山口吉野
田口啄麻
ターコイズS(GIII、芝1600メートル)が14日、中山競馬場で16頭によって争われ、ルメール騎乗の3番人気コントラチェックが、レースレコードの1分32秒2で逃げ切り、3月のフラワーCに続く重賞2勝目を挙げた。2着は2番人気のエスポワールで、1番人気のシゲルピンクダイヤが3着だった。 マイペースなら別格の強さだ。コントラチェックが鮮やかな逃げ切りで重賞2勝目を飾った。 「返し馬でリラックスしていたので、スタート前には自信がありました。いいところで息が入ったし、最後にまた伸びてくれました」 穏やかな笑みを浮かべながら、ルメール騎手は会心の手綱を振り返る。秋華賞は他馬と競り合って15着に終わったが、この日は注文通りの単騎逃げ。後続は尻尾を捕まえることすらできなかった。勝ち時計1分32秒2(良)は堂々のレースレコード。これでスタートからハナを譲らなかったときは4戦4勝だ。 「脂肪がそげて付くべきところに筋肉が付いてきた。ここへきて充実していますね」と、オーナーであるキャロットファームの秋田博章代表は頼もしげな視線を愛馬に送る。来春はヴィクトリアマイル(5月17日、東京、GI、芝1600メートル)が最大目標になる見込みだ。鞍上も「2000メートルはリラックスしないと駄目。マイルがいい」と距離適性に太鼓判を押す。ディープ娘は自慢のスピードにさらに磨きをかけていく。 (漆山貴禎)コントラチェック 父ディープインパクト、母リッチダンサー、母の父ホーリング。黒鹿毛の牝3歳。美浦・藤沢和雄厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績8戦4勝。獲得賞金9315万4000円。重賞は2019年GIIIフラワーCに次いで2勝目。ターコイズSは藤沢和雄調教師が初勝利、クリストフ・ルメール騎手は16年マジックタイムに次いで2勝目。馬名は「ダンスステップの一種。母名より連想」。★14日中山11R「ターコイズS」の着順&払戻金はこちら