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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 牝5 | 56.0 | 池添謙一 | 美 和田正一 | 436(+4) | 1.47.8 | 6.7 | 2 | 34.4 | ⑥⑥⑦⑦ | |||
2 | 3 | 4 | 牝6 | 55.0 | 古川吉洋 | 美 堀宣行 | 458(-12) | 1.47.8 | ハナ | 21.6 | 8 | 34.4 | ⑧⑧⑦④ | ||
3 | 2 | 2 | 牝6 | 55.0 | 田中勝春 | 栗 西園正都 | 474(+6) | B | 1.47.8 | クビ | 6.8 | 3 | 35.2 | ①①①① | |
4 | 7 | 12 | 牝5 | 55.0 | 横山和生 | 栗 須貝尚介 | 474(-2) | 1.47.9 | 1/2 | 18.9 | 6 | 34.3 | ⑨⑨⑨⑦ | ||
5 | 3 | 3 | 牝5 | 55.0 | 横山武史 | 美 大竹正博 | 500(+4) | 1.48.0 | 3/4 | 8.1 | 4 | 35.0 | ②③④④ | ||
6 | 5 | 8 | 牝5 | 55.0 | 菱田裕二 | 栗 矢作芳人 | 448(+6) | 1.48.1 | 1/2 | 19.1 | 7 | 34.2 | ⑪⑪⑫⑪ | ||
7 | 6 | 9 | 牝6 | 56.0 | 吉田隼人 | 栗 西村真幸 | 506(-4) | 1.48.1 | ハナ | 71.4 | 13 | 34.4 | ⑨⑨⑪⑪ | ||
8 | 8 | 13 | 牝5 | 55.0 | 藤岡佑介 | 栗 清水久詞 | 450(-6) | 1.48.2 | クビ | 30.4 | 11 | 34.6 | ⑪⑪⑨⑩ | ||
9 | 5 | 7 | 牝5 | 55.0 | 丸山元気 | 栗 須貝尚介 | 438(-4) | 1.48.2 | クビ | 33.5 | 12 | 35.0 | ⑤⑤⑤⑥ | ||
10 | 6 | 10 | 牝3 | 52.0 | 武豊 | 栗 武幸四郎 | 468(0) | 1.48.4 | 3/4 | 2.2 | 1 | 35.5 | ④③②② | ||
11 | 8 | 14 | 牝5 | 55.0 | 荻野極 | 美 手塚貴久 | 426(-14) | 1.48.5 | 1/2 | 79.3 | 14 | 35.3 | ⑥⑥⑤⑦ | ||
12 | 4 | 6 | 牝5 | 56.0 | 鮫島克駿 | 栗 池添兼雄 | 452(-6) | B | 1.48.6 | 1 1/4 | 15.1 | 5 | 35.7 | ②②②② | |
13 | 4 | 5 | 牝5 | 57.0 | 浜中俊 | 美 国枝栄 | 434(-8) | 1.48.8 | 3/4 | 28.8 | 10 | 34.4 | ⑬⑬⑬⑭ | ||
14 | 7 | 11 | 牝4 | 55.0 | 丹内祐次 | 美 相沢郁 | 442(+4) | 1.48.9 | 1/2 | 23.5 | 9 | 34.3 | ⑭⑭⑭⑬ |
ラップタイム | 12.7 - 12.2 - 12.4 - 12.1 - 11.8 - 11.4 - 11.6 - 11.6 - 12.0 |
---|---|
前半 | 12.7 - 24.9 - 37.3 - 49.4 - 61.2 |
後半 | 58.4 - 46.6 - 35.2 - 23.6 - 12.0 |
■払戻金
単勝 | 1 | 670円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 1 | 230円 | 2番人気 |
4 | 450円 | 7番人気 | |
2 | 230円 | 3番人気 | |
枠連 | 1-3 | 1,840円 | 6番人気 |
馬連 | 1-4 | 6,320円 | 22番人気 |
ワイド | 1-4 | 1,660円 | 21番人気 |
---|---|---|---|
1-2 | 860円 | 7番人気 | |
2-4 | 1,580円 | 19番人気 | |
馬単 | 1-4 | 12,410円 | 42番人気 |
3連複 | 1-2-4 | 12,500円 | 44番人気 |
3連単 | 1-4-2 | 81,050円 | 260番人気 |
