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【有馬記念】最新ナマ情報

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 ◆(9)オルフェーヴル 心身ともに最高

 史上7頭目の3冠馬(9)オルフェーヴルは23日、坂路で4ハロン60秒9、1ハロン14秒0と大きめのキャンターを行った。川合調教助手は「変わらず順調です。今朝は坂路で流す感じだったが、気合が乗っていい雰囲気でした」と、21日の最終追い切り後も疲れを残さず、心身ともに最高の状態にあるようだ。

 初対戦となる古馬勢はGI6勝馬ブエナビスタをはじめ、そうそうたるメンバーがそろったが、「オルフェーヴルも厳しい戦いを乗り越えてきた」と池江寿調教師は自信を見せる。09年覇者の全兄ドリームジャーニーと同じ(9)番を引いたオルフェーヴル。兄弟制覇で日本最強馬に君臨する。

 ◆(1)ブエナビスタ 最内も心配無用

 ラストランに臨む(1)ブエナビスタは小雪舞う23日、栗東トレセンで最後の調整を行った。午前7時すぎに坂路に現れると、ゆっくりとチップを踏みしめながら4ハロン64秒7。悠然とした姿には、百戦錬磨の風格が漂っている。「前回より落ち着いてきたのがいいよな。いい状態もキープできている」と松田博調教師は穏やかな笑顔で、ブエナを見つめる。ここまで調教パートナーを組んできた松田剛調教助手も「無事に来られただけで十分」と言葉少なながら感慨深げだ。

 最後のレースに与えられた枠は、デビューから初めてとなる〔1〕枠(1)番。「(1)番枠やからある程度前には行くと思う。あとは岩田(康)に任せておけば、心配ないやろ」とトレーナー。有終の美を飾るべく、女帝は24日、中山競馬場へ移動する。

 ◆(5)エイシンフラッシュ 折り合いがカギ

 ジャパンC8着の(5)エイシンフラッシュは、角馬場からCWコースでキャンター1周の調整。「まず落ち着いているのがいいし、状態には何も不安がない。前走は力んでしまって能力を出し切れなかったが、折り合いさえつけば、必ずいい脚を使ってくれる」と藤原調教助手は折り合いをポイントに挙げた。最終追い切りで好感触をつかんだルメール騎手が、2度目の騎乗で持ち味をキッチリ発揮してくれそうだ。

 日本馬で初めてドバイワールドCを制した(2)ヴィクトワールピサは坂路でラスト1ハロン14秒1と軽く伸ばされた。「ジャパンC(13着)とはメンタル面が違う。今朝の動きもいい雰囲気だった。この馬の良さを発揮できる状態にあるよ」と清山調教助手。21日の最終追い切りでビッシリ追われた効果で、気合がみなぎっている。4戦4勝の中山は庭も同然。闘志復活で、史上5頭目の有馬連覇が見えてきた。

 ◆(3)ヒルノダムール デキに太鼓判

 春の天皇賞馬(3)ヒルノダムールは、坂路2本目に4ハロン65秒9をマーク。「中間はストレス解消の意味で追い切り翌日の木曜も乗っているから、馬はすごくリラックスしている。ゲートも通したし、やれることはすべてやってきたよ」。デキに太鼓判を押した昆調教師は「(3)番枠はジョッキーにとってもイメージしやすい枠だと思う。好メンバーがそろったが、絶対にかなわないとは思わない」と強気の姿勢だ。

 この1週間、坂路入りをやめ、徹底してコース調整を貫いてきた(8)ローズキングダムは、23日も軽やかな足取りでポリトラックを1周。「復活させるためにやれることはやってきた。ただ、ギリギリのラインで状態を保っている感じ」と橋口調教師は“泣き”状態。それでもダービー2着、今秋の京都大賞典1着で手綱をとった後藤騎手とは相性が良く、「オレもそこに期待している」と希望をちらつかせた。

 ◆(6)キングトップガン 元気一杯で状態はいい

 (6)キングトップガンは坂路で4ハロン64秒3。秋は不振だが、8歳馬でも元気一杯で状態はいい。「使いながら上向くタイプだし、いい感じできている。相手が強いので強気なことは言えないが、器用さを生かしてどこまで走れるか」と鮫島調教師は話した。

 ◆(7)トゥザグローリー 潜在能力に期待

 (7)トゥザグローリーは坂路で4ハロン58秒1、1ハロン14秒5と意欲的な最終調整を消化した。川合調教助手は「変わらず状態はいい」としながらも「ジャパンC11着の理由が分からないのが…」とトーンが上がってこない。それでも厩舎の誰もが「潜在能力がすごく高い」と認める大器。昨年3着の舞台で鮮やかに復活しても不思議はない。

 ◆(10)トーセンジョーダン JCと遜色なし

 天皇賞・秋を制し、ジャパンCでも2着と今秋の充実ぶりが目立つ(10)トーセンジョーダンは、坂路で4ハロン57秒4、1ハロン13秒5とラストを伸ばしてきた。「しまいちょっと伸ばして気合をつけた。ジャパンCの後は疲れが出たが、すぐに戻ったし、今は前走とそんしょくない状態です。昨年は5着でしたが、この1年でパワーアップしているから楽しみ」と川合調教助手はGI2勝目を意識している。

 ◆(11)ジャガーメイル 四位騎手に託す!

 (11)ジャガーメイルは追い切り後の歩様チェックを主眼に、森林馬道で調整。「状態面に関しては自信を持って送り出すことができると思います。もう少し内めの枠がほしかったというのはありますが、決まったことなので仕方がありません。あとは四位騎手にお任せします」と、橋本調教助手は胸を張った。

 ◆(12)アーネストリー 宝塚と状態酷似

 宝塚記念馬(12)アーネストリーは坂路1本を上がってから、CWをキャンターで1周。脚さばきや体つきに重々しさはなく、GIを勝った時と同じくらいの状態に。「デキに不安はないよ。展開を作れるウチの馬を中心にレースは流れると思う。内に行きそうな馬もいるし、それらを後ろで突っつきながら進められそう。大一番でこういう枠を引いた時の哲ちゃん(佐藤哲騎手)はいやらしい乗り方をするぞ」と佐々木晶調教師は、主戦がどんなレースをするか楽しみにしている。

 ◆(13)レッドデイヴィス 「めちゃくちゃいい」

 鳴尾記念で古馬を撃破した(13)レッドデイヴィスは、坂路を4ハロン63秒5で1本駆け上がった。脚さばきは軽快で引き続き体調はよさそうだ。「やる気満々で元気一杯。めちゃくちゃ具合がいいですよ。引っ掛かる馬ではないし、距離をこなしてほしい。力はここでもヒケを取らないと思っています」と生野調教助手はキッパリ言い切る。シンザン記念オルフェーヴルを破った実力馬だけに不気味だ。

 ◆(14)ルーラーシップ 「いい時のフォーム」

 宝塚記念5着以来6カ月ぶりとなる(14)ルーラーシップは、坂路1本を15-15(1ハロン15秒)で上がった。休み明けでも、大跳びのフットワークは相変わらず迫力満点だ。「走るフォームはいい時の感じ。レース間隔はあいていても、素質の高い馬ですから」と清山調教助手は、厩舎の大器に大金星を期待している。

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