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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 牡3 | 56.0 | C.ルメー | 美 黒岩陽一 | 472(--) | 1.35.0 | 2.8 | 1 | 36.1 | ④③ | |||
2 | 4 | 7 | 牡3 | 56.0 | 三浦皇成 | 栗 矢作芳人 | 500(-3) | 1.35.5 | 3 | 23.6 | 7 | 36.8 | ②② | ||
3 | 7 | 13 | 牡3 | 56.0 | 横山武史 | 美 斎藤誠 | 492(+4) | 1.35.7 | 1 1/4 | 3.1 | 2 | 36.2 | ⑧⑨ | ||
4 | 8 | 15 | 牡3 | 56.0 | 戸崎圭太 | 栗 松永昌博 | 490(-8) | 1.35.7 | クビ | 84.8 | 11 | 35.5 | ⑮⑮ | ||
5 | 5 | 9 | 牡3 | 56.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 494(-2) | 1.35.7 | アタマ | 4.1 | 3 | 36.2 | ⑫⑨ | ||
6 | 1 | 1 | 牡3 | 56.0 | M.デムー | 美 伊藤圭三 | 478(-4) | 初B | 1.35.7 | ハナ | 15.2 | 4 | 36.0 | ⑫⑬ | |
7 | 7 | 12 | 牡3 | 56.0 | 松山弘平 | 栗 吉岡辰弥 | 526(-6) | 1.36.3 | 3 1/2 | 17.0 | 5 | 37.0 | ⑥⑥ | ||
8 | 6 | 11 | 牝3 | 54.0 | 永野猛蔵 | 美 伊藤圭三 | 466(0) | 1.36.7 | 2 1/2 | 31.8 | 8 | 38.7 | ①① | ||
9 | 4 | 6 | 牡3 | 56.0 | 藤懸貴志 | 栗 鮫島一歩 | 448(-2) | 1.36.7 | ハナ | 147.0 | 15 | 37.4 | ⑧⑥ | ||
10 | 8 | 14 | 牡3 | 56.0 | 菅原明良 | 美 加藤征弘 | 510(+8) | 1.36.7 | アタマ | 86.4 | 12 | 37.2 | ⑧⑨ | ||
11 | 3 | 4 | 牡3 | 56.0 | 田辺裕信 | 美 中舘英二 | 466(-2) | 1.36.8 | 3/4 | 52.3 | 10 | 37.1 | ⑭⑬ | ||
12 | 5 | 8 | 牡3 | 56.0 | 津村明秀 | 栗 新谷功一 | 492(-10) | 1.37.1 | 1 1/2 | 112.1 | 14 | 37.8 | ⑥⑥ | ||
13 | 2 | 2 | 牡3 | 56.0 | 丸山元気 | 栗 清水久詞 | 504(+6) | 1.37.2 | 1/2 | 42.1 | 9 | 37.7 | ⑧⑨ | ||
14 | 6 | 10 | 牡3 | 56.0 | 武豊 | 美 鈴木伸尋 | 480(0) | 1.37.5 | 1 1/2 | 89.3 | 13 | 38.6 | ③③ | ||
15 | 3 | 5 | 牡3 | 56.0 | 大野拓弥 | 美 堀宣行 | 532(+4) | 1.38.3 | 5 | 20.4 | 6 | 39.3 | ④⑤ |
ラップタイム | 11.9 - 11.0 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 11.9 - 12.7 - 12.4 |
---|---|
前半 | 11.9 - 22.9 - 34.6 - 46.3 - 58.0 |
後半 | 60.4 - 48.7 - 37.0 - 25.1 - 12.4 |
■払戻金
単勝 | 3 | 280円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 3 | 140円 | 1番人気 |
7 | 400円 | 7番人気 | |
13 | 140円 | 2番人気 | |
枠連 | 2-4 | 2,740円 | 12番人気 |
馬連 | 3-7 | 3,360円 | 10番人気 |
ワイド | 3-7 | 1,160円 | 13番人気 |
---|---|---|---|
3-13 | 240円 | 1番人気 | |
