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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 4 | 牝3 | 55.0 | 松山弘平 | 栗 杉山晴紀 | 466(0) | 2.24.4 | 1.6 | 1 | 33.1 | ⑪⑫⑫⑬ | |||
2 | 8 | 16 | 牝3 | 55.0 | 横山典弘 | 美 手塚貴久 | 452(+2) | 2.24.5 | 1/2 | 28.5 | 7 | 34.0 | ②②②④ | ||
3 | 4 | 7 | 牝3 | 55.0 | 和田竜二 | 栗 五十嵐忠 | 474(+6) | 2.24.6 | クビ | 60.5 | 13 | 34.1 | ⑦⑤⑤④ | ||
4 | 3 | 6 | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 474(-4) | 2.24.7 | 3/4 | 30.8 | 8 | 33.7 | ⑪⑪⑪⑩ | ||
5 | 6 | 12 | 牝3 | 55.0 | 浜中俊 | 美 国枝栄 | 422(-2) | 2.24.8 | 3/4 | 107.6 | 14 | 33.4 | ⑯⑯⑰⑯ | ||
6 | 7 | 15 | 牝3 | 55.0 | 石橋脩 | 美 小笠倫弘 | 462(-4) | 2.24.9 | クビ | 249.9 | 17 | 33.4 | ⑱⑱⑰⑰ | ||
7 | 5 | 10 | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 栗 藤原英昭 | 468(-2) | 2.24.9 | クビ | 13.1 | 4 | 34.1 | ⑨⑧⑧⑨ | ||
8 | 3 | 5 | 牝3 | 55.0 | 内田博幸 | 美 大竹正博 | 476(-2) | 2.25.0 | クビ | 37.4 | 10 | 34.3 | ⑤⑤⑤⑦ | ||
9 | 6 | 11 | 牝3 | 55.0 | 福永祐一 | 栗 藤原英昭 | 430(-8) | 2.25.1 | 1/2 | 26.4 | 6 | 33.9 | ⑰⑯⑮⑫ | ||
10 | 8 | 17 | 牝3 | 55.0 | 田辺裕信 | 美 手塚貴久 | 434(-6) | 2.25.1 | アタマ | 51.2 | 12 | 34.4 | ⑨⑧⑧⑦ | ||
11 | 1 | 1 | 牝3 | 55.0 | D.レーン | 栗 友道康夫 | 460(-8) | 2.25.1 | ハナ | 5.9 | 2 | 33.8 | ⑭⑭⑮⑬ | ||
12 | 7 | 13 | 牝3 | 55.0 | 藤岡康太 | 栗 西浦勝一 | 456(-4) | 2.25.2 | 1/2 | 132.9 | 15 | 34.2 | ⑧⑧⑧⑩ | ||
13 | 8 | 18 | 牝3 | 55.0 | C.ルメー | 美 藤沢和雄 | 458(+2) | 2.25.4 | 1 1/4 | 21.9 | 5 | 34.1 | ⑭⑭⑫⑬ | ||
14 | 7 | 14 | 牝3 | 55.0 | 田中勝春 | 栗 清水久詞 | 424(-10) | 2.25.6 | 1 1/2 | 236.6 | 16 | 35.1 | ⑤⑤⑤④ | ||
15 | 1 | 2 | 牝3 | 55.0 | M.デムー | 栗 中内田充 | 440(-2) | 2.25.7 | 3/4 | 8.0 | 3 | 35.4 | ③③②② | ||
16 | 4 | 8 | 牝3 | 55.0 | 柴田大知 | 美 高橋祥泰 | 420(+4) | 2.25.8 | クビ | 36.3 | 9 | 35.6 | ①①①① | ||
17 | 2 | 3 | 牝3 | 55.0 | 藤井勘一 | 栗 池江泰寿 | 478(-2) | 2.26.1 | 2 | 51.1 | 11 | 35.7 | ③③④③ | ||
