クリストフ・ルメール(44)=栗・フリー=騎乗で1番人気の
フィアスプライドが好位追走から直線で抜け出し、5度目の挑戦で重賞初制覇を飾った。逃げた8番人気の
フィールシンパシーが2着。3連覇を狙った6番人気
ミスニューヨークが3着だった。
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冬晴れの中山で、
フィアスプライドが本格化を告げた。昨年はタイム差なしの3着に泣いたレースで重賞初制覇。ルメール騎手は声を弾ませた。
「いいスタートをして、ベストポジションですごくいい競馬ができた。重賞を取れてよかった。おおきに!」
重賞では差し届かないレースが続いていたが、初コンビの名手は一転して4番手に誘導。直線半ばで一気に加速すると、1馬身1/4差で突き抜けた。
国枝調教師は「ここにきて馬が充実してきた」と成長ぶりを口にする。今後は来年の
ヴィクトリアマイル(5月12日、東京、GⅠ、芝1600メートル)が大目標。5歳の暮れながら今回が16戦目と大事に使われ、ピークを迎えつつある
フィアスプライドが、もう一段上のステージへ駒を進める。(綿越亮介)
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フィアスプライド 父
ディープインパクト、母ストロベリーフェア、母の父キングマンボ。青鹿毛の牝5歳。美浦・
国枝栄厩舎所属。北海道日高町・ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社の生産馬。馬主はゴドルフィン。戦績16戦5勝。獲得賞金1億1613万8000円。重賞は初勝利。
ターコイズSはクリストフ・ルメール騎手が2016年
マジックタイム、19年
コントラチェックに次いで3勝目。
国枝栄調教師は初勝利。馬名は「断固としたプライド」。