エアグルーヴ(競走馬)

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写真一覧
抹消  鹿毛 1993年4月6日生
調教師伊藤雄二(栗東)
馬主株式会社 ラッキーフィールド
生産者社台フアーム
生産地早来町
戦績19戦[9-5-3-2]
総賞金82,196万円
収得賞金16,975万円
英字表記Air Groove
血統 トニービン
血統 ][ 産駒 ]
Kampala
Severn Bridge
ダイナカール
血統 ][ 産駒 ]
ノーザンテースト
シヤダイフエザー
兄弟 モノポライザーセシルカット
市場価格
前走 1998/12/27 有馬記念 G1
次走予定

エアグルーヴの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
98/12/27 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 16233.825** 牝5 54.0 武豊伊藤雄二 468
(-4)
2.32.9 0.836.0⑦⑦⑥⑥グラスワンダー
98/11/29 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 15114.622** 牝5 55.0 横山典弘伊藤雄二 472
(-6)
2.26.3 0.435.1④④⑤④エルコンドルパサー
98/11/15 京都 11 エリザベス杯 G1 芝2200 14331.413** 牝5 56.0 横山典弘伊藤雄二 478
(+4)
2.13.1 0.333.8⑥⑥メジロドーベル
98/08/23 札幌 11 札幌記念 G2 芝2000 12441.311** 牝5 58.0 武豊伊藤雄二 474
(-2)
1.59.5 -0.534.2⑤⑤⑤サイレントハンター
98/07/12 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 13454.733** 牝5 56.0 武豊伊藤雄二 476
(+6)
2.12.1 0.235.1⑥⑥⑧⑦サイレンススズカ
98/06/21 阪神 11 鳴尾記念 G2 芝2000 14691.312** 牝5 57.0 武豊伊藤雄二 470
(0)
2.04.1 0.537.1⑨⑩⑧サンライズフラッグ
98/04/05 阪神 11 産経大阪杯 G2 芝2000 9221.211** 牝5 57.0 武豊伊藤雄二 470
(0)
2.01.3 -0.134.2メジロドーベル
97/12/21 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 166123.823** 牝4 55.0 O.ペリエ伊藤雄二 470
(-2)
2.34.9 0.137.4⑤⑤シルクジャスティス
97/11/23 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 14694.022** 牝4 55.0 武豊伊藤雄二 472
(-6)
2.25.8 0.034.8④④④ピルサドスキー
97/10/26 東京 10 天皇賞(秋) G1 芝2000 166124.021** 牝4 56.0 武豊伊藤雄二 478
(+8)
1.59.0 -0.034.7⑥⑦⑦バブルガムフェロー
97/08/17 札幌 11 札幌記念 G2 芝2000 13571.811** 牝4 55.0 武豊伊藤雄二 470
(-6)
2.00.2 -0.435.5⑦⑥⑧④エリモシック
97/06/22 阪神 11 マーメイドS G3 芝2000 138131.911** 牝4 56.0 武豊伊藤雄二 476
(+6)
2.02.6 -0.136.5⑦⑤⑤シングライクトーク
96/10/20 京都 10 秋華賞 G1 芝2000 188171.7110** 牝3 55.0 武豊伊藤雄二 470
(+10)
1.59.8 1.737.3⑤⑦⑩⑩ファビラスラフイン
96/05/26 東京 10 優駿牝馬 G1 芝2400 187152.511** 牝3 55.0 武豊伊藤雄二 460
(+8)
2.29.1 -0.234.8⑦⑥④④ファイトガリバー
96/03/02 阪神 11 チューリップ G3 芝1600 14452.721** 牝3 54.0 O.ペリエ伊藤雄二 452
(-4)
1.34.2 -0.835.0⑤⑤ビワハイジ
95/12/03 阪神 11 阪神3歳牝S G1 芝1600 11796.032** 牝2 53.0 M.キネー伊藤雄二 456
(-2)
1.35.4 0.134.1ビワハイジ
95/10/29 東京 6 いちょうS OP 芝1600 11112.211** 牝2 53.0 武豊伊藤雄二 458
(0)
1.35.8 -0.236.0マウンテンストーン
95/07/30 札幌 4 2歳新馬 芝1200 7331.111** 牝2 53.0 武豊伊藤雄二 458
(-2)
1.12.0 -0.836.4ダイワテキサス
95/07/08 札幌 6 2歳新馬 芝1200 9441.612** 牝2 53.0 武豊伊藤雄二 460
(--)
1.12.1 0.036.6マイネルランサム

エアグルーヴの関連ニュース


ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はダイヤモンドS2024・血統予想をお届けします!


近年はキングカメハメハステイゴールドハーツクライの直系で三つ巴状態にあり、2020年に最低人気となる単勝325.5倍のオッズをつけて勝利したミライヘノツバサ(父ドリームジャーニー)もステイゴールドの直系だった。ステイゴールドに所縁ある馬の好走例は多く、2016年に直仔トゥインクルが勝利するほか、2023年にはオルフェーヴル産駒のミクソロジーヒュミドールの2頭でワンツー決着。2014~2015、2018年と同一重賞3勝の偉業を果たしたフェイムゲーム(父ハーツクライ)も、その母がステイゴールドの従姉であることを気に留めておきたい。

また、2022年は2着に11番人気のランフォザローゼスが入線して高配当を演出していたが、同馬は伯父に2010年ダイヤモンドステークスの勝ち馬フォゲッタブルがおり、同じく伯父にあたるルーラーシップも種牡馬として2021年1着グロンディオーズを出している勢いがあった。ハーツクライを筆頭にトニービンの血を引く馬が活躍する傾向にあることを鑑みても、3頭は名牝エアグルーヴを介して同血脈を保持することに重きを置くことができるだろう。