18 | 5 | 9 | 牝3 | 55.0 | 石川裕紀 | 美 手塚貴久 | 402(-4) | 2.26.3 | 3/4 | 382.6 | 18 | 34.7 | ⑪⑫⑫⑰ |
ラップタイム | 12.3 - 11.1 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 12.7 - 13.0 - 12.6 - 12.1 - 11.2 - 11.2 - 11.8 |
---|---|
前半 | 12.3 - 23.4 - 35.4 - 47.7 - 59.8 |
後半 | 58.9 - 46.3 - 34.2 - 23.0 - 11.8 |
■払戻金
単勝 | 4 | 160円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 4 | 130円 | 1番人気 |
16 | 420円 | 6番人気 | |
7 | 830円 | 13番人気 | |
枠連 | 2-8 | 700円 | 2番人気 |
馬連 | 4-16 | 1,800円 | 4番人気 |
ワイド | 4-16 | 770円 | 5番人気 |
---|---|---|---|
4-7 | 1,750円 | 17番人気 | |
7-16 | 5,740円 | 50番人気 | |
馬単 | 4-16 | 1,950円 | 5番人気 |
3連複 | 4-7-16 | 15,020円 | 47番人気 |
3連単 | 4-16-7 | 42,410円 | 119番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果、近年のオークスの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は月曜日から水曜日にかけて、まとまった降雨があり、金曜日の明け方にも少量の雨が降った。だが、その後の天気に恵まれたことや、気温の上昇も手伝って、土曜日の芝コースは良馬場(JRA発表)でスタートした。
土曜日の結果をみると、枠順こそ内~中枠が優勢の反面、これまでのスピード決着に伴う馬場の酷使に加え、先週の雨中開催によるダメージもあってか、内ラチ近くを運ぶ馬の勢いが衰えつつある様子。対照的に直線で中~外めに出した馬の好走頻度が高まっている。
馬群が未だ内中心に回っていることを踏まえると、レースが重なるにつれ、内と中~外の状態差が拡大する可能性もある。となれば、日曜日は前日に増して、直線で中~外めへ進路をとる馬に有利な状況と化すかもしれない。枠順についても同様で、真ん中より外の2ケタ馬番に対する意識を強めたほうがいいのではないか。
血統面については、近5年のオークスを振り返ると、父方ではディープインパクトが3勝、2着1回、3着2回と断然の存在。後継種牡馬を含めた系統産駒には徹底マークが必要だ。また、大系統に視点を向けると、父もしくは母父にノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬の活躍が目立つ。条件を満たす馬には十分な注意を払いたい。
ただ、今回のメンバーと照らし合わせてみると該当馬が多い印象。もうひとつフィルターをかけて、近5年の2着以内10頭のうち9頭を占める、近2走内にオープンクラスで勝利経験のある馬に的を絞りたい。
今年の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(2ケタ馬番)の要点をともに満たしているのは、⑩ミヤマザクラ、⑰マルターズディオサ、⑱サンクテュエール。いずれも4番人気以下の伏兵で、配当妙味は十分にある。この3頭のうち最低1頭が馬券に絡むという前提で、フォーメーションを組んでみるのもひとつの手だ。
日曜日に行われるオークスの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①デゼル【B】
栗東坂路単走。反応を確かめる程度の内容ながら、頭を低く保って歯切れのいい身のこなしを見せた。しまいにかけて、少しバランスを崩す場面もあったが、許容範囲の類。及第点のデキにある。
