馬でした。そんな馬なので、デビュー前の調教からダービー制覇までずっと追いかけ続けていて、人気の落ちたダービーでも本命◎に推すことができました。馬券で多くの儲けを生んでくれたことはもちろん、それ以上にその後の競馬予想において人気に左右されずに◎を打つことができる精神的な強さを与えてくれたように思います。
あのダービーの直線での
ワグネリアンを追う福永騎手の姿と、私が初めて東京競馬場でダービーを観戦した時に見た
ウイニングチケットを必死に追う柴田政人元騎手の姿とがダブり、何十年もジョッキーをしているトップジョッキーがバラバラのフォームになりながらも必死に追い続ける姿に感動するとともに、ダービーという夢の舞台がより大きく感じたものでした。
今年は誰が夢を叶えることができるのか。
コロナに戦争と決して平和と言える世の中ではありませんが、競馬が開催されてダービー馬が誕生する姿を見ることができることに感謝して、夢の舞台を楽しみたいものです。
今年は3年ぶりに東京競馬場でダービーを見ることができそうです。
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今年の日本ダービー◎は⑬ドウデュース。1800m戦でデビューして3連勝で武豊騎手がこれまで勝てなかった朝日杯FSを制覇。今年の秋には凱旋門賞挑戦も発表されてここは通過点ながらいつもお世話になっているオーナーのためにもダービー制覇で恩返ししたいはずで弥生賞、皐月賞はいかにもたたき台といった調整でレースでも脚を図るような走り。この中間は追い切りでも負荷をかけてきて馬の動きもガラッと変わり仕上がり万全で大一番に臨めそうです。○は⑱イクイノックス。長期休み明けでも敗れたとはいえ内容のある競馬。前走を使われて馬が良くなりこの中間も上積みがある内容で左回りに変わり巻き返しが期待できそう。▲は⑤ピースオブエイト。新馬勝ち後長期休養を経て3連勝で重賞制覇。ここ2戦が行きたがる面を見せながらしぶとい競馬を見せており新馬勝ちの時のようなコーナーが4つあるコースに変わる今回の方が息を入れられるのでもっと良い走りができそうで皐月賞組以外では怖い存在。以下、ディープインパクト産駒の⑥プラダリアと東京コースで巻き返す⑫ダノンベルーガも押さえたおきたい。
◇ご購入ありがとうございます。
あなたの馬券が当たりますように!!
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/