ヒュミドールは、父オルフェーヴル×母アヴェクトワ(母の父チチカステナンゴ)。今年のメンバーでは唯一のステイゴールドに所縁ある血統で、本馬自身も21年5着、23年2着と過去に出走した2回とも掲示板に載る活躍をみせている。その昨年は12番人気という低評価を覆す激走だったが、鞍上のエスコートが巧みだったとはいえ、レコード決着で勝ち馬とクビ差は誇れるもの。セン馬は高齢ほど活躍していることを鑑みても軽視はできない。

ハーツイストワールは、父ハーツクライ×母レツィーナ(母の父キャプテンスティーヴ)。同産駒は通算で3勝を挙げたフェイムゲームの功績が大きいものの、13年1着アドマイヤラクティ、直近では21年3着ポンデザールなど実頭数で5頭が好走。長距離での瞬発力勝負に定評があるため、東京芝3400mに良績が集まることにも頷ける。本馬自身も全5勝のうち3勝が東京であり、今回は長欠明け3走目、コース替わりで見直す余地がありそうだ。


【血統予想からの注目馬】
ヒュミドール ⑦ハーツイストワール

【札幌記念】ジャックドールに武豊騎手が太鼓判「すごくいい。一流馬の動き」 2023年8月17日(木) 05:00

夏競馬唯一のGⅡ、札幌記念の追い切りが16日、函館競馬場で行われ、昨年の覇者ジャックドールが芝コースで力強い脚さばきを披露した。手綱を取った武豊騎手(54)=栗東・フリー=は「すごくいい」と絶賛。連覇となれば1997、98年のエアグルーヴ以来。今年4月の大阪杯を制し、GⅠ馬となって戻ってきた札幌で、レベルアップした強さを見せつける。

黄金色のたてがみをなびかせて、ジャックドールが躍動した。前日の雨が上がり、曇り空ながら涼しい風の吹き抜ける函館の芝コースで、連覇に向けて追い切り。手綱を取った武豊騎手は、笑顔で好感触を伝えた。

「すごくいいですね。さすがだなという感じ。一流馬の動きですね」

朝一番の追い切りラッシュが一段落した午前6時頃に登場。呼吸をぴたりと合わせ、リズムよく進む。直線に向くと重い馬場を苦にすることなく、力強い脚さばきでラスト1ハロン12秒1(5ハロン68秒9)で駆け抜けた。

昨年は4月の大阪杯(5着)から直行して、函館入り後に6度追い切ってV。今年は6月の安田記念(5着)からと昨年に比べて間隔が詰まっているが、同じく6本の時計を出した。さらに昨年の最終追い切りは4ハロンからだったが、今年は5ハロンから時計を出せたあたりにも、1年間での地力強化がうかがえる。

初マイルだった前走について「距離は問題なかったと思うが、僕自身がうまく乗れなかったところもあったし、馬が気負っていた部分もあった」と振り返る。「仕上がりすぎてピリピリしていた感じだったけど、今回は本当にちょうどいい状態だと思う。走りたくてウズウズしているけど、煮詰まっていない感じ。スタッフがうまく仕上げてくれた」とうなずいた。

そんな鞍上はこの夏の札幌で絶好調。14勝の横山武騎手に続く10勝を挙げて、札幌リーディング2位につける。ローカルの3場開催となる夏競馬は、若手ジョッキーが存在感を示す時期と言われているが「夏は若手の場なんだけどね。申し訳ないな~。いい加減にしろと言われそう」とちゃめっ気たっぷりに笑う。

とはいえ夏競馬唯一のGⅡで、レジェンドは歴代最多の8勝。「札幌記念は自分の中でもよく勝ってきたなというイメージはあります。今回もいい結果を出したい」。連覇となれば1997、98年のエアグルーヴ以来で4頭目。そのエアグルーヴをエスコートしたのも武豊騎手だった。今回は全15戦中14戦で走り、8勝を挙げる2000メートル。頼れる鞍上を背に、ジャックドールが今年も夏の主役になる。(増本隆一朗)

■藤岡調教師TALK「ここは勝ちにきている」

--最終追い切りの指示は

「先週、先々週としっかり併せ馬をしましたからね。馬場も緩かったし『そんなに時計が速くならないように』と。切れる感じではなかったですが、馬は弾んでいましたし、状態に関しては全く問題ないですね」

--改めてこの馬のセールスポイントは

「いいラップを刻みながら、最後まで走りぬくことができるところ。スピードとパワーがあって、能力が高いところですね」

--意気込みを

「今年は安田記念を使ったことで馬が緩みすぎることなく、仕上げやすかったです。大目標はこの後の天皇賞・秋だけど、前哨戦という感じではなく、ここは勝ちにきている。去年、勝ったレースで、競馬もしやすいと思います」

武豊騎手は札幌記念で歴代最多の8勝 JRA騎手の同一重賞最多勝利記録(平地)は武豊騎手の「京都大賞典9勝」だが、今回も勝てば、自身の記録に並ぶことになる。1996年から98年までは3連覇、2003、04年と連覇したこともあり、札幌記念はお任せといっていいだろう。ちなみに1番人気の場合は6戦6勝。勝率100%だ。

■連覇となればエアグルーヴ以来 札幌記念を連覇した馬は過去に1968&69年マーチス、82&83年オーバーレインボー、97&98年エアグルーヴの3頭。ただ、札幌記念は89年までダートで行われていて、芝での札幌記念を連覇したのはエアグルーヴのみということになる。エアグルーヴ以降に連覇に挑んだ馬は昨年のソダシ(5着)など7頭いたが、いずれも失敗。馬券に絡んだのも、2019年サングレーザー(2着)のみとなっている。

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【血統アナリシス】青葉賞2023 ルーラーシップを筆頭にエアグルーヴの血を引く馬が異彩を放つ 2023年4月28日(金) 12:00


ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は青葉賞2023・血統予想をお届けします!