②クラヴァシュドール【B】
栗東CW単走。道中はしっかりと折り合いをつけ、しまいはサッと伸ばすメリハリの利いた内容。頭の位置は高めだが、それほど追っていない割にスピード感はある。いい仕上がり具合ではないか。
③アブレイズ【C】
栗東坂路単走。しまい重点の内容だったが、馬が我慢できないのか、頭が高く首の使い方もイマイチ。脚取り自体は悪くないものの、もう少し落ち着きが欲しい印象を持つ。
④デアリングタクト【B】
栗東坂路単走。折り合い重点の軽めのメニュー。気配は地味だが、そもそも稽古映えしないタイプ。リラックスしてリズム良く運んでいる様子から、問題は少ないものと思われる。好調維持と判断したい。
⑤ホウオウピースフル【A】
美浦南W併走。相手のザダルが掛かり気味だったこともあり、ゴール前では体勢不利も、楽な手応えで間もなく盛り返した。オンとオフの切り替えができている点や、ザダルの圧に屈しなかったことは高く評価できる。前回以上のデキとみていい。
⑥リアアメリア【C】
栗東CW単走。首でリズムをとれているし、蹴り込みも力強い。その一方で、頭の位置が高く前肢の動きも硬め。速いタイムこそ出ているが、レースで大幅な変わり身となるとどうか。積極的には手が出ない。
⑦ウインマイティー【B】
栗東坂路併走。やや前肢が浮き上がるような走りではあるが、気合い乗りは悪くなく、制御もしっかり利いている。持ち味のしぶとさを生かせるようなら、面白い存在になるかもしれない。
⑧スマイルカナ【C】
美浦南W単走。頭を低く保っている点は評価できるが、コーナーを回る際の手前が逆で、直線に入ると最後まで右手前。どうも常識にかからないところがある。一気に距離が延びる今回は、期待よりも不安のほうが大きい。
⑨インターミッション【D】
美浦南W併走。マルターズディオサ、ウインマリリンとほぼ並んで直線へ。しまい促すも2頭に後れをとってしまった点はいただけない。現状維持の範囲内という感が強く、上位争いまではどうか。
⑩ミヤマザクラ【A】
栗東坂路併走。意図的に手前を替えさせず、時計を抑える内容。それでいて最後まで脚いろは衰えず、ラスト2Fは25秒1-12秒2。僚馬をアッサリ突き放した。弾力性に富んだフットワークは光るものがある。いい雰囲気で本番を迎えることができそうだ。
⑪リリーピュアハート【D】
栗東坂路単走。頭が高く首の使い方も今ひとつ。加えて、前肢の捌きが硬く、なかなかスピードに乗り切れないように映る。距離延長自体は歓迎だろうが、G1で上位争いに絡むには、展開や馬場など何らかの恩恵がほしい。
⑫マジックキャッスル【B】
美浦坂路併走。僚馬と歩調を合わせる折り合い重点の内容。首を上手に使って、リズム良く駆け上がった。攻め巧者なので過度の評価はできないが、気配は決して悪くない。良い意味での平行線だろう。
⑬ウーマンズハート【D】
栗東坂路単走。鞍上が抑えていたこともあるにせよ、前肢の動きが硬く、見映えは今ひとつ。しまいの伸びも平凡で、復調途上の感は否めない。今回も厳しい戦いになりそうだ。
⑭フィオリキアリ【D】
栗東坂路単走。四肢の可動域こそマズマズだが、全体的に硬さが残っているように映る。それもあってか、伸びそうで伸びきれない印象。大きな期待をかけるのは酷かもしれない。
⑮チェーンオブラブ【C】
美浦南W併走。ハミ受けが良く、手前の切り替えもスムーズ。以前に比べると走りに安定感が出てきた。とはいえ、加速に時間を要する点は相変わらず。よほどの展開利がないと、出番は回ってこないのではないか。
⑯ウインマリリン【B】
美浦南W併走。3頭並んで直線に入り、外のマルターズディオサにやや優勢、内のインターミッションに先着する形でゴールした。前膝を効果的に使った走りをみるにデキ落ちはなさそう。いい状態をキープしている。
⑰マルターズディオサ【B】
美浦南W併走。軽く促すとマズマズの反応を示し、真ん中のウインマリリンに対してはやや体勢不利も、内のインターミッションには先着を果たした。少しハミの当たりが硬いように映るが、脚元の動きは悪くない。力を出せる態勢とみる。
⑱サンクテュエール【A】
