中央競馬ニュース

【日本ダービー】必殺仕分け人(4)騎手

 0   0   1,672
シェアする  x facebook LINEで送る
【日本ダービー】必殺仕分け人(4)騎手

 日本ダービーを様々な角度から検証する“必殺・仕分け人”。4日目は騎手をチェックする。キャリア、乗り替わり、重賞実績などを分析。新たに1頭が脱落した。加えて、木曜に追い切りを行ったアリゼオローズキングダム、シャインを調教の項目で検証した。なお、前日までの脱落馬についての見解は割愛した。

確定枠順へ

 〔1〕年齢(24歳未満=2点減点、30歳未満=1点減点)

 過去10年で最も若い連対騎手は03年1着ネオユニヴァースのミルコ・デムーロで24歳。日本人騎手では、01年1着ジャングルポケット角田晃一と、07年2着アサクサキングス福永祐一で、ともに30歳。若手には非常に厳しいレースだ。24歳未満は大きなマイナスで21歳の浜中俊が騎乗するサンディエゴシチーは2点減点。

 〔2〕ダービー初騎乗(最大2点減点)

 ダービー初騎乗で優勝したのは前述のデムーロのみ。3歳の頂点を競う舞台にかかるプレッシャーはかなりのもので、いきなり勝てるほど甘くはないのだろう。3着以内に広げても、初騎乗で上位に入ったのは00年ダンシングカラー3着の江田照男のみ。初騎乗は大きな減点とせざるを得ない。

 アリゼオのクレイグ・ウィリアムズは本来ならば2点減点だが、唯一の優勝例が外国人騎手であり、また、天皇賞・春をジャガーメイルで制した実績もあることから、この項では減点なしとする。ここでもサンディエゴシチーの浜中が初騎乗で2点減点となる。

 〔3〕乗り替わり(最大2点減点)

 乗り替わりで優勝した騎手は過去にいない。2着は01年ダンツフレーム=河内、02年シンボリクリスエス=岡部、04年ハーツクライ=横山典、06年アドマイヤメイン=柴田善、07年アサクサキングス=福永の5人。3着は02年マチカネアカツキ=デザーモ、06年ドリームパスポート=四位、07年アドマイヤオーラ=岩田康、08年ブラックシェル武豊の4人。この中でそれ以前にも騎乗経験がなく、まったくのテン乗りだったのはハーツクライの横山典、アドマイヤメインの柴田善、アサクサキングスの福永、マチカネアカツキのデザーモ、ドリームパスポートの四位の5人と、さらに信頼度が低くなる。大一番の前だけに、人馬の息が合った走りを見せていることが望ましい。アリゼオのウィリアムズ、ルーラーシップの四位、ローズキングダムの後藤はテン乗りで2点減点とする。

 〔4〕重賞未勝利(最大2点減点)

 過去10年の連対馬に騎乗していた騎手は、年明けからダービーの前までに全員がJRA重賞を勝っていた。やはりその年の調子は大きなバロメーターとなる。

 意外なことに、内田博幸は今年重賞Vがなく、エイシンフラッシュは2点減点。また、福永も重賞Vがなくリルダヴァルは2点減点。

 また、過去10年でGI未勝利の騎手が連対した例はないが、生き残りの馬でこれに該当する馬はなし。

 〔5〕舞台実績(最大2点減点)

 過去3年で東京芝2400メートルに騎乗していないのはウィリアムズだが、これは当然。しかし、舞台を経験していないことは少なからずマイナスにはなるだろう。1点減点とする。

 サンディエゴシチーの浜中は1度しか騎乗がなく着外。2点減点。ゲシュタルトの池添は10戦1勝で、残りの9戦は着外。1点減点とする。

《木曜日追い切り検証》

 〔1〕中間の調整(最大2点減点)

 皐月賞4着ローズキングダムは坂路で質量とも十分だったが、火曜にザ跖のアクシデント。調教を休んでいないとはいえ、大一番を前に追い切りを延ばした影響は大きく3点減点。

 5着アリゼオは先週の好タイム(南Wで6ハロン78秒3)に意欲を感じさせるが、速い時計はこれ一本。2点減点とする。

 16着シャインはCWコースで長めから2本。川村厩舎としては調教量は多い方で2点減点にとどめる。

 〔2〕最終追い切り(最大10点減点)

 《2点減点》A評価のローズキングダムは坂路4ハロン52秒9の好タイムを楽にマークして先着。動きは上々で、アクシデントがあったことを感じさせない。

 アリゼオは南Wコースでウィリアムズ騎手が手綱を取り、力強い動き。馬場が悪かったため時計はかかったが、フットワークには迫力があった。

 《6点減点》C評価のシャインはCWコースで5ハロンから馬なり。大一番を前にしては内容が軽すぎると言わざるを得ない。

 〔3〕仕上がり(最大5点減点)

 《1点減点》アリゼオは南Wで入念に乗り込んで、最終追い切りの動きもいい。もう少しハードさがあってもいいが、堀厩舎のふだんどおりの調整ができており1点減点にとどめる。

 《2点減点》ローズキングダムは中間の調整、最終追い切りの動きとも文句ないが、アクシデントがあったのはやはり割り引きだ。シャインは追い切りに現れないところで、様々な工夫を積んでいる。臨戦態勢は整っていそうだ。

★4日目の結論

 得点上位馬は実績豊富な騎手が騎乗しており、減点はほぼなし。順位の変動は少なかった。4日目で脱落したのはサンディエゴシチー。ダービーは若手騎手には厳しいレースで、過去10年では初騎乗の騎手が勝った例もない。昨年の菊花賞スリーロールスで制している浜中騎手とはいえ、大きな減点となってしまった。

この記事はいかがでしたか?
ナイス (0)
 ナイス!(0

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る