7-13 | 1,020円 | 10番人気 | |
馬単 | 3-7 | 4,580円 | 12番人気 |
3連複 | 3-7-13 | 3,050円 | 6番人気 |
3連単 | 3-7-13 | 18,060円 | 42番人気 |
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土曜日の東京ダートのレース結果、近年のユニコーンSの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は終日晴れという日がなく、月曜日から金曜日の午前中にかけて、トータル20ミリの降水が観測された。しかしながら、金曜日の午後から天気が急回復。気温の上昇も重なって、土曜日のダートコースは第3回東京開催初となる良馬場(JRA発表)でレースが行われた。
土曜日のダート競走7鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は2、5、7、7、12、6、2番手。ペースや力関係を抜きにしても、好位から前めに位置した馬の粘り強さが印象的だった。その一方で、中団あたりに控えていた差し馬の奮闘も目を引く。
実際、ダート競走7鞍における1~2着馬14頭すべてが上がり3ハロン4位以内でフィニッシュ。勝ち馬はみな上がり3ハロン最速をマークしている。つまり、最後の直線でどれだけ脚を伸ばすことができるかが肝要。メンバー上位の上がりを出せる馬が優位という捉え方が、もっとも適切のように思える。
枠順に関しては、内外の偏りが少ない印象。ただ、マイル戦に限れば話は別。ダート1600m戦2鞍における3着以内馬6頭中5頭が5枠より外。5頭のうち4頭が8枠馬という、偏り気味の結果が出ている。セオリー通り、外めの枠が優勢の傾向にあるようだ。
ちなみに、今年の第2~3回東京開催において施行されたダート1600mかつ良馬場(JRA発表)のレースは23鞍(6月17日終了時点)。1~4枠の6勝を含む3着以内馬24頭に対し、5~8枠が17勝を含む3着以内馬45頭と圧倒。良発表のマイル戦では、想像以上に真ん中より外の枠を引いた馬が優位の立場にある。その点は気に留めておいたほうがいい。
日曜日開催中の予報は晴れベース(6月18日7時の時点)。ユニコーンSが行われるダート1600mは、先述した通り乾燥が進めば進むほど外優位の傾向が強くなる。従って、引き続き真ん中より外(5~8枠)の枠に対する意識を高めたほうがベター。そのなかでも、最後までしっかりと脚を使えそうな馬に狙いを定めたい。
となれば、近走で出走メンバー上位の上がり3ハロンをマークしている馬を重視したいところだが、3歳馬同士の争いとあって、上がり3ハロン最速を近走で記録している馬はザラ。しかも、レース全体のラスト1ハロンが13秒台というのも少なくはない。それを速い上がりが使える馬と称するのは、いささか無理があるだろう。
ゆえに今回は、もう少し上がりの幅を狭めてラスト2ハロンに注目したい。ただでさえ、ハイレベルの持続力が求められる傾向が強い当レース。ゴールまでラップを大きく落とさず、辛抱強く脚を使うという意味では、あながち間違っていないように思える。
なお、過去5年の勝ち馬5頭はいずれも、JRAの左回り、かつ1400m以上、かつレース全体の上がり2ハロンが25秒未満のレースにおいて1着となった経験があった。今年も条件を満たす馬は、人気の有無にかかわらず押さえておきたいところだ。
今回の出走馬で要点(5~8枠+過去実績)をクリアしているのは、⑧カレンアルカンタラ、⑨グレートサンドシー、⑪ニシノカシミヤ。よって当欄では、この3頭を注目株として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×単勝マイスター「夢月」がユニコーンSを大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) 夢月(単勝マイスター) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第20回はエプソムCについて真田理プロ・シムーンプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【真田理】ー“億千万男”の異名を持つカリスマ予想家
パチスロを通して数的思考を身に着け、競馬界へ参戦。億超えWIN5を2度的中させ、一躍時の人となった真田理プロにユニコーンSの予想についてお聞きしました。
