田口啄麻
とぅっけ
暴君アッキー
小倉サマージャンプが28日、小倉競馬場で8頭によって争われ、1番人気のアサクサゲンキが勝利し、平地、障害の両重賞制覇を達成。鞍上の熊沢重文騎手(53)=栗・フリー=は、障害最多勝タイ記録となる254勝目を挙げた。 ◇ 競馬界の二刀流ジョッキーが、大記録に並んだ。2番手追走から早め先頭に立ったアサクサゲンキが押し切り、平地(2017年小倉2歳S)&障害の両重賞制覇を達成。鞍上の熊沢騎手は障害通算254勝目となり、星野忍元騎手が持つ障害最多勝記録に並んた。 「この距離を経験しているから、いいレースができた。最後は馬が『行くぞ』という感じで僕が引っ張られた感じです」 1991年有馬記念(ダイユウサク)など平地でも794勝を挙げている名手は、デビュー2年目から障害に騎乗。JRA重賞は18年京都JS(タマモプラネット)以来の32勝目(うち障害16勝目)で、武豊、横山典、柴田善騎手に続く昭和、平成、令和と3元号でのJRA重賞Vとなった。 「(勝利数の)記録は超えないとね。焦らずコツコツやっていければいいですね」。36年目のベテランは、新記録を見据えている。(増本隆一朗)★28日小倉8R「小倉サマーJ」の着順&払戻金はこちら■アサクサゲンキ 父ストーミーアトランティック、母アメリア、母の父ディキシーランドバンド。鹿毛のセン6歳。栗東・音無秀孝厩舎所属。米国産。馬主は田原慶子氏。戦績26戦6勝(うち障害11戦4勝)。獲得賞金1億6630万9000円(うち障害8288万4000円)。重賞は2017年のGIII小倉2歳Sに次いで2勝目。小倉サマージャンプは音無秀孝調教師が初勝利、熊沢重文騎手は04年ロードプリヴェイルに次いで2勝目。馬名は「冠名+元気」。