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★昨年はアーモンドアイを破って優勝! JRA・GI6勝目を狙うグランアレグリア
今年の安田記念には15頭が登録しているが、GI馬はJRA・GI5勝を挙げているグランアレグリア(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、JRA・GI2勝のインディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)など6頭を数える。安田記念では2012年以降、毎年GI馬(JRA+海外)が5頭以上出走しており、ハイレベルな戦いが繰り広げられているが、今年“春のマイル王”に輝くのはどの馬だろうか。
なお、グランアレグリアは前走のヴィクトリアマイルを勝ち、“古馬の芝マイルGI”3競走の完全制覇を決めた。同馬はGI馬10頭が顔をそろえた昨年の安田記念で、2着のアーモンドアイに2馬身半差をつけて勝利を飾ったが、今年も安田記念を制すことができるかどうか。Vなら、JRA・GI6勝はグレード制を導入した1984年以降で11頭目、“古馬の芝マイルGI”4勝はグレード制を導入した1984年以降で初の快挙となる。
★安田記念連覇を狙うグランアレグリア 藤沢和雄調教師は自身23年ぶりの連覇に挑戦
グランアレグリア(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)は、前走のヴィクトリアマイルを制し、牝馬では11頭目のJRA重賞7勝馬となった。このうち芝1600メートルのJRA重賞では歴代最多タイの5勝を挙げている。グランアレグリアには、グレード制を導入した1984年以降でヤマニンゼファー(1992・93年)、ウオッカ(2008・09年)に続く3頭目の安田記念連覇がかかるが、果たしてまたひとつGIタイトルを積み重ねることができるか。
グランアレグリアを管理する藤沢和雄調教師には、1997年(タイキブリザード)・1998年(タイキシャトル)以来、自身23年ぶりの安田記念連覇がかかる。同調教師はグレード制を導入した1984年以降の安田記念で最多タイの3勝を挙げているが、今年も安田記念を制すことができるか。
★インディチャンプがグランアレグリアと3度目の対戦で安田記念隔年Vを目指す
インディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、2019年に安田記念、マイルCSの“春秋マイルGI”制覇を遂げたが、連覇を狙った昨年の安田記念は3着、マイルCSは2着で、いずれもグランアレグリアに及ばず勝利を逃した。インディチャンプは初の芝1200メートル戦出走となった前走の高松宮記念では3着に入っており、今回は約2カ月ぶりの出走となるが、3度目の対戦でグランアレグリアに一矢報いることができるかどうか。なお、インディチャンプには引き続き福永祐一騎手が騎乗予定。
★NHKマイルCを制したシュネルマイスターがデビュー5戦目で“古馬GI”制覇なるか
“3歳マイル王”のシュネルマイスター(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が、歴戦の古馬に挑む。同馬は、昨年9月5日のデビュー以来、4戦3勝、2着1回の成績をマーク。芝1600メートル戦では2戦2勝で、NHKマイルCでは2着ソングラインとのハナ差の接戦をモノにし、GI初制覇を遂げている。シュネルマイスターは、安田記念当日がデビュー275日目で通算5戦目となるが、古馬の厚い壁を破りGI連勝を決めることができるかどうか。Vなら、3歳馬の勝利は、2011年リアルインパクト以来10年ぶり2頭目、デビュー5戦目での“古馬GI”制覇はグレード制を導入した1984年以降で初めてのこととなる。なお、今年の安田記念には3歳から7歳まで5世代の馬が登録しているが、過去10年の年齢別勝利数を見ると4歳馬がトップの4勝を挙げており、2018年から3連勝中となっている。
★(有)サンデーレーシングが連覇を狙う (有)シルクレーシングは3頭のGI馬を登録
馬主(有)サンデーレーシングは、安田記念に連覇を狙うグランアレグリア(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、NHKマイルCを制したシュネルマイスター(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)、今年重賞2勝を挙げているケイデンスコール(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)の3頭を登録している。同馬主にはグレード制を導入した1984年以降で4例目の安田記念連覇がかかるが、今年も勝利を挙げることができるかどうか。なお、(有)サンデーレーシングは6月1日現在、今年のJRA重賞で6勝を挙げており、馬主別の重賞勝利数でトップとなっている。
また、(有)シルクレーシングはインディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)、サリオス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)、ラウダシオン(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)と3頭のGI馬を出走させる予定。同馬主は今年のJRA重賞では(有)サンデーレーシングに次ぐ2位タイの5勝を挙げているが、今年初のGI制覇を遂げることができるかどうか。