近年、異彩を放つのがエアグルーヴの血脈で、とくに直仔ルーラーシップの産駒は19年1着リオンリオン、21年1着ワンダフルタウン、22年3着エターナルビクトリ、該当馬がいなかった20年を除けば3年連続で好走していることになる。また、21年2着キングストンボーイルーラーシップの甥ドゥラメンテの産駒、19年2着ランフォザローゼスは自身がルーラーシップの甥にあたる続柄だ(ただし、今年はエアグルーヴの血を引く馬が不在)。

そのエアグルーヴを筆頭にトニービンの血を引く馬の活躍が目立ち、思い起こせばハーツクライ産駒の重賞初制覇もウインバリアシオンが勝った11年青葉賞だった。ほか、Galileoやシンボリクリスエスなど、総じてスタミナや底力に秀でた血脈を評価しやすい。

スキルヴィングは、父キタサンブラック×母ロスヴァイセ(母の父シンボリクリスエス)。近親にロジユニヴァースディアドラソングラインがいる名牝ソニンクの末裔。02年青葉賞を勝ったシンボリクリスエスは種牡馬として09年アプレザンレーヴ、14年ショウナンラグーン、母の父として17年アドミラブル、20年オーソリティを出すなど好相性を示す。本馬は2代母の父アドマイヤベガを介してトニービンの血を引くことも評価しやすい。

アームブランシュは、父キズナ×母ソウルフルヴォイス(母の父キングカメハメハ)。本馬はエアグルーヴの血脈こそもたないものの、「キングカメハメハ×トニービン×ノーザンテースト」となる母の配合はルーラーシップを彷彿とさせる。加えてディープインパクトを併せ持つ血統構成が、ランフォザローゼスやワンダフルタウンエターナルビクトリを引き合いに出しやすい。近親に93年青葉賞勝ち馬ステージチャンプがいることも特筆に値する。

メイテソーロは、父ミッキーロケット×母フリップフロップ(母の父リンカーン)。「キングカメハメハ系×サンデーサイレンス系」となる大まかな配合は21年1着ワンダフルタウンや22年3着エターナルビクトリ、2代母の父にフォーティナイナーが配された血統構成は昨年の勝ち馬プラダリアと共通。本馬は母の父リンカーンを介してトニービンの血を引くが、同馬は17年青葉賞を制したアドミラブルの伯父であることも気に留めておきたい。


【血統予想からの注目馬】
スキルヴィング ⑤アームブランシュ ⑬メイテソーロ

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【血統アナリシス】ダイヤモンドS2023 キングカメハメハ、ステイゴールド、ハーツクライの直系で三つ巴 2023年2月17日(金) 12:00


ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はダイヤモンドステークス2023・血統予想をお届けします!


昨年は2着に11番人気のランフォザローゼスが入線して高配当を演出していたが、同馬は伯父に10年ダイヤモンドSの勝ち馬フォゲッタブルがおり、同じく伯父にあたるルーラーシップも種牡馬として21年1着グロンディオーズを出している勢いがあった。もとよりトニービンの血を引く馬が活躍する傾向にあることを鑑みても、3頭は名牝エアグルーヴ(父トニービン)を介して同血脈を保持することに重きを置くことができるだろう。

また、近年はキングカメハメハステイゴールドハーツクライの直系で三つ巴状態にあり、20年に最低人気となる単勝325.5倍のオッズをつけて勝利したミライヘノツバサステイゴールド直系のドリームジャーニー産駒だった。ステイゴールドに所縁ある馬の好走例は多く、16年には直仔トゥインクルが勝利するほか、14・15・18年と同一重賞3勝の偉業を果たしたフェイムゲームも近親(母がステイゴールドの従姉)にあたる。

ベスビアナイトは、父ルーラーシップ×母モルガナイト(母の父アグネスデジタル)。キングカメハメハの直系は2連覇中、昨年はワンツー決着と存在感を示しており、本馬はエアグルーヴを介してトニービンの血脈を持つことも評価しやすい。本馬は14年4着&17年2着とダイヤモンドSで上位入線を果たしたラブラドライトの甥でもあり、重賞好走馬がズラリと並ぶ血統背景を踏まえても、一発があって不思議ない魅力を感じさせる存在だ。

ミクソロジーは、父オルフェーヴル×母スターエンジェル(母の父アフリート)。父はステイゴールドの直仔で、ドリームジャーニーの全弟。これまで同産駒は5頭が出走して、いずれも人気を下回っている懸念はあるが、20年3着オセアグレイト、21年2着オーソリティと4歳牡馬は馬券に絡む活躍を見せている。本馬の前走万葉Sは格上挑戦ながら後続に2馬身差をつける完勝。この父系らしい勢いは侮れず、長距離戦線の新星として注視したい。

シルブロンは、父トーセンジョーダン×母グレイシアブルー(母の父サンデーサイレンス)。父は、ジャングルポケット、トニービンへと遡る父系で、同父系の近親には8歳にしてG1初制覇を飾ったカンパニーがいる血統。父は12年天皇賞(春)で2着になるなど長距離適性も高く、本馬も距離を伸ばすにつれて一段と持ち味が活きている印象を受ける。父系も母系も成長力に富む血統であることから、今の充実ぶりも本格化とみて差し支えないだろう。