美浦南W併走。直線はクビ差ほどの追走から、じっくりと折り合いをつけ、ほぼ並んでゴール。その後は前に出た。軽い内容ながら、柔らかい身のこなしと、弾むようなフットワークは目を引くものがある。好仕上がり。
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◆デゼル・友道師 「万全の状態。血統、前回の内容から距離も大丈夫だと思う」
◆クラヴァシュドール・猿橋助手 「いい感じ。レースに対して真面目で距離延長も対応可能」
◆アブレイズ・藤井騎手 「力みもなくいい雰囲気。スタミナもレースセンスもある」
◆デアリングタクト・松山騎手 「どんどんパワーアップして上昇。力を信じ乗るだけです」
◆ホウオウピースフル・大竹師 「先週に強い負荷。この距離でも前走のような脚を使えれば」
◆リアアメリア・猿橋助手 「日曜にしっかり追い今週は半マイル。順調に調整できた」
◆ウインマイティー・五十嵐師 「いい感じの仕上がり。前走の感じなら距離延長も大丈夫」
◆スマイルカナ・高橋祥師 「先週も今週も動きは良かった。自分のリズムで行ければ」
◆インターミッション・手塚師 「カイバ食いが良くなったし、しっかりと負荷をかけられた」
◆ミヤマザクラ・藤原英師 「今の3歳牝馬にしては高い水準。うまく条件がはまれば」
◆リリーピュアハート・藤原英師 「体調を整える程度。適性もあるし能力的にも見劣らない」
◆マジックキャッスル・国枝師 「東京はクイーンCでいい脚。良好な馬場で切れ味発揮なら」
◆ウーマンズハート・西浦師 「動きは良く、前走の疲れも取れて状態面も良くなってきた」
◆フィオリキアリ・清水久師 「デキ上々。いい脚を使えるから距離も延びた方がいいね」
◆チェーンオブラブ・小笠師 「折り合いを確かめながらで反応も良かった。左回りは向く」
◆ウインマリリン・手塚師 「柔らかみのある動き。こちらが思う以上に成長しています」
◆マルターズディオサ・手塚師 「いい馬場でやれれば桜花賞と違う結果が出せるとみている」
◆サンクテュエール・藤沢和師 「馬場が重くてもよく動けていた。良馬場で走らせたいね」
★オークスの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
2010年以降の3着以内30頭のうち、前走4着以下から巻き返しに成功した馬は5頭。そのすべてが2走前に勝利を収めていた。前走が複勝圏外、なおかつ2走前も敗北を喫していた馬の好走は難しい。
2010年以降、前走非重賞戦出走馬で3着入りしたのは4頭。うち3頭は忘れな草賞の優勝馬、もう1頭はスイートピーSの勝ち馬だった。これ以外の前走非重賞戦出走馬は過信禁物とみるべきだろう。
前走大敗馬の一変もたまに見られるが、2010年以降の1~3着馬を振り返ると、近2走とも4着以下に敗れていた馬の好走例はゼロ。複勝圏から遠ざかっている馬は評価を下げる必要がある。
2010年以降の3着以内に入った馬の近走人気を検証すると、近2走ともに5番人気以下だった馬の好走は皆無。低評価続きの馬は強調できない。
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2012年以降で2着連対した16頭のうち11頭がU指数5位以内。基本的に指数上位馬を信頼できるが、指数上位馬は人気も上位というケースが多く、配当妙味はない。U指数を考慮せずに見ても、ふたケタ人気馬の馬券絡みは数えるほどで、人気サイドで決まりやすいレースであることがわかる。よって、指数上位の人気馬を中心に手堅く攻めるのがベター。
軸馬の絞り込みは難しいが、頼れるのは高指数の桜花賞直行組。なかでも指数90以上かつ桜花賞で5番人気以内だった馬の期待値が高く、単勝回収率182.7%、複勝回収率107.3%を記録。連続好走にせよ凡走からの巻き返しにせよ、桜花賞で高い支持を集めていた馬が底力を見せる傾向にある。
低指数馬が3着に入ることはあるが、2着連対圏に食い込んでくる可能性は低い。取捨の基準は、指数90という壁を越えているかどうか。90未満の馬は【1.2.4.61】となっている。例外は14年1着のヌーヴォレコルト(前走桜花賞3着)、17年2着のモズカッチャン(前走フローラS1着)、19年2着のカレンブーケドール(前走スイートピーS1着)と主要ローテでしっかり結果を残している。実績のない低指数馬は基本的に軽視のスタンスで問題ない。
