第65回
鳴尾記念(2日、阪神11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・内2000メートル、1着本賞金4000万円=出走10頭)
福永祐一騎乗の2番人気
トゥザグローリーが2番手から直線で抜け出して、重賞5勝目をあげた。タイム2分0秒1(良)。1番人気
ショウナンマイティは追い込み届かず半馬身差の2着。トゥザは次走の
宝塚記念(24日、阪神、GI、芝2200メートル)でGI初制覇を目指す。
上半期の大目標に向けて、初夏の仁川でこれ以上ない弾みをつけた。ドバイ遠征を取りやめて、体調を立て直した
トゥザグローリーが、先行策から抜け出す完勝劇を演じた。
「今は調教でかかることなく上手に走れているので、(スタートを)出してでも前で競馬をしようと思った」
福永祐一騎手は満足げに振り返った。大外枠から好発を決めると、スムーズに折り合って2番手を追走。手応え十分に直線に向き、残り250メートルで先頭に立つと、そのまま押し切った。昨年のこの時期は夏負けで力を発揮できなかっただけに、勝てたことは収穫だ。
池江寿調教師が「使ってよくなる馬なんで、あとは今後の気温」と語れば、ジョッキーも「暑さに耐えてくれれば、もっといい状態でGIに行ける」とうなずいた。今夏は暑さに負けることなく、
宝塚記念で悲願のGI初制覇を飾りたい。 (川端亮平)