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土曜日の札幌芝のレース結果、近年のクイーンSの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、雨量計にあがる降雨はなし。路盤の締まりが良く、芝部分も良好な状態を維持している。ただ、土曜日の結果を振り返ると、芝の密度が濃いせいか、2週目の良馬場(JRA発表)の割に時計はかかり気味。見た目以上にソフトなコンディションだったと推察される。
土曜日施行の芝競走7鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は3、1、4、3、1、5、4番手。これだけを捉えると前主導のように思えるが、2~3着には4角6番手以降に位置した待機勢の食い込みも少なくない。流れやコース取り次第で差し馬も間に合う馬場とみていいだろう。
その一方、枠順については内めが優勢。土曜日に行われた芝競走7鞍の1~2着馬14頭のうち、過半数の9頭を1~3枠の馬が占めている。外めの6~8枠から2着連対圏に入った馬は、いずれも最終4角を4番手以内で通過していた。大きい枠順を引いた待機勢は、ロスの多い立ち回りを強いられるせいか、劣勢を余儀なくされている。
日曜日開催中の降水確率は10%前後(31日8時の時点)。雨が降らないのであれば、前日の傾向を踏襲する可能性が高いように思える。少なくとも、道中で外めを追走、なおかつ最終4角過ぎから外をブン回す差し・追い込み勢が1~3着を独占するイメージは浮かんでこない。
それゆえ、土曜日に行われたSTV賞(3勝クラス・芝1800m)の結果が示す通り、インを上手く立ち回る先行型や、道中の距離ロスを抑えつつ脚をためる差し馬が優位という捉え方がベター。枠順ベースで選ぶなら、やはり内寄りの1~3枠あたりを優先したほうがいいのではないか。
なお、近年のクイーンSは重賞連対(2着以内)もしくはオープン特別で勝利経験を持つ馬が優勢。過去5年の1~2着全馬が該当する(函館開催時を含む)。ローカルのG3競走としては異例といえるほど、クラス実績の重要度が高い。絞り込みの際に押さえておきたいポイントだ。
今回の出走メンバーで、先述した要点(1~3枠+過去実績)を満たしているのは、①テルツェット、②ローザノワール、③ホウオウピースフル。よって当欄では、これら3頭を連複の軸候補として推奨する。
日曜日に行われるクイーンステークスの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①テルツェット【B】
函館W単走。最終追いはサッと流す程度で済ますことが多い馬。馬場の外めから早めにしっかり踏み込んで行く稽古を施せるあたりに、体調の良さが窺い知れる。厳しく見ればもう少しラストを伸ばして欲しかったが、集中を切らすことなく、懸命に前へ進もうとする姿は好感が持てる。ぞんざいには扱えない。
②ローザノワール【B】
札幌ダ単走。体を持て余し気味ではあるが、活気は十分すぎるほど。勢いが衰えそうになったところで、鞍上がステッキを入れると、いい踏ん張りを見せていたことも評価できる。放牧先から札幌に入厩して日が浅く、いわゆる「10日競馬」での出走となるが、このひと追いで仕上がりは間に合いそうだ。
③ホウオウピースフル【A】
札幌芝単走。頭の位置こそ高めだが、それはこれまでも同様。四肢のさばきは柔らかく、完歩も広く見せている。北海道の環境が合うのか、ひと頃の力む面が薄れてきて、制御がしやすくなっていることも好印象。いい雰囲気でレースに臨めそうだ。
④サトノセシル【B】
函館W単走。1週前に美浦から函館へ移動。加えて、札幌への輸送を考慮して流す程度の調整。時計こそ地味だが、気合乗りは良く脚どりも確か。前年3着時の中間に比べると、動きの質はやや劣るも、大きく減点するほどではない。まずまずの仕上がり具合ではないか。
⑤マジックキャッスル【B】
函館W併走。折り合い重点の内容。1週前追いで感じられた、硬さや手脚の重さが薄れてきているのは好印象。派手さはないが、フォームは安定しており、馬場に対するアプローチも悪くない。状態は持ち直しつつあるので、あとは本番で自身から競る闘争心を取り戻せるか否か。そのあたりが焦点となる。
⑥メイショウミモザ【B】
函館W単走。安定したフットワークで淡々と進む。キレはさほど感じないものの、気合をつけられたぶんだけ、脚を伸ばしているし、体の使い方も悪くなかった。ここ2走の中間時に比べると、反応が若干鈍いような気もするが、大きく割り引くほどではない。このひと追いで一応の態勢は整いそうだ。
⑦ファーストフォリオ【C】