―予想をお聞きする前に、著書『馬券億り人の勝負手!』を拝読していくつか疑問がありまして、出走馬毎のテン1ハロンの速さや距離ロスのタイム換算などは、すべて目視で行うわけですか。
そのとおりです。
―とてつもなく時間がかかりませんか。
スタッフと手分けして月に600時間以上は使っています。1レースを賭けるのにトータルで20時間ほど使っている計算になりますね。
―えぐいなあ。それだけ時間をかけて、ケンって選択肢も多いわけですよね。
そうですね、9割以上はケンになります。馬場が読めなければ1レースも賭けませんし。
―賭けないっていうのが難しかったりするんですよね。あと、馬の特性に関して、例えば著書のなかに「砂を嫌がる馬」という言葉が出てきますよね。当たり前なんですけど、砂を嫌がるかどうかは砂を被ってみないとわからないわけです。ダート戦でいくら好走条件が重なった馬がいても、その馬が仮に初の内枠だった場合は賭けないわけですか。
未知なところは基本賭けないですね。なんですけど、非常にオッズがおいしく、砂被りさえクリアできれば圏内という馬であれば、穴馬として推奨する可能性はあります。勝負レースに関しては石橋を叩きに叩きに叩いて渡るといった感じです。
―なるほど。あとですね、著書のなかに道悪を走ったことがない、例えばイクイノックスなんかが重馬場で狙うべき馬として出てくるわけです。これはどう判断されるんですか。
走りのバランスだけでなく、パドックでの歩き方、骨格、各部位、筋肉の付き方などを、過去の重馬場が得意だった馬と重ね合わせて見ているんです。今のところは予測になるわけですが、おそらくそうだと。確信があります。
―おお、確信ですか。ええと、ほかにも聞きたいことがあって、馬券の相談みたいな話で申し訳ないんですが、不利をみつけることは大事だと思うんです。でも、本当に重要なのは不利がなかったとして馬券に絡めるのかとか、次の相手関係のなかでスムーズに走ったとして馬券に絡めるかではと思うのですが、このあたりはどうお考えですか。
そのとおりですよね。不利だけではおそらく回収率10%アップくらいでしょう。なので、不利プラス何で考えるか。不利を利用する予想家の方の多くは、不利プラス隊列とか。
―それは有利な位置で走れるかという。
そうですね。うちの場合は、不利プラス走法や馬体、適性的なところですよね。
―ありがとうございます。長らくすみません。本題はユニコーンSでした。予想はどのあたりから組み立てられますか。
組み立ては、1番人気のぺリエールですね。この馬をモノサシとして見ていきたいなと。
―いただいた資料だと、ぺリエールの指数が78で高くないんですよ。となると、それほど信頼はできませんか。
そうですね。走る馬の馬体をしているので、指数を上げてくる可能性はあります。そこは前提としてひとつ。あとですね、特性として器用さがあり、道中脚を溜めて抜け出すタイプなんですね。つまり、小回り向きの馬です。プラス、使える脚が少し短いので、直線の長い東京で距離ロスのある競馬だと取りこぼす率があるんじゃないかと思っています。
―では、全日本2歳優駿は外枠が響いたとみていいですか。
大きな要因ですよね。外枠から外を回したわけですから。あと、素軽い走りの馬なので、地方の時計がかかる砂は最悪なタイプなんです。当時は稍重でもこたえたと思います。今回は東京で、渋って軽い馬場になれば、外枠でも狙わなければという感じです。あと、内枠なら仕方なく上位ですね。
―良馬場の外枠なら馬券的に面白くなりますね。ぺリエールを負かすとすればどの馬になりますか。それが難しくてですね。もし時計のかかる馬場かつ、理想的な枠の並びになれば、全日本2歳優駿で先着したオマツリオトコの逆転の率が高まるんじゃないですかね。
―オマツリオトコですか。ヒヤシンスSはやっぱり直線で挟まれたのが大きいとみていいですか。
馬が止めたようにみえたので、そうだと思います。
―枠的には外のほうがいいですか。
2走前に包まれて止めている点が気になるので、外枠のほうがいいでしょうね。あと、補足として前走芝の敗因ですが、小回りコースが苦手な馬なので、そこもあったのかなと。
―ありがとうございます。指数のトップが91のブライアンセンスですけど、やっぱり強いでしょうか。
この馬は強いでしょうねえ。
―勝ち負けになるレベルですか。
そうだと思っています。どう言えばいいかな、仕掛けてから最後まで伸びているんですよね。反対にいうと、一瞬の脚をシュっと使うタイプではない。前々走は田辺騎手が最後まで追ってハナ差2着でしたが、もっと早く仕掛ければ楽に勝てただろうと。今回の武史騎手はわりと前から早めに仕掛ける競馬が多いので手が合います。前走は強風のなか、怯まず走っていますし、物理的に外に出せないという展開以外では、おそらく来るんじゃないかと考えています。