【血統予想からの注目馬】
ベスビアナイト ④ミクソロジー ②シルブロン

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【中央重賞懐古的回顧】2002年エリザベス女王杯 本気で史上最強を目指した「一代の女傑」ファインモーション 2022年11月7日(月) 15:00


週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第31回は2002年のエリザベス女王杯優勝馬ファインモーションを取り上げる。


決して順風満帆ではなかった。しばしば「男馬みたい」と体つきについて識者に形容された3歳時のファインモーションだが、メンタリティは年相応に未成熟であり、エリザベス女王杯の前週には調教中に放馬するアクシデントにも見舞われた。ずば抜けた完成度を誇る肉体と比較して精神面の成長が後れを取っているというのは、いかにも天才少女じみた悩みかも知れない。

前走の秋華賞において、まるで古馬が3歳馬を子供扱いにするかの如く同年代の牝馬たちを一蹴した彼女だったが、ここが単に通過点であることはファンも織り込み済み。続く古馬相手のエリザベス女王杯こそが山場であるはずだったのだが、単勝オッズ1.2倍の期待に応えてダイヤモンドビコー以下を完璧に封じてしまった。圧倒的なポテンシャル。その際に見せたスタート直後の行きたがる素振りなど些細な問題だと、誰もが思っていた。

暮れの有馬記念における5着敗退は残念ではあったが、才能への評価を損なう内容ではなかった。人気薄のタップダンスシチーに執拗に絡まれて、向正面以降理性を失ってしまうという内容はそりゃ褒められたものではないが能力にケチをつけるものでもない。3歳までの彼女は、伊藤雄二厩舎所属の先輩エアグルーヴを上回る評価を確実に得ていた。

しかし古馬として戦歴を重ねていくに連れて、ファインモーションの評判は「史上最強牝馬」から「現役屈指の牝馬」に、そして「3歳時に牝馬限定G1を2勝した馬」へと変遷し、期待感は確実に萎んでいった。2000m以下の競走で気性面の難しさを度々露わにして主戦の武豊騎手に溜息をつかせた彼女は、2004年のマイルCSにて馬群で揉まれ切って9着に沈んだのを最後に繁殖入りした。

「アイルランドのお嬢様が歳を重ねて関西気質のオバちゃんになってしもた」とはエアグルーヴも担当した田中一征厩務員の弁。それでもファインモーションの異能ぶりは語り継がれるべきものがあろう。苦労人メジロライデンに生まれ持った才能の違いをノーステッキで見せつけた阿寒湖特別。斤量6キロ差のオースミハルカを捕らえ切れなかったが、負けてなお強しを印象づけたクイーンS。道中最後方、そして直線もほぼ絶望的な位置からバランスオブゲームを差し切った札幌記念…彼女が能力を示した機会は枚挙にいとまがない。

繁殖牝馬としては初年度不受胎となったが、種付け時に付き添わせたほど彼女が信頼していたらしいピッコロプレイヤーという先輩牝馬の存在もあって、引退後の生活は順調であるように当初思えた。だが未だ産駒はおらず、今後新たに誕生する可能性もまずない。各所で憶測が飛び交った“繁殖牝馬失格の烙印を押された理由”について、公式には「染色体の異常による」と発表されている。事情は異なるものの、いにしえのテスコガビーなどと同じくファインモーションの功績は一代限りのもので終わる可能性が極めて高い。名馬として寂しいことではあるが、我々は今後の彼女の安寧と幸福を祈るほかない。

ファインモーション
牝 鹿毛 1999年生
父デインヒル 母Cocotte 母父Troy
競走成績:中央15戦8勝
主な勝ち鞍:エリザベス女王杯 秋華賞 札幌記念 阪神牝馬S ローズS

(文・古橋うなぎ)

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数々のスターホースを育てた名伯楽、伊藤雄二元調教師が逝去 2022年8月20日() 05:01

中央競馬の元騎手、元調教師の伊藤雄二さんが17日、老衰のため死去した。85歳だった。調教師として、日本ダービーウイニングチケット、GⅠ2勝の女帝エアグルーヴなど多くのスターホースを手掛け、数々の大レースを制覇。歴代8位となるJRA通算1153勝の名伯楽として、競馬史に輝かしい足跡を残した。

ウイニングチケットマックスビューティエアグルーヴファインモーション…。調教師として数々の名馬でビッグレースを制した名伯楽、伊藤雄二さんが老衰のため亡くなった。

1955年に騎手見習いとなり通算535戦72勝。66年に引退して調教師に転身し、77年の皐月賞(ハードバージ)でGⅠ級レースを初勝利。87年にマックスビューティ桜花賞オークスの牝馬2冠を制した。

93年の日本ダービーではウイニングチケットに「あれほどの騎手がダービーを勝てずに終わるのは悔しい」と柴田政人騎手を起用し続けてV。自身にとっても念願のダービー制覇だったが「私の感激より、政人にタイトルをプレゼントできたことがうれしい」と、人とのつながりを何よりも大事にする面をみせた。

〝女帝〟エアグルーヴも代表的な管理馬だ。生まれてすぐに北海道の社台ファーム早来(現ノーザンファーム)に見に行った。「ひと目見て鳥肌が立った」と衝撃的な出会いを果たし、その予感通りに96年のオークスを制した。翌97年には天皇賞・秋を牝馬として17年ぶりに勝った。8月の札幌記念から休養を挟み、約2カ月半の間隔をあけてのGⅠ参戦。現在では主流の本番に直行するローテーションも、当時としては画期的だった。