札幌芝単走。単走表記だが、前に2頭を置いての追い切り。コーナーから気負って抑えるのにひと苦労。直線を向いても、力みが抜けず動きは硬め。推進力を上に逃す完歩も多い。稽古を確認する限り、前回から600mの距離延長はどうか。上位進出には、馬場や展開など何らかの助けが欲しい。
⑧ラヴユーライヴ【C】
札幌ダ単走。テンションが高く、頭を上げながらのコーナリング。直線の伸びも今ひとつ。ただ、芝向きのフットワークゆえにダート調教は不向き。その点は考慮する必要があろう。見映えが悪いため、当欄の判定はCにとどめておくが、当日の気配次第では再考の余地があるかもしれない。
⑨フェアリーポルカ【B】
函館W単走。軽く流す程度の内容ながらも、気持ちの乗りは悪くなく、この馬なりにキビキビと駆けていた。直線で手前を替える際、若干フォームを崩した点は気になるものの、全体的に見れば適度な前傾姿勢を保ち、集中して走れている。警戒を怠れない1頭だ。
⑩ウォーターナビレラ【B】
札幌芝単走。姿勢こそ高めだが、それはいつものこと。落ち着きがあるし、身のこなしも柔らか。この馬らしいブレの少ないフォームで走れている。オークス以来の割に中間の速い攻めが少ない点は気がかりも、稽古の気配自体は悪くない。それなりに帳尻を合わせてきた印象を持つ。
⑪スライリー【A】
札幌芝単走。もともと稽古では良く見せる馬だが、それを考慮しても、前後のバランスがとれたフォームで颯爽と駆けるさまは見映えがいい。折り合いに無理がなく、手前替えも実にスムーズ。雰囲気は良く、稽古同様に実戦でも気持ちの高ぶりを抑えることができれば、上位食い込みの場面も十分にあり得る。
⑫ルビーカサブランカ【A】
札幌芝併走。先導する形から、最後は歩調を合わせて併入という内容。地味ではあるが、この馬とすればリズム良く走れていたし、鞍上の手ごたえも楽。中間の攻め量こそ少なめだが、前回の最終追いよりも、動き自体は素軽くなった印象を受ける。力を出せる態勢と判断したい。
⑬フィオリキアリ【A】
函館W単走。重心こそ高めだが、活気は十分。前膝をしっかり上げて、力強く馬場を捉える姿は見映えがする。集中した様子でハツラツと走れているし、ガッツリ追えば伸びそうな余韻を残しているのもいい。ここでの力関係はさておき、前走勝利の勢いを存分に窺わせる好内容だった。
⑭ゴルトベルク【C】
札幌芝単走。顎を少し上げたような走り方だが、この馬はいつもこんな感じ。深刻に捉える必要はない。ただ、全体的に体の使い方が硬く、鞍上の見せムチに対する反応も薄め。稽古映えしないタイプとはいえ、物足りなさを覚える内容なのは確か。調教観点的に評価は上げづらい。
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◆ウォーターナビレラ・武幸師「滞在で落ち着きがあるし、距離も大丈夫」
◆ゴルトベルク・名畑助手「夏場の方が体を柔らかく使える」
◆サトノセシル・堀師「心身のバランスが良く、直前の微調整もうまくいった」
◆スライリー・梅沢厩務員「今週は芝で単走。うまく折り合えれば…」
◆テルツェット・町田助手「確実に成長している。能力は高い」
◆ファーストフォリオ・野本厩務員「1200メートルは忙しいので、今回はこの距離へ」
◆フィオリキアリ・清山助手「洋芝の適性は高そう。状態もいい」
◆フェアリーポルカ・菊本助手「いい馬場でやりたい」
◆マジックキャッスル・根岸助手「先週よりも素軽さは出てきた」
◆メイショウミモザ・池添兼師「この血統は(距離が)長くてもいい」
◆ラヴユーライヴ・古川奈騎手「落ち着いていて、状態は先週よりも上がった感じ」
◆ルビーカサブランカ・野見山助手「カイバ食いがよく、体にボリュームも出た」
◆ローザノワール・塩満厩務員「動きは悪くない。自分のリズムで走れればしぶとい」
2012年以降(2013年と2021年は函館で施行)の1~3着馬延べ30頭の馬齢を確認すると、3歳から6歳の範囲で収まっている。一方で、3歳の好走(3着以内)は重賞ウイナーのみ。4~6歳の2着連対圏入りは芝1800~2000mの勝利経験、もしくは芝1800~2000mの重賞で2着歴があった馬に限られる。そのあたりには配慮が必要だろう。
(減点対象馬)
⑥メイショウミモザ ⑦ファーストフォリオ
2012年以降、前走6着以下敗退から巻き返しに成功(3着以内)した馬は16頭。ただし、近3走内に芝の重賞で4着以内歴があった馬を除くと、前走で芝のG2以下戦に出走し、6着以下かつタイム差1秒0以上の敗退を喫していた馬が、2着連対圏に入ったケースは皆無。頭に入れておきたい傾向だ。
(減点対象馬)
⑧ラヴユーライヴ ⑨フェアリーポルカ ⑫ルビーカサブランカ ⑭ゴルトベルク