―高評価ですね。穴っぽいところで狙えそうな馬がいればお願いします。
カレンアルカンタラですね。前々走は戸崎騎手が乗って位置が悪かったのが敗因。前走はその反省を踏まえて先行したんですけど、西村騎手は3、4コーナーでインを走ったんですね。そこで、馬が止めたようにみえました。砂被りが嫌な馬なんですよ。川田騎手などは砂被りがダメな馬でも、インをついてもってくるので、その点で西村騎手は劣ったんじゃないかと。
―川田騎手で2勝なんですよね。そのあたりは騎乗技術の問題ですか。
そういうことですね。前走、前々走を参考外とみればこの馬がいいんじゃないかと。あともう一頭は、ベンダバリラビアですね。ワンペースの走りなんで、頭まではどうかなと思いますが、外枠に入ったら相手には押さえておきたい馬です。
取材後記:桁の違う時間をつぎ込んでますよね。予想を買う側からすればその時間を短縮できるわけで。『馬券億り人の勝負手!』ですねえ、ちょっとこれだけ面白い本はなかなかないですよ。未来の視座に立ったとき古典になりうるクオリティというか。みなさんもぜひ。
【シムーン】ー元馬乗りの感性が創る芸術予想
育成牧場業務に3年ほど身を投じた異色の経験を活かし、馬の性格や適性、騎手の騎乗技術を的確に分析。鋭い感性とレース映像の徹底検証により、劇的な変わり身が見込める馬を狙い当てるシムーンプロにユニコーンSについてお聞きしました。
―予想のポイントからお願いします。
断然人気になりそうなペリエールをどう扱うかでしょうね。
―前走は1900mのUAEダービーを走り、ほかの日本馬に先着を許す形での4着でした。この結果をどう評価されますか。
UAEダービーは中団内の動けない位置にいて、やや仕掛け遅れだった気もします。それに行きっぷりも良いので本質的にはマイラーでしょう。馬群で我慢できる器用さもあるので、ここも上位争いは必至ですね。
―今回と同じ舞台のマイル戦、ヒヤシンスSは楽に勝ったなという感じがしました。ユニコーンSで勝ち負けするには、もう少し速い時計が必要かと思います。そのあたりはどうでしょうか。
私は時計をあまり気にせずメンバーレベルやレース振りで能力を測っていますので、時計面は課題と思っていないです。
―全日本2歳優駿では、今回出走するオマツリオトコに先着を許す形での3着でした。地方の砂より中央の砂のほうが合うタイプでしょうか。
全日本2歳優駿は外枠で早めに動く形になってしまったので力負けではないです。なので、地方の重い砂より中央の軽い砂が合うとかは現時点では判断しきれていません。今回も枠は外枠より内目の枠を引き、器用さを生かしたいところです。
―なるほど。では、軸はぺリエールになりますかね。
無難にいくならペリエールです。勝つとは言い切れませんが大崩れはなさそうです。
―ありがとうございます。グレートサンドシーについてお聞きします。2走前のヒヤシンスSはぺリエールの4着。前走の昇竜Sは展開が向いたとはいえ、改めて能力を感じさせる走りでした。ヒヤシンスS組との逆転はあるでしょうか。
ペースが向いたとはいえ、前走の末脚はかなりのものでしたね。ユニコーンSが完敗でしたが、粗削りな馬で、レースを使いつつの上昇はありそうです。この距離ではちょっとまだ人気先行かなと思っていますが、直線外に出して前走のような末脚を使えれば、圏内はあると考えています。
―やや人気先行の評価なんですね。別路線から、ブライアンセンスの前走は優秀だったかなと思います。今回の相手関係に入ったときの能力的位置づけをお聞きしたいです。
昔、同じ馬主さんの馬でライアンセンスという馬がいたのでややこしいなと(笑)。その馬は芝馬だったんですが、こちらはバリバリのダート血統で強い馬です。前走は内に押し込められる不利もあったのですが、直線は力強い伸び脚。ここでも全くヒケは取らないですよ。好勝負になるでしょう。
―ライアンセンス…ややこしいですね。ここでも期待できると。人気サイドのお話をいただきましたが、穴っぽいところで面白いと考える馬はいるでしょうか。
ベンダバリラビアに期待しています。アジアエクスプレスはこのユニコーンSで断然の1番人気に推されましたが、2番枠で揉まれて12着と大敗しました。その揉まれ弱さはこの馬にも受け継がれているようで、前走は1番人気も1番枠で9着と人気を裏切りました。この馬の全2勝は、後方から4角大外を回り直線一気の競馬。東京の長い直線ならその持ち味を存分に生かせるはずです。人気の落ちる今回が狙い目だと思いますよ。外枠ならなおいいですね。