馬の個性や成長を的確に見極めながら、比較的少ない出走回数で育て上げるスタイルで、その後もファインモーション(2002年秋華賞エリザベス女王杯)やエアメサイア(05年秋華賞)などのGⅠウイナーを送り出した。厩舎は良血馬の宝庫だったが、預けてくれた馬主同士のつながりを大切にして、競馬界では珍しい親睦会を年に数回開くなど、ファミリー的な経営も行っていた。

07年に調教師を引退するまで、歴代8位のJRA通算1153勝、重賞はGⅠ級13勝を含む77勝を挙げた。83、84、87年に年間リーディングに輝き、JRA賞の最多勝利調教師賞を1回、最多賞金獲得調教師賞を3回、最高勝率調教師賞を7回受賞。引退後も評論を行うなど、中央競馬の発展に貢献し、14年にはJRA顕彰者に選出、殿堂入りを果たした。

コロナ禍前の夏の北海道シリーズ開催中は、早朝から函館競馬場の調教スタンドに陣取り、鋭くも優しいまなざしで動きをチェック。後進たちに身ぶり手ぶりを交えてアドバイスを送り、旧知の記者たちとは笑顔で競馬談議に花を咲かせた。

葬儀は19日に親族のみで執り行われた。偉大なホースマンが静かに旅立った。




札幌記念、最多4勝…くしくも21日に行われる札幌記念は、伊藤雄二元調教師が1997、98年のエアグルーヴ、2001年エアエミネム、04年のファインモーションで4勝したレース。これは伊藤修司元調教師と並ぶ最多勝利記録になる。他にも札幌3歳S(現札幌2歳S)4勝、函館記念を3勝していて、北海道重賞11勝は歴代最多。こよなく北海道を愛した調教師だった。

■伊藤 雄二(いとう・ゆうじ)…1937(昭和12)年1月14日生まれ。大阪府出身。旧姓は木下。59年に騎手デビューし、535戦72勝。66年に調教師に転身。GⅠ級13勝を挙げ、年間最多勝を3回獲得するなど、長年にわたり活躍し、2007年に引退。JRA通算7501戦1153勝(勝利数は歴代8位)。14年にJRAが調教師顕彰者(競馬の殿堂)に選出。伊藤正徳元調教師は義弟、笹田和秀調教師は娘婿。孫の笹田知宏は、兵庫県競馬所属の騎手。

◆コンビを組んでGⅠ6勝を挙げた武豊騎手「大御所なのに気さくな人柄の伊藤雄二先生には、ずっとかわいがってもらいました。なので恩人です。たくさんGⅠを勝たせてもらった中で(1997年の)エアグルーヴ天皇賞・秋は、牝馬による十数年ぶりの勝利が話題として大きく取り上げられたこともあり、当時は先生と一緒に偉業を達成した充実感がありました。恩返しできたとは思っていないし、まだまだ頑張る僕の姿を天国で見守ってもらいたいです」







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エアグルーヴの関連コラム

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学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
先週の競馬を見て、考えたことをまとめます。

新潟2歳ステークスは、ローエングリン産駒のヴゼットジョリーが優勝。自信があったレースで個人的に馬券も獲らせていただきました。レース考察コラムの【まとめ】には以下のように書いていました。

・人気どころで推したいのは、キャスパリーグヴゼットジョリー
・人気ほど信頼が置けないのは、モーヴサファイアサンライズソア

勝ったヴゼットジョリーは、新馬から「ただものではない」と注目していた馬。このコラムでも取り上げたほどでした。

===(以下、展望コラムより引用)============================

中京新馬(芝1400m)を制したヴゼットジョリーは、スウェプトとの間でベルルミエールを産んだ名繁殖フレンチビキニの仔で、Halo≒Red God4×3・6、そして母系に入るBlushing Groomの影響か、なかなかしなやかな走りをしますし、ただ者でない気もします。母母フェンジーは非常にハイインロー(HyperionとSon-in-Law)が豊富ですから、アースライズ(激流だったオークス4着、秋華賞5着)のように、厳しいペースになればいつでも好走するようなタイプになりそうです。
=============================================


●持続力が武器
さらにポイントとなるのは、ローエングリンもフレンチビキニも仏血を多く含んでいるということではないかと思うのです。ローエングリンの母カーリングと、ヴゼットジョリーの母母フェンジーによって、薄くですがSicambre、Wild Risk、Djebelの仏血のクロスが出来ます(Court Martialも共通)。これによって、牝馬に良く見られる、仏オークスやヴェルメイユ賞を制したカーリングの「仏血独特の斬れ」を引き出すことにも成功しているのではないでしょうか。薄い相似配合ともいえるかもしれません。父の持つ仏血をクロスしている馬といえば、最近だとジュエラーが代表的です。こんなことを書いてからパドック映像を見ると、あの独特の柔らかさはジュエラーに似ているなぁと思ってしまいますね。
レースに関していえば、馬群からスッと抜け出すHaloらしさも一応はみせているし、「スピードの持続力」というコメントが福永騎手から出たのはフレンチビキニの仔らしいです。持続力が武器の中距離馬だと思っていますので、「アースライズ的激流オークス4着」イメージでいきます。

