第24回
シルクロードステークス(27日、京都11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝・内1200メートル、1着本賞金3900万円 =出走18頭)
北村友一騎乗で1番人気の
ダノンスマッシュが、好位から鮮やかに突き抜けて快勝。重賞初制覇を飾った昨秋の
京阪杯に続く重賞連勝で、次走は
高松宮記念(3月24日、中京、GI、芝1200メートル)に向かう。タイム1分8秒3(良)。2着は11番人気の
エスティタート。2番人気の
ラブカンプーは18着に沈んだ。
前日の雪雲が去り、晴れ間がのぞいた淀のターフで、新スプリント王候補が誕生した。4歳馬
ダノンスマッシュが好位から力強く抜け出し、昨秋の
京阪杯に続く重賞連勝。
シンザン記念(
ヴァルディゼール)に続いて早くも今年の重賞2勝目を挙げた北村友騎手が、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
「落ち着いてレースができました。前走と違って負けられない気持ちで、いい形で本番に向かいたかったので、勝ててホッとしています」
(2)番枠からスタートを決めて、好位のインをキープ。4コーナーで目前の
ラブカンプーの反応の鈍さを見るや、瞬時に進路を外へ。「うまく外に出せたのがよかった。馬が落ち着いてくれていたので、そこで馬自体が反応できたのが収穫でした」。スペースを確保すると、一瞬で馬群から突き抜け、余力十分に1馬身1/4差をつけた。
京阪杯からの重賞連勝は、国内外でGI6勝を挙げた偉大な父
ロードカナロアと同じ足跡。父も管理した安田隆調教師は、「ここで泣いているようじゃ、大きいところを取れませんからね。以前はカリカリしていましたが、すごく落ち着いていましたし、お父さんの影を踏みながらいきたい」と満面の笑み。父子ともに担当の岩本助手も「ホンマにカナロアに似てきました」と世界のスプリント王に姿をだぶらせた。
今後は短期放牧をはさみ、
高松宮記念へ。JRA・GI初制覇を狙う鞍上は「もともと、短距離で期待の大きかった馬。次も頑張ります」と力を込める。昨年の最優秀短距離馬
ファインニードルが引退し、主役不在のスプリント界。4歳世代の
ダノンスマッシュが、頂点取りに王手をかけた。(斉藤弘樹)
ダノンスマッシュ 父
ロードカナロア、母スピニングワイルドキャット、母の父ハードスパン。鹿毛の牡4歳。栗東・
安田隆行厩舎所属。北海道新ひだか町・ケイアイファームの生産馬。馬主は(株)ダノックス。戦績11戦5勝。獲得賞金1億4875万6000円。重賞は2018年GIII
京阪杯に次いで2勝目。
シルクロードステークスは、
安田隆行調教師が12年
ロードカナロアに次ぐ2勝目、
北村友一騎手は初勝利。馬名は「冠名+打ち砕く」。
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