―おそらくかなりおいしいオッズで買えますよね。これは要注目です。梅雨時期ですので、
道悪でこそという馬がいましたらお願いします。
ハードワイヤードを挙げておきます。父ハードスパンは日本で1年だけ繋養されたのですが、脚抜きの良いダートを得意とする産駒を多く輩出しました。この馬も初の道悪ダートになれば上積みがあるかもしれません。
―ありがとうございます。血統面から前進に期待ですね。最後に、これまで挙げた馬以外で注目している馬がいれば一言お願いします。
オマツリオトコですね。芝で重賞3着がありますが、洋芝で稍重のタフな馬場に恵まれました。血統的にも本質はダートで前走芝の重賞は参考外。2走前のヒヤシンスSは1頭だけ58キロの酷な斤量と、直線狭くなる不利もありました。56キロのここで巻き返しがあっても不思議ではありません。
取材後記: ベンダバリラビアは気になりますねえ。ぺリエールとのワイドでもけっこうつきそう。いやあ、楽しみです。
以上、プロ予想家2名のユニコーンSへの見解と注目馬を紹介しました。お二人とも穴でベンダバリラビアを挙げられましたね。
(文・垣本大樹)
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◆アイファーテイオー・野田助手「前走は展開不向き。直線が長い東京は合う」
◆オマツリオトコ・伊藤圭師「間隔があいたが状態の良さを感じる。左回りも問題ない」
◆カレンアルカンタラ・新谷師「左回りに実績があり、東京は問題ない」
◆グレートサンドシー・福永助手「マイルへの距離延長はむしろいいかもしれないし、重賞でも好レースを期待」
◆サンライズジーク・宮内助手「この舞台で2勝していますからね。ハミを替えて操縦性が上がっています」
◆ジャスパーバローズ・清水久師「左回りで勝っているし、末脚がいいので直線が長いコースもいいと思います」
◆ニシキギミッチー・鈴木伸師「前走は強かった。今の感触なら1600メートルも大丈夫」
◆ニシノカシミヤ・永野騎手「前走はあのペースでも前半にタメが利いていた。中1週でもダメージはなさそう」
◆ハードワイヤード・加藤征師「素質の高さで距離に対応していたが、マイルの方が競馬はしやすい」
◆ブライアンセンス・斎藤誠師「前走は(直線)向かい風の中でいい時計だったと思う。まだ成長の余地がある」
◆ペリエール・黒岩師「気持ちと体がフィットしてきた。どちらかといえばスピードタイプで脚抜きのいい馬場はいい」
◆ヘンリー・吉岡師「前走は前半が忙しかった感じなので、マイルのほうが競馬はしやすいと思う。相手は強いけど、どこまでやれるか」
◆メイショウモズ・三浦助手「マイルで流れに乗れるかどうかですが、外に出せれば、しまいは伸びると思います」
◆ラフエイジアン・中舘師「前走は稽古の動きがひと息だった。今回の方が良く思える」
◆ワールズコライド・堀師「短距離のダート向きだが、力は出せる仕上がり」
2013年以降(過去10年)の1~2着馬20頭のキャリアをみると、2戦から8戦までの範囲で収まっている。デビューから9戦以上消化している馬は、連対(2着以内)候補として推奨しづらい。
(減点対象馬)
②ジャスパーバローズ
2013年以降の3着以内馬31頭の前走使用競馬場を大まかに分けると、東京、中山、京都、阪神、地方、海外の6パターンに集約される。これ以外の臨戦馬は、疑ってかかったほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
⑨グレートサンドシー
2013年以降の1~3着馬31頭中27頭が前走5着以内。例外はJRA・G1組1頭と、前回から距離短縮で臨んだ3頭だけ。前走で掲示板外に敗れていた、非JRA・G1かつ同距離・距離延長組は過信禁物とみておきたい。
(減点対象馬)
①オマツリオトコ ④ラフエイジアン
近年は馬格のある馬が優勢。2013年以降、前走が国内戦、かつ前走の馬体重が450キロ以下だった馬の好走(3着以内)例は1頭のみ。その1頭は、前走が今回と同じ舞台の東京ダート1600m、かつ前走OPクラス1着からの参戦馬だった。同様の臨戦馬が今年は不在のため、基本的に前走の馬体重が450キロ以下だった馬は、分が悪いと捉えるべきだろう。
(減点対象馬)
⑥アイファーテイオー
2013年以降の1~2着馬20頭はいずれも、JRA重賞か地方交流重賞、もしくはJRAのOP特別での出走歴があった。今回がOPクラス初出走となる馬は、評価を控えめにしたい。