★京王杯SCで1年ぶりの勝利を挙げたラウダシオンは東京コース4戦3勝、2着1回の好成績
ラウダシオン(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が、昨年のNHKマイルC以来のGI制覇を目指す。同馬はNHKマイルC以降未勝利だったが、前走の京王杯SCで1年ぶりに勝利を挙げた。ラウダシオンは東京で4戦3勝、2着1回という成績を残しているが、2つ目のGIタイトルを獲得することができるかどうか。なお、同馬には安田記念初制覇がかかるM.デムーロ騎手が騎乗する予定。
★朝日杯FS以来のGI制覇を狙うサリオス
サリオス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)は、デビューから3連勝で朝日杯FSを制し、昨年のクラシックでは三冠馬となったコントレイルには及ばなかったものの、皐月賞、ダービーで2着に入った。その後サリオスは毎日王冠1着、マイルCS5着という成績を残し、今年初戦となった大阪杯でも5着に入っている。同馬は東京で4戦3勝、2着1回と好成績を挙げているが、朝日杯FS以来のJRA・GI制覇を遂げることができるか。なお、サリオスには前走に続き松山弘平騎手が騎乗する予定。
“堀宣行調教師&松山弘平騎手”のコンビは今年のJRA競走で17戦5勝、2着1回という成績を残しており(※6月1日現在)、ヒシイグアスで中山金杯、中山記念を制している。また、堀宣行調教師は、グレード制を導入した1984年以降の安田記念で、藤沢和雄調教師と並ぶ最多タイの3勝を挙げている。
★約3年半ぶりのGI制覇なるか! ダノンプレミアムは香港C4着以来の出走
ダノンプレミアム(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)には、2017年朝日杯FS以来のGI制覇がかかる。同馬は3年連続の安田記念参戦となるが、過去2回は2019年16着、2020年13着とふた桁着順に敗れている。ダノンプレミアムは昨年12月の香港C以来の出走となるが、3度目の挑戦で安田記念を制すことができるかどうか。Vなら、朝日杯FS以来、勝利間隔「3年5カ月19日」でのJRA・GI制覇となり、アドマイヤコジーン(1998年朝日杯3歳S→2002年安田記念)に並ぶ最長間隔JRA・GI制覇となる。
★父子制覇がかかるラウダシオン&ケイデンスコール ケイデンスコールは2年ぶりのGI挑戦
今年の安田記念登録馬のうち、2011年優勝馬リアルインパクト産駒のラウダシオン(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、2013年優勝馬ロードカナロア産駒のケイデンスコール(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)には、父子制覇がかかる。グレード制を導入した1984年以降の安田記念では、「父ニホンピロウイナー=子ヤマニンゼファー」、「父エアジハード=子ショウワモダン」の2組が父子制覇を決めているが、ラウダシオン、ケイデンスコールはグレード制導入以降3組目の父子制覇を遂げることができるかどうか。
ケイデンスコールは今年に入り、京都金杯1着、中山記念2着、マイラーズC1着という成績を挙げており、今回は2019年のNHKマイルC(2着)以来、約2年ぶりのGI挑戦となる。同馬に騎乗予定の岩田康誠騎手は、JRA重賞通算100勝まであと1勝に迫っているが、節目の重賞勝利をGIで飾ることができるかどうか。
★1・2回新潟競馬のリーディングジョッキー菅原明良騎手がカラテとのコンビでGI初挑戦
4月10日~5月23日に開催された1・2回新潟競馬のリーディングジョッキーに輝いた菅原明良騎手は、安田記念がGI初挑戦となる。同騎手は今年の東京新聞杯がJRA重賞初勝利となり、その時に騎乗していたカラテ(牡5歳、美浦・高橋祥泰厩舎)とのコンビで初の大舞台に挑戦する。菅原明良騎手とカラテのコンビは通算4戦3勝という成績を残しているが、人馬とも初挑戦となるGIの舞台でどのような走りを見せてくれるだろうか。なお、菅原明良騎手のレース当日の年齢は「20歳2カ月26日」で、Vなら、グレード制を導入した1984年以降の安田記念最年少優勝記録(1990年武豊騎手:21歳1カ月29日)を更新する。
また、カラテを管理する高橋祥泰調教師には、1996年のNHKマイルC(タイキフォーチュン)以来のJRA・GI制覇がかかる。カラテが安田記念を勝てば、同調教師の1996年NHKマイルCからのJRA・G1勝利間隔は「25年0カ月24日」で、グレード制を導入した1984年以降、最長間隔でのJRA・GI勝利となるが、高橋祥泰調教師は久々にビッグタイトルを獲得することができるか注目だ。
★安田記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★【安田記念】レース展望はこちら
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