第32回東海ステークス(25日、中京11R、GII、4歳上オープン国際(指)、別定、ダ1800メートル、1着本賞金5300万円、1着馬に
フェブラリーSへの優先出走権=出走14頭)
武豊騎乗で1番人気の
コパノリッキーが、早め先頭の“横綱相撲”で快勝。連覇がかかる
フェブラリーS(2月22日、東京、GI、ダ1600メートル)に向けて好発進をみせた。タイム1分50秒9(良)。2着は9番人気の
グランドシチー、3着には3番人気の
インカンテーション。2番人気の
ナムラビクターは11着。
1カ月半前に屈辱にまみれた尾張の地で、
コパノリッキーがGI馬の貫禄を見せつけた。他を寄せつけない4馬身差の快勝。初めてコンビを組んだ
武豊騎手もその強さにうなった。
「乗っていて『やっぱり強いなあ』と思いました。いいスタートではなかったけど、五分に出てくれた。手応えがよすぎて自然と先頭に立った。人気に応えられてホッとしました」
昨年のチャンピオンズC(12着)で出遅れたスタートを
クリアし、スッと2番手につけた。折り合いをつけてリズムよく運ぶと、4コーナー手前で手応えが怪しくなった先行馬をかわし、先頭に立って最後の直線へ。鞍上のGO
サインに呼応して後続との差を広げ、最後は流してゴールを駆け抜けた。
この中間はカイバ量を増やし、調教でもしっかり負荷をかけてパワーアップを図った。すべては昨年の最優秀ダートホース・
ホッコータルマエを倒すためだ。今春は国内に腰を据えての戦い。ドバイ遠征を予定するライバルの出否は未定ながら、連覇を狙う
フェブラリーSに向けて弾みはついた。
村山調教師は「2走前がこの馬の力じゃないことを証明できた。今後につながる競馬ができたので、次もこの状態を維持したい」とうなずいた。
大舞台での敗戦を糧にひと皮むけた
コパノリッキーが、再びダート界の頂点を狙う。 (川端亮平)
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コパノリッキー 父
ゴールドアリュール、母コパノニキータ、母の父ティンバーカントリー。栗毛の牡5歳。栗東・
村山明厩舎所属。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産馬。馬主は小林祥晃氏。戦績15戦8勝(中央10戦5勝、地方5戦3勝)。獲得賞金3億9982万円(中央1億8632万円、地方2億1350万円)。重賞は2013年交流GII兵庫チャンピオンシップ、14年GI
フェブラリーS、交流GIかしわ記念、交流GI・JBCクラシックに次ぐ5勝目。
東海Sは、
村山明調教師、
武豊騎手ともに初勝利。馬名の意味は冠名+人名より。