(減点対象馬)
⑤ワールズコライド ⑩ニシキギミッチー ⑫ヘンリー ⑬ブライアンセンス ⑭ハードワイヤード ⑮メイショウモズ
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かつてはU指数的にも人気的にも上位安定傾向にあるレースだったが、近年は傾向が変わりつつあり、2020年3着のケンシンコウ(11位、11番人気)、2021年2着のサヴァ(13位、14番人気)、2022年2着のセキフウ(15位、9番人気)といった伏兵の激走が目立つようになってきた。上位指数馬が壊滅状態というわけではないものの、ほかのレースに比べ信頼度はやや落ちるので、慎重にジャッジしていく必要があるだろう。指数が高いわりに人気の盲点になりそうな馬をピックアップして穴狙い――そんなアプローチを推奨したい。
まず注目したいのは、U指数1位の評価を受けている⑬ブライアンセンス(92.8)。1勝クラスを勝ち上がった前走の勝ちタイムが優秀で、上がり最速の決め手も光った。引き続き横山武史騎手が手綱をとるここは、当然マークが必要となる。
2戦2勝とまったく底を見せていない2位⑤ワールズコライド(92.5)も楽しみな1頭。戦績からある程度は売れるだろうが、ライバルとなる重賞・オープン実績馬の下馬評が高く、思いのほか美味しいオッズを示してくれるかもしれない。狙うなら今回だろう。
以下、デビュー以来オール3着以内の安定感を誇る5位⑭ハードワイヤード(90.2)、大きな着差で2連勝と勢いに乗る6位⑫ヘンリー(89.7)の名前を挙げておく。
昨年はエスポワールシチー産駒の7番人気ペイシャエスが勝ち、同馬は同産駒としてもJRA重賞初制覇を飾ることになった。もとよりエスポワールシチーの父であるゴールドアリュールが種牡馬としてユニコーンSでは最多となる3勝を記録しているが、今後はゴールドアリュール系として後継種牡馬の動向も注視していく必要がありそうだ。
また、近年はヘニーヒューズ産駒が人気不問で上位を賑わす傾向にあり、19年の勝ち馬ワイドファラオを出すほか、21年3着ケイアイロベージ、22年2着セキフウと目下2年連続で馬券に絡む活躍を見せている。
ペリエールは、父ヘニーヒューズ×母ソフトライム(母の父フジキセキ)。UAEダービーからの臨戦で好走した馬には13年3着ケイアイレオーネ、22年2着セキフウの2頭を挙げられるが、どちらも本馬と同じヘニーヒューズ産駒であることは興味深いところ。また、フジキセキは種牡馬として「2-0-0-3」、母の父として「0-1-1-0」であることも評価に値する。東京は2戦2勝の巧者で、ヒヤシンスS勝ちの実績からも主役を担うべき存在だろう。
カレンアルカンタラは、父エスポワールシチー×母ラセレシオン(母の父ゼンノロブロイ)。父は昨年の勝ち馬を出しているが、自身も現役時はゴールドアリュール産駒を代表する一頭として、10年フェブラリーSを制した実績を持つ。一方、母も全3勝を東京ダート1600mであげているコース巧者なので、本馬は父系からも母系からも舞台適性を強調しやすい。勝ち負けがハッキリしやすい血筋でもあり、一変しても何ら不思議ない魅力は充分にある。
ブライアンセンスは、父ホッコータルマエ×母ヒラボクビジン(母の父ブライアンズタイム)。同じ母の父となる馬には14番人気の人気薄で2着となった21年サヴァを挙げられるが、ブライアンズタイムは種牡馬としても2頭の勝ち馬を出すなど好相性を示す。本馬は東京ダート1600mでハナ差の惜敗を喫した相手がのちの関東オークス勝ち馬とあれば悲観する必要はなく、叔父にインカンテーションがいることからもコース適性は折り紙付きだ。
JRA初の4歳(現在の3歳)限定ダート重賞として誕生し、のちに歴代のダート王者となる馬たちが熱戦を繰り広げてきた。第2回(1997年)のタイキシャトル、第5回(2000年)のアグネスデジタル、第10回(2005年)のカネヒキリといった歴史的名馬クラスが多数優勝しており、その後も第20回(2015年)のノンコノユメ、第21回(2016年)のゴールドドリーム、第25回(2020年)カフェファラオといった勝ち馬が、古馬G1を制する躍進を遂げている。第7回(2002年)は地方船橋所属のヒミツヘイキが中央勢を一蹴し、多くの競馬ファンをアッと驚かせた。2024年には東京ダービーの前哨戦として大幅にリニューアルを果たし、京都ダート1900mの舞台で新たな歴史を歩み始めている。
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