オーバースペックは、福島での加速が、一般的に「大箱向き」と言われている馬のそれには見えなかったので、まず新潟2歳なら好勝負。本来向かう予定であった札幌2歳でも好勝負だろうと思いますが。京成杯あたりでクルーガーソールインパクト的な好走はないですかね〜。
イブキは、ルーラーシップ産駒らしいストライドで走る馬だからマイルと内枠が嫌でしたが、変態田辺騎手の先行だけが怖いなと思っていたらそういう競馬。これは百日草特別馬筆頭でしょう。
逆にアピールバイオはキンカメにRobertoのラブリーデイ的ピッチ走法なのできんもくせい特別or葉牡丹賞候補筆頭。
キャスパリーグはパドックを見ても、やっぱり「しなやかさ」を感じられず、ディープ×嵐猫でもレジェンドキャットの仔はこれが限界なのかな〜と思いました。
左にかなりモタれながらも12番人気6着と好走したマイネルパラディは、スクリーンヒーロー×Green Desertでも、母ロワージがHabitat経由のSir Gaylord4×3で、らしいストライドで走っています。3/4Northern Dancer、1/4非Northern Dancerという配合系でもありますね。新潟外回りも合っていますし、最も合っているのは京都外回りでしょう。
サンライズソアは外回りで切れるタイプではありませんから、この過剰人気なら嫌いたかったし、これはひいらぎ賞や万両賞、千両賞あたりが狙い目かな〜と。
モーヴサファイアは、Shareef Dancer≒Chief's Crown4×4にデインヒル増幅、素質ならばNo.1、ただこの条件替わりで勝ち切ってしまったら、それこそ化け物だと思いましたが8着なら十分でしょう。牝馬だとやっぱり忘れな草賞に出ることになるのかなぁ。

●スプリンターズSでは?
スプリンターズSの前哨戦であるキーンランドカップは、3歳牝馬ディープインパクト産駒のブランボヌールが優勝。ディープインパクト産駒で、母系に入ると柔らかさを伝える母父サクラバクシンオー、母母アジアンミーティアはUnbridled’s Songの全妹で、これはMr.Prospectorの母Gold DiggerのNasrullahとCount Fleetを増幅した配合だからこちらも柔らかい(ディープ×Unbridled’s Songのダノンプラチナを見れば一目瞭然)。マイル〜中距離の大物を輩出しまくる、お化け種牡馬ディープインパクトが、スプリントGIでも人気馬を送り出している(ミッキーアイルウリウリ)というのもとんでもないことなのですが、ブランボヌールもやっぱりスプリントGIを勝つ力強さ、パワーはない1400型に思えてなりません。

それならばシュウジの方を狙いたいです。
シュウジは、キンシャサノキセキというより、母カストリアのNashua≒Nantallah4×7・5のパワーが強く(この母は父ハーツクライでもツルマルレオンを産んでいますし)、こういったタイプの方が急坂ありの中山1200GIでは狙いやすいですね。ただ、まだ緩さを感じるのでGI奪取は4歳な気がしますが…。

ヴァナヘイム完勝
今週はこの馬に触れないわけにいかないでしょう。新馬戦を持ったままで楽勝した超良血ヴァナヘイムについてです。
書くまでもありませんが、母グルヴェイグディープインパクト×エアグルーヴという日本競馬の至宝ともいえる超良血で、マーメイドSを制覇。その年のエリザベス女王杯を走ることなく引退しました。
キングカメハメハエアグルーヴの相性の良さは、ドゥラメンテルーラーシップが出ていることで証明されています。そして、その根拠は、Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロスになるということ。中京記念の展望で、以下のように書いています。

===(以下、展望コラムより引用)============================


東京のGIを勝ちまくったトニービン直仔の斬れは、母父Hornbeam(Nasrullah×Hyperion)の、Nasrullahの広いコース向きの柔らかい体質と、Hyerionの持続力に起因します。トニービンはHyperion5×3・5でもあるので、母系に入ると粘着力を伝え、切れ味が削がれる馬もいます。
しかし、キングカメハメハの母母父Blakeneyの母父がHornbeamなので、トニービン持ちの牝馬と交配すると、Hornbeamのクロスができ、トニービン直仔らしい馬(長い直線で持続性ある末脚が武器な馬)が生まれやすいのです。
その最たる例が、ドゥラメンテルーラーシップであり、彼らの場合はHornbeamのクロスのほかに、エアグルーヴの牝祖パロクサイドもNasrullahとHyperionを持っているというのがポイントでした…というのが望田先生に教わった最初のこと。

=============================================


グルヴェイグは、キングカメハメハエアグルーヴとの間にディープインパクトが入ることで、ラストタイクーン≒Alzao3×4(Northern Dancer、ナスキロ、Tom Fool≒Atticaなどが共通)という、もう一つ斬れ味を引き出す仕掛けができます。ちなみに、「キングカメハメハ×ディープインパクト」の出走はヴァナヘイムで2頭目、しかし「ディープインパクト×キングカメハメハ」は、7頭中5頭が勝ち上がっており、その顔触れもデニムアンドルビーグリュイエールテンダリーヴォイスキロハナ、ヤマノフェアリーなどなかなかのもの。また、エアグルーヴはHornbeam≒パロクサイド3×3でもありますが、トニービン×ノーザンテーストとHyperionが濃いので、ラストタイクーン≒Alzaoという柔らかさを引き出す仕掛けのを下支えするパワーとしても活きてくるでしょう。エアグルーヴディープインパクトキングカメハメハの良いところばかりを引き出した好配合です。
まぁもう走りを見ても1頭だけ別格の美しさ、しなやかさを感じますよね。


【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)


「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。

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執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)

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2015年10月31日() 09:30 みんなの競馬コラム
【天皇賞(秋)】あなたの知らなくていい世界(サイン競馬) by ☆馬龍>解☆真人
閲覧 1,734ビュー コメント 0 ナイス 8

JRAのHPに、天皇賞GI特集という項目があります。
このトップページの写真には エアグルーヴが記載されています。

(JRA HPより)


