15日の中京11Rで行われた第50回
中日新聞杯(4歳上オープン、GIII、芝2000メートル、18頭立て、1着賞金=4000万円)は、
ダリオ・バルジュー騎手騎乗の10番人気
マーティンボロ(牡5歳、栗東・
友道康夫厩舎)がゴール前の接戦を制して重賞初制覇。タイムは2分1秒7(良)。
名手3人による壮絶な叩き合いを制したのは、10番人気の伏兵
マーティンボロ。イタリアの
ダリオ・バルジュー騎手が猛然と追って外から差し切り、大金星を挙げた。
レースは大外の
サムソンズプライドがハナを主張。
アクションスター、
トウカイパラダイスが追走して、人気の
レッドレイヴンは中団のインからレースを進めた。大きな動きはなく、直線へ。好位のインから
トウカイパラダイスが抜け出して見せ場を作るが、ゴール前で形勢はがらりと一変。坂を上がって脚を伸ばした
ラキシス、
ラブリーデイに外から
マーティンボロも襲いかかる。ペドロサ、川田、バルジューという3人の追い比べとなったが、最後に軍配が上がったのは外の
マーティンボロ。昨夏まで500万下に甘んじていた
ディープインパクト産駒が急成長を遂げて、ついに重賞タイトルを手にした。バルジュー騎手は2003年
フェアリーS(
マルターズヒート)以来、11年ぶりとなる日本の重賞V。
ハナ差2着が3番人気の
ラキシスで、さらにクビ差の3着には4番人気の
ラブリーデイが入っている。
マーティンボロは、父
ディープインパクト、母ハルーワソング、母の父Nureyevという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、吉田和美氏の所有馬。通算成績は18戦6勝。重賞初勝利。
友道康夫調教師、
ダリオ・バルジュー騎手ともに
中日新聞杯初勝利。
バルジュー騎手は「きょうは馬のコンディションが良く、道中もリラックスして走れたことがいい結果につながったと思います。ゲートでもおとなしかったし、すべての面でうまくいきましたね」と日本で久しぶりに制した重賞に笑顔を見せていた。
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