【中山牝馬S】メルベイユ乗り込み順調!2009年3月15日(日) 05:06
《本紙の狙い》ヤマニンメルベイユを本命に推す。骨折明けだが、症状は軽く、帰厩後も乗り込みは順調。1週前に坂路で好タイムをマークしており、不安を感じさせない仕上がりを見せている。ブランクを苦にしない前向きな気性の馬なので、力はきちんと出し切れるはずだ。昨年のこのレースで重賞初Vを飾ったように、自慢の先行力が生きる中山の芝1800メートルはベストの舞台。コース適性はこのメンバーで一番だろう。GIヴィクトリアマイル4着、GIIIクイーンS勝ちの実績からいって、ハンデの56キロは仕方のないところ。マイペースの先行策に持ち込み、V2を成し遂げる。ザレマが相手の筆頭。この馬も中山向きの脚質で、1ハロンの距離延長は歓迎。好枠を生かしてうまく立ち回る。リビアーモが▲。格下だが、素質は見劣らない。末脚の生きる流れになれば、一気に台頭できる。
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昨年は牝馬重賞を2勝。本格化した(11)ヤマニンメルベイユが史上初の中山牝馬S連覇を狙う。ハンデの56キロは微差の4着だった福島牝馬Sで経験済み。3カ月ぶりのクイーンSを勝ったように鉄砲も利く。14日は美浦トレセンでも春の嵐が吹き荒れたが、強風をモノともせず坂路を力強く駆け上がった。楽走で4ハロンを66秒3。落ち着きがあるし、馬体もすっきり仕上がっている。「態勢は整いました。休み明けも荒れた馬場も苦にしないし、中山は得意なコースですから」と栗田調教助手は仕上がりの良さを強調する。
(1)ザレマは2走前に中山でOP勝ち。2月から4月の実績は【1・2・3・0】と肌寒い季節に強いタイプだ。「中山は相性のいいコースだし、平均ペースになりやすいこの距離なら十分にチャンスはあるはず」と音無調教師は重賞初制覇に意欲を見せる。先行激化の京都牝馬Sでも3着を確保するなど、目下の充実ぶりは目覚ましい。
(6)リビアーモは美浦の坂路を楽走で2本。やや気負いは目立つが、バネの利いたフットワークで状態は今がピーク。上野厩務員が「前走が最内の枠でスムーズさを欠いたので、今度は真ん中くらいがほしい」と語った通りに、今回はちょうどいい枠が引けた。
意欲的な前日追いを敢行したのは(9)カレイジャスミン。坂路で4ハロン58秒8-42秒6-13秒2を馬なりでマーク。「動きは良かった。今度はもっといい競馬をしてくれると思う」と池田調教助手が前走からの上積みをアピールする。
ラストランを迎える(8)キストゥヘヴンは南の角馬場で調整。斉藤調教助手は「いい状態で臨めそうです。最後をいい形で締めくくりたい」と、06年の桜花賞馬のもうひと頑張りに期待をふくらませる。
08年のオークス馬でGI2勝の(16)トールポピーは5カ月ぶりの実戦。この中間は坂路とコースを併用して丹念な乗り込みを消化してきた。水曜日の追い切りにまたがった池添騎手は「体調はいい。末脚は確かな馬だし、いきなりでも好勝負できると思う」と久々を感じさせない動きに上々の手応えを得ている。
(5)ブラボーデイジーは51キロの軽ハンデが魅力。格上挑戦で相手はさらに強くなるが、「この馬だって力をつけているよ。良馬場ならいいところがあっていい」と、ザレマと2頭出しの音無調教師はまんざらでもない様子だ。 |
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