※データは2012年以降の傾向
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過去10年、複数回勝利実績のある種牡馬はディープインパクトに限られ、オークス4勝はセフトやパーソロンと並ぶ最多勝タイ記録でもある。また、2012年ジェンティルドンナ(2分23秒6)、2019年ラヴズオンリーユー(2分22秒8)、とオークスのレコードタイムを更新しているのもディープインパクト産駒であり、昨今の高速馬場を鑑みても最右翼と言えるだろう。
ほか、近年はKingmambo(=Monevassia)の血を引く馬も活躍が目立ち、2019年ラヴズオンリーユー、2018年アーモンドアイ&リリーノーブル、2017年モズカッチャン、2016年チェッキーノ、と4年連続で連対中だ。
デゼルは、父ディープインパクト×母アヴニールセルタン(母の父Le Havre)。母は2014年に仏1000ギニー-仏G1、仏オークス-仏G1を制したフランスの牝馬クラシック2冠馬で、母が仏オークス勝ち馬といえば2017年ソウルスターリングを挙げられる。同じ友道厩舎の管理馬として出走したヴィルシーナとも配合がよく似ており、最少キャリアVの偉業を成し遂げても何ら不思議ないポテンシャルは秘めていそうだ。
デアリングタクトは、父エピファネイア×母デアリングバード(母の父キングカメハメハ)。父は東京芝2400mで行われた2014年ジャパンCの勝ち馬で、2013年日本ダービーでも2着とコース相性は折り紙付き。なお、母の父がKingmambo直仔であることから近年のトレンドも抑えている。桜花賞の内容から世代屈指の実力は示しており、距離延長にも不安はないだけに初の関東圏への輸送を熟せれば。
ミヤマザクラは、父ディープインパクト×母ミスパスカリ(母の父Mr. Greeley)。全兄にマウントロブソンやポポカテペトルがいる血統で、母はクロフネの半妹。自身は今年のクイーンCを制しているが、直近の同重賞勝ち馬ではクロノジェネシスやアドマイヤミヤビがオークスでも好走しており、2頭においてはいずれも母の父がクロフネで、ディープインパクトの3代母Highclereの血を引くなど血統的な共通点も多い。
クラヴァシュドールは、父ハーツクライ×母パスオブドリームズ(母の父Giant's Causeway)。2代母Path of Thunderは、2000年BCディスタフ-米G1など重賞を7勝したSpainの全妹。母の父Storm Cat系は昨年ワンツー決着を果たしている勢いがあり、桜花賞で善戦していた父の産駒はオークスでも好走している強みがある。前走は3~4角で挟まれて位置取りが悪くなる不利があったことを思えば前進の余地もありそうだ。
(文・シンヤカズヒロ)
3歳牝馬のみに出走が許される、うら若き乙女たちによる頂上決戦。牝馬クラシックの2冠目にあたり、全馬ほぼ未経験となる2400mの距離で世代トップの座を争う。牝馬クラシック1冠目の桜花賞に勝ち、このオークスもものにし、そして秋に開催される(クラシックレースにはカウントされない)3冠目の秋華賞(1995年以前はエリザベス女王杯)を制して“牝馬3冠”を達成したのは、過去にメジロラモーヌ(1986年)、スティルインラブ(2003年)、アパパネ(2010年)、ジェンティルドンナ(2012年)、アーモンドアイ(2018年)、デアリングタクト(2020年)の6頭。オークス勝ち馬の多くはその後も活躍し、第40回(1979年)のアグネスレディー、第44回(1983年)のダイナカール、第54回(1993年)のベガ、第57回(1996年)のエアグルーヴ、第66回(2005年)のシーザリオなど、競走馬としてはもちろんのこと、引退後の繁殖牝馬として成功を収めた名牝が多数誕生している。2010年に行われた第71回は、アパパネとサンテミリオンによるJRA史上初のG1同着決着となり、場内が騒然となった。