前走の馬体重については、400キロ超かつ490キロ以下が基準。2012年以降、この条件を満たしていなかった、前走国内組は複勝圏に達していない。
(減点対象馬)
③ホウオウピースフル ⑨フェアリーポルカ
2012年以降の1~3着馬延べ30頭の前走における最終4角通過順位を検証すると、1番手や10番手以降だった馬が当レースで2着連対圏に入ったケースは3例のみ。いずれも前走でG1戦に出走していた。前走がG2より下のクラス、なおかつ当時の最終4角通過順位が1番手か10番手以降だった馬は、推奨しづらい感を受ける。
(減点対象馬)
⑦ファーストフォリオ ⑫ルビーカサブランカ ⑬フィオリキアリ
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クイーンSの舞台となる札幌芝1800mは、フルゲートが14頭に設定されていることもあり、指数下位の好走がほとんど見られない。直近5年の3着以内馬15頭はすべてU指数一桁順位。よって、指数上位を中心に馬券を組み立てるスタンスで問題ない。指数的に無理な穴狙いは避けるべきである。
2018年は7位→4位で決着したが、それ以外の年は3位以内の馬が1頭以上連対しており、昨年は1位と2位がワンツーフィニッシュを決めた。指数が98を超えると好走率が一気に上昇するので、このラインを軸馬選定の基準にしたい。
今年のメンバーで指数98以上はいないが、それに迫る数値をマークしているのが1位の①テルツェット(97.5)。2位に1.5の指数差を付けている抜けた存在で、ディフェンディングチャンピオンという強調材料もある。舞台は函館から札幌に移り、斤量も56キロに増えるが、力量上位は明らか。今年もしっかり勝ち負けの争いに加わってくれるだろう。
以下、洋芝実績が光る3位⑫ルビーカサブランカ(95.8)、昨年の2、3着馬で今年も指数上位の4位タイの2頭、⑤マジックキャッスル(95.6)、④サトノセシル(95.6)にも警戒したい。
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洋芝の混生で施行される札幌競馬場の重賞らしく、総じて欧州血脈のパワーを強調しやすい傾向にある。NureyevやSadler's Wells、Fairy Kingといった「Northern Dancer×Special」の血脈はもちろん、19年1着ミッキーチャーム(母の父Dansili)、18年1着ディアドラ(父ハービンジャー)とDansiliを血統表の2代目に持つ馬が2連覇していたことも気に留めておきたい。
ほか、近年はヴィクトワールピサ産駒を筆頭にMachiavellianの血を引く馬も幅を利かせており、20年1着レッドアネモス、20年3着&19年2着スカーレットカラー、18年1着ディアドラ、16年1着マコトブリジャールが該当する。
ローザノワールは、父マンハッタンカフェ×母ダノンスズラン(母の父Awesome Again)。同産駒は15年3着イリュミナンスが4番人気、17年3着クインズミラーグロが8番人気と人気薄での好走が目立つ。本馬においては2代母の父にSadler's Wellsの血を引くことも強調しやすく、同じ父と母の父の配合からはルージュバックが出た。全5勝のうち4勝が1800mと距離適性も高く、晩成気味の血統構成を踏まえれば近走の充実ぶりも侮れない。
サトノセシルは、父Frankel×母Dupe(母の父Observatory)。同産駒からは18年3着ソウルスターリングが出ており、Sadler's Wells直系という観点では18年2着フロンテアクイーンも挙げられるだろう。また、本馬は2代母の父がCaerleonとなるが、同血脈とSadler's Wellsを併せ持つ馬といえば、本競走初の2連覇を達成したオースミハルカを想起させる。昨年は別場所ながら2勝クラスからの格上挑戦で3着。今年もリピーターとして要注意。
フェアリーポルカは、父ルーラーシップ×母フェアリーダンス(母の父アグネスタキオン)。00年1着トゥザヴィクトリーの姪、17年2着トーセンビクトリーの従妹という血統背景は興味深く、本馬自身も、昨年、一昨年と2年連続で勝ち馬から0秒2差、他馬より重い56kgを背負っていたことを思えば、十分にレース適性を示したと言えるだろう。コーナー4回の1800m戦は最も得意とする条件でもあり、一発があって何ら不思議ない魅力を感じさせる。
編集部(以下、編) 今週と来週は小倉が中休みのようなかたちになり、新潟と札幌の2場開催。今週の日曜日は、新潟でアイビスSD、札幌でクイーンSが行われます。どちらを取り上げましょう?