エアグルーヴ武豊。今回騎乗馬は エイシンヒカリ
エイシンヒカリの勝負服が 赤と黒の縦縞。
HPのレイアウトカラーですね。signはそう言った感覚で見ます。

エアグルーヴがsignだとしたら 相手はその時の結果から考えます。
2着は、社台RHバブルガムフェロー その前年の優勝馬。
去年の優勝馬 スピルバーグは8枠17番に配置。
そして3着は、ジェニュイン皐月賞馬。皐月賞イスラボニータも8枠16番に配置。
8枠に期待度が高まるsignです。

そして天皇賞当日は、11月1日 1・1・1の日です。 
3連勝中の1・1・1の馬が エイシンヒカリ ラブリーデイ の2頭。

2頭のマッチレースの可能性もあるが 穴で狙うなら8枠が面白そうだ。


執筆者:☆馬龍>解☆真人(MYコロシアム>最新予想にリンク)

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2015年6月17日(水) 14:00 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2015) ~第3回 第1回・2回入札まとめ~
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先週までにJRAで施行された今年の2歳新馬は9レース。ウインオスカー(グローリサンディの2013)、クリノシャンボール(ゲッコウの2013)、コウエイテンマプリモピアットの2013)、タガノヴィアーレ(ビーグレイシャスの2013)、トウショウドラフタ(ウイッチトウショウの2013)、ペルソナリテマイネアルデュールの2013)、メジャーエンブレムキャッチータイトルの2013)、リリカルホワイト(リリウムの2013)、ロードクエスト(マツリダワルツの2013)がそれぞれ初勝利をマークしています。
 現在、「ウマニティPOG」では第3回の入札を受付中です。ラインナップの決まった方も少なくないと思いますが、希望通りの馬を指名できるとは限らないシステムですし、今後の入札に望みをかけているプレイヤーはまだ多いはず。そういった皆さんの指針とすべく、今回は第1~2回入札の模様をまとめてみました。

 まずは注目POG馬ランキング上位馬の指名状況を確認してみましょう。

【表A】


 注目POGランキングでトップに君臨しているのはプロディガルサン(ラヴズオンリーミーの2013)。全兄に皐月賞2着のリアルスティールがいる良血馬ですし、いわゆる“POG本”でも今シーズンの目玉として大きく取り上げられていましたね。
 当然ながら、この馬に関してはどのワールドでも熾烈な争奪戦が繰り広げられています。スペシャルワールドでは46名中10名のプレイヤーが入札を行い、7億5750万PPの値をつけたKarl-Heinzさんが落札。今週末6月20日にデビューを予定していることもあり、仮想オーナー募集枠が増えて現在も指名可能なミリオネア、リッチ、ブルジョア、アベレージの各ワールドでは、今後もハイレベルな入札合戦が続くでしょう。

 ちなみに、スペシャルワールドの第1回入札における落札価格トップ3はサトノダイヤモンド(マルペンサの2013)、エアグルーヴの2013、スターオブペルシャ(ターフローズの2013)といった面々。サトノダイヤモンドはスガダイさんが11億1000万PPで、エアグルーヴの2013は藤沢雄二さんが10億0000万PPで、スターオブペルシャはウマニティ編集長さんが9億0000万PPで落札しました。スペシャルワールドは仮想オーナー募集枠が1頭につきひとつしかないため、評判馬を確実に獲得しようと思ったら、第1回の入札でPOGポイントの大半をつぎ込まなければなりません。無論、その分だけ他の馬を獲得するための“資金”は少なくなるわけですから、第2回以降の入札では難しい戦いを強いられることになります。それだけのリスクを背負ってでも獲りに行く価値があるという期待の表れでしょう。
 この中で私が個人的に注目しているのはスターオブペルシャ(ターフローズの2013)。「プロの指名馬リスト20」において高く評価した一頭でもありますが、デビュー戦で4着に敗れてしまったこともあり、わずかな期間の中で世間的な評価が激変している馬です。アベレージクラスの入札結果を見ると、第1回入札では6つの指名枠がすべて埋まったものの、第2回入札で指名したプレイヤーは4名止まり。落札価格も一気に下落しました。私が参加したプライベートのドラフトにおいても、デビュー戦後はほとんどのプレイヤーが指名候補から外したらしく、中位で難なく獲得に成功しています。もともと早い時期から活躍するタイプではないと思っていただけに、ここまで評価が下がったのはちょっと意外ですね。ウマニティPOGでは指名できませんでしたが、今後が楽しみな一頭になりました。
 同じようなパターンで人気が上がったり下がったりする馬はこれからもたくさん出てくるはず。ぜひ注目してみてください。

 今回はもうひとつ、「プロの指名馬リスト20」にて1~3位に挙げられた馬の指名状況も紹介しておこうと思います。

【表B】


 第2回入札の終了時点における「全ワールド仮想オーナー数」は最大で23。さすがに注目POG馬ランキングの上位馬はほとんど埋まっているものの、下位まで目を向けてみると、第1~2回入札で指名されなかった馬も少なくありません。
 ミリオネアワールド、リッチワールド、ブルジョアワールド、アベレージワールドの仮想オーナー募集枠は今後も順次拡大されますが、既に所有枠を使い切ったプレイヤーも多いはず。手頃な価格で落札できるプロの推奨馬はさらに増えてくるでしょう。各プロが4~20位で挙げた馬を含め、しっかりとチェックしておきたいところです。


※次回のコラムは7/1(水)になります。


■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『ウルトラ回収率 2015-2016』(ガイドワークス)、『現在(いま)の勝負気配が分かる 騎手×調教師 黄金タッグ』(ガイドワークス)、『一口馬主の愉しみ(競馬道OnLine新書)』(スタンダードマガジン)。POG専門誌の制作にもさまざまな形で携わっており、現6歳世代のPOGでは参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)でジェンティルドンナの単独1位指名に成功した。このウマニティPOGにおいても、ミッキーアイルクラリティスカイと2年連続でGⅠウイナーを指名している。

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2015年4月22日(水) 16:00 ポグニティ
ウマニティPOG2015開催決定!WEB POG最速!カラーパドック第1弾公開中!!
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POG史上初!! 入札システムを導入した新感覚POGの決定版!『ウマニティPOG』2015年も開催が決定!!

