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★新馬、デイリー杯2歳Sを連勝 パレスマリス産駒のジャンタルマンタル
ジャンタルマンタル(牡、栗東・高野友和厩舎)は、新馬戦(京都)とデイリー杯2歳Sを連勝して朝日杯FSに駒を進めてきた。デイリー杯2歳S勝ち馬が朝日杯FSを勝てば、2018年アドマイヤマーズ以来5年ぶり2頭目となるが、ジャンタルマンタルはデビューからの連勝を伸ばすことができるだろうか。なお、同馬にはテン乗りとなる川田将雅騎手が騎乗を予定している。
ジャンタルマンタルは父がパレスマリス、母がインディアマントゥアナという血統の持込馬だ。パレスマリスは現役時代アメリカでGI2勝を挙げており、産駒にはジャンタルマンタルの他に、19年のブリーダーズCジュベナイルターフ勝ち馬で、種牡馬として日本に輸入されたストラクターなどがいる。パレスマリス産駒は今回がJRA・GI初挑戦となるが、ジャンタルマンタルは3連勝でGIタイトルを手にすることができるだろうか。
★母は2008年のマイルCS勝ち馬ブルーメンブラット 東スポ杯2歳Sを制したシュトラウス
シュトラウス(牡、美浦・武井亮厩舎)は、6月3日の新馬戦(東京)を9馬身差で圧勝した後、サウジアラビアRC3着、東京スポーツ杯2歳S1着という成績を残している。近年、東スポ杯2歳Sの勝ち馬が朝日杯FSに出走することは少なくなっており、シュトラウスが出走すれば2012年のコディーノ(2着)以来11年ぶりで、朝日杯FSが阪神で実施されるようになった14年以降では初めてのこととなる。東スポ杯2歳Sが重賞になった1996年以降、同レースの勝ち馬は朝日杯FSで3勝、2着2回(勝率.500、連対率.833)と好成績を残しているが、シュトラウスも好走することができるか。
シュトラウスは父がモーリス、母が08年のマイルCS勝ち馬ブルーメンブラットという血統だ。昨年は、13年の桜花賞馬アユサンの産駒ドルチェモアが勝ち、母子二代JRA・GI制覇を遂げたが、シュトラウスも続くことができるか。なお、シュトラウスが勝てば、同馬を管理する武井亮調教師はJRA・GI初制覇となる。
★夏の札幌以来、久々の出走 芝1600メートル戦初挑戦のセットアップ、エコロヴァルツ
札幌2歳Sを逃げ切ったセットアップ(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)、コスモス賞を制したエコロヴァルツ(牡、栗東・牧浦充徳厩舎)は、いずれも夏の札幌で出走後は休養しており、セットアップは中105日、エコロヴァルツは中125日での出走となる。セットアップ、エコロヴァルツはどちらもデビューから芝1800メートル戦に出走を続けており、セットアップは3戦2勝、2着1回、エコロヴァルツは2戦2勝という成績を残している。グレード制を導入した1984年以降の朝日杯FS勝ち馬で、前走との間隔が最も長かったのは中104日で出走した2008年セイウンワンダーだが、セットアップ、エコロヴァルツはこの記録を更新する勝利を挙げることができるか。
★前走からの巻き返し狙う小倉2歳S1、2着馬 アスクワンタイムとミルテンベルク
小倉2歳S勝ち馬のアスクワンタイム(牡、栗東・梅田智之厩舎)は、前走の京王杯2歳Sで10着に敗れており、朝日杯FSでの巻き返しを狙う。同馬は父ロードカナロア、母ディープインアスクという血統で、2018年に小倉2歳S、京王杯2歳Sを制したファンタジスト、昨年の北九州記念勝ち馬ボンボヤージの全弟にあたる。ファンタジストは18年の朝日杯FSで4着に敗れたが、アスクワンタイムは兄の雪辱を果たすことができるだろうか。
また、小倉2歳S2着のミルテンベルク(牡、栗東・武英智厩舎)は、前走の京王杯2歳Sで5着に敗れている。小倉2歳S2着馬が朝日杯FSを勝てば、03年コスモサンビーム以来20年ぶり2頭目となるが、ミルテンベルクは前走から巻き返して勝利を挙げることができるだろうか。なお、アスクワンタイムには岩田望来騎手、ミルテンベルクにはバウルジャン・ムルザバエフ騎手が騎乗を予定している。
★過去10年で無敗馬が7回優勝 今年は2戦2勝馬3頭、1戦1勝馬1頭が登録
朝日杯FSでは、無敗馬が過去10年で7勝を挙げている。今年はエコロヴァルツ(牡、栗東・牧浦充徳厩舎)、ジャンタルマンタル(牡、栗東・高野友和厩舎)、ダノンマッキンリー(牡、栗東・藤原英昭厩舎)の2戦2勝馬3頭と、12月4日現在で抽選対象となっている1戦1勝のタガノエルピーダ(牝、栗東・斉藤崇史厩舎)が登録しているが、今年も無敗馬が勝利を挙げるか。
今年の朝日杯FSには3勝以上馬の登録がない。グレード制を導入した1984年以降、JRA3勝以上馬が不在だった朝日杯FSは14回あるが、その結果を見ると1番人気馬が7勝、2着2回(勝率.500、連対率.643)という成績を挙げているが、今回はどのような結果になるだろうか。
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