第48回
関屋記念(11日、新潟11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3800万円 =出走18頭)サマーマイルシリーズ第2戦は、
北村宏司騎乗の4番人気
レッドスパーダが2番手から抜け出し、力強く末脚を伸ばしてそのまま押し切った。重賞2勝目で、タイム1分32秒5(良)。外から追い込んだ1番人気
ジャスタウェイが1馬身1/4差の2着。3着は3番人気
レオアクティブで、連覇を狙った2番人気
ドナウブルーは4着だった。
新潟外回り659メートルの直線。
北村宏司騎手が愛馬を鼓舞し続けた。なんとしても勝たせたい-その一心が7歳馬
レッドスパーダの闘争心をかき立てる。ゴール前でグッともうひと伸び。2010年の
東京新聞杯以来、3年半ぶりに重賞タイトル獲得だ。
「勝ててよかったァ」。検量室に引き揚げてきたジョッキーが
スパーダの首を優しくなでた。
好スタートして2番手に。1000メートル通過57秒9のペースは決して楽ではない。しかも直線で残り600メートルを過ぎた直後、逃げた
ナンシーシャインが故障して後退。早めに先頭に立たされた。
「直線が長いから、できるだけ追い出しを我慢して最後に力を振り絞ろうと思っていたし、もうひと伸びしてくれました」。後ろから迫る
レオアクティブと
ドナウブルーを振り切り、外から矢のように突っ込んできた
ジャスタウェイも封じ込めた。「能力は確かな馬。このまま無事でいってほしい」。
猛暑で陣営が中間の調整に苦労する中、北村宏騎手は「スタッフが頑張ってくれていたので」と、かつて所属していた
藤沢和雄厩舎の仕上げを信頼。函館から駆けつけて、レース当日の朝、
スパーダにまたがって感触を確かめていた。