新良(以下、新) クイーンSでお願いします。アイビスSDは継続騎乗の馬が強そうですので。
編 なるほど、そうなんですね。クイーンSは14頭立てで、そのうち10頭が乗り替わり。なかなか予想のしがいがありそうです。
新 選択肢が多いので、予想はしやすかったですよ。
編 わかりました。では、結論のほうをお願いします。
新 丸田恭介騎手から横山武史騎手に乗り替わる③ホウオウピースフルに注目しています。
編 おお、これは期待できそうですね。横山武騎手は函館リーディングを獲得し、札幌の開幕週となった先週もきっちり3勝を挙げました。北海道では無敵状態!
新 函館に続き、札幌でも大活躍するでしょう。今や付け入る隙がありません。
編 レースが行われる札幌芝1800mでも好成績を残していますか?
新 はい、残しています。2019年以降、このコースでは12勝を挙げていて、勝率は27.9%。いずれも、ルメール騎手らを抑えてトップに立っています。
編 鬼に金棒と言いますか、非の打ち所がないと言いますか……。
新 そんな表現がピッタリと当てはまりますよね。それだけ突出しています。
編 陣営が横山武騎手を配してきたということは?
新 本気度が高いことの証明でしょう。前走の巴賞で騎乗していた丸田恭介騎手が負傷中という事情はありますが、勝ち負けを意識しているからこそ、横山武騎手に依頼したのだと思います。相当力が入っているはずです。
編 楽しみですね。ホウオウピースフルは、3歳時にフローラSで2着に好走したことはありますが、重賞はまだ勝っていません。今回は大きなチャンスがやってきましたね。
新 その可能性は十分にあると思います。本当に調子が良さそうですから。
編 ただ、相手も強いです。昨年の1~4着馬をはじめ、重賞好走歴のある馬たちが揃いました。
新 もちろん、楽に勝てる相手ではありませんが、ホウオウピースフルもひけをとってはいません。強調材料はたくさんあります。
編 それを具体的に教えてください。
新 まずはコース適性、洋芝適性ですね。今回と同じ札幌芝1800mで新馬戦を勝ち、前走では函館芝1800mの巴賞を勝ちました。
編 北海道は2戦2勝。間違いなく巧者でしょうね。
新 ブラストワンピースの下、先日の函館の新馬戦を勝ったブラストウェーブの上という血統面の魅力もあります。みんな力の要る洋芝で結果を残していますから、血統的に大得意ということなんでしょう。
編 巧者どころか、鬼という可能性もありそうですね。
新 はい。そして、私は函館よりも札幌のほうが向くと評価しています。デビュー2戦目の百日草特別では、上がり33秒台の末脚を繰り出して勝ちました。小回りでタイトな函館よりも、コーナーがゆるく差しが決まりやすい札幌で、さらにパフォーマンスを上げるタイプでしょう。
編 人馬ともに条件は揃いました。
新 あとは1着を目指すだけ。横山武騎手にしっかり決めてもらいましょう!
1999年までは3歳牝馬限定の秋華賞(エリザベス女王杯)のトライアル競走だったが、2000年からは舞台を中山から札幌に移して古馬にも門戸を開放。秋の中距離G1を目指す強豪牝馬が集うレースへと様変わりした。リピーターが強く、第51~52回(2003~2004年)をオースミハルカが、第60~61回(2012~2013年)をアイムユアーズが、それぞれ連覇している。3歳馬が古馬と互角の戦いを繰り広げており、第58~60回(2010~2012年)は、アプリコットフィズ、アヴェンチュラ、アイムユアーズと3歳馬が3連勝。第65回(2017年)は同年のNHKマイルカップの覇者アエロリットが貫禄勝ちを収めた。
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