4/27(月)にリリース第1弾として、ノーザンファーム取材馬のカラーパドック(馬体写真)68頭分を先行公開!ウマニティに会員登録(無料)するだけでどなたでもご覧いただけます。(今年度よりスマートフォンにも対応いたします)

★PC版はこちら
★スマートフォン版はこちら



<ウマニティPOGとは?>
POG史上初となる入札システム(POG馬をオークションで競り落とす)を導入した新感覚の仮想馬主ゲームです。
従来のPOGのように取りたい馬をいつでも簡単に取れるわけではなく、ライバルに入札で競り勝ってPOG馬を獲得しなければなりません!ライバル馬主の入札傾向、情報をもとに戦略を立てる=馬主力が最も問われるペーパー・オーナー・ゲームです。

<WEB最速!カラーパドック500頭!無料公開!!>
WEB POG史上最速・最多!ノーザンファーム取材馬、産地馬体検査受験馬約500頭のカラーパドックを無料公開!ディープインパクトキングカメハメハなどの有力馬はもちろん、ヴィクトワールピサドリームジャーニーダノンシャンティなど注目の新種牡馬産駒も完全収録したボリューム感たっぷりの内容となっています。

●公開予定日※カラーパドックは2回に分けての公開となります。

第1回:4/27(月) ノーザンファーム取材馬公開(68頭)
第2回:5/11(月) 産地馬体検査受験馬公開(400頭予定)

●カラーパドック収録馬一例
エアグルーヴの2013/父:キングカメハメハ 兄姉:ルーラーシップ
ビワハイジの2013/父:ディープインパクト 兄姉:ブエナビスタ
シーザリオの2013/父:キングカメハメハ 兄姉:エピファネイア
・ラヴズオンリーミーの2013/父:ディープインパクト 兄姉:リアルスティール
・ポルトフィーノの2013/父:ディープインパクト 兄姉:ポルトドートウィユ
・クロウキャニオンの2013/父:ディープインパクト 兄姉:カミノタサハラ
ハッピーパスの2013/父:キングカメハメハ 兄姉:コディーノ
ソルティビッドの2013/父:ディープインパクト 兄姉:アパパネ
・レーヴドスカーの2013/父:ディープインパクト 兄姉:レーヴディソール

●サンプル画像(エアグルーヴの2013)


●スマートフォン版カラーパドックページイメージ



<ウマニティPOGの特徴>

①『馬を選ぶ』
馬選びのサポート情報も充実!ウマニティオリジナルのデータで、父、母の成績からPOG馬の活躍イメージがつかむことができます。また、ノーザンファーム取材馬、産地馬体検査受験馬約500頭のカラーパドックなどみなさんの馬セレクションをお助けします!

②『セリ落とす』
POG初!POG馬は、募集価格から入札価格を決めてセリ落として獲得。所属ワールドのライバルとの駆け引きが重要になります。過去の落札価格推移やライバルデータを参考に戦略を練りましょう!POG馬は、JRA登録全馬(約7000頭)の中から選択が可能です。

③『競い合う』
所属ワールドは、ウマニティ内のステータスで決定!ワールド制の導入で、より自分に近いユーザー同士でランキングを争います!もちろん初めて参加される方がメインとなった専用ワールドも用意しておりますので、初参加の方も安心してご参加頂けます。

本年度もウマニティPOGを宜しくお願い致します!


◆ウマニティPOG2015-2016告知ページ
◆ウマニティPOG2014-2015サイト

【ポグニティ】

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2012年6月13日(水) 19:00 本命ドリパス
『競馬』という名の推理小説 ~第190話マーメイドS(謎解き編)~
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第190話 「マーメイドS


07年 35.1-46.6-36.7 =1.58.4 △2△4▼4 平坦戦
08年 36.3-49.9-37.3 =2.03.5 ▼1▼1△6 平坦戦 重
09年 35.7-48.8-35.7 =2.00.2 ±0▼6△9 瞬発戦
10年 35.3-48.8-35.4 =1.59.5 ▼3▼3△6 平坦戦
11年 36.0-49.4-35.0 =2.00.4 ▼3▼3△5 平坦戦

過去5年で瞬発戦だったのが1度。
内回りだからといえばそれまでですが、とにかく平坦戦になりやすいレース。
過去5年で「前走上がり2位以内だった13頭全て馬券になっていない」というのが特徴的で牝馬特有の斬れというのはあまり問われない。
ベッラレイアリトルアマポーラヒカルアマランサスが勝てなかったレースということです。

過去5年で1番人気が馬券になっておらず5番人気以下が2-4-3-40という結果で非常に荒れやすいレースという傾向です。
これは平坦戦になりやすい牝馬限定戦ということもありますがハンデ戦というのも大きい要因だと思われます。
一般的に人気のない馬というのは
・重賞実績のある馬
・近走成績の良い馬
のどちらにも該当しないケースが多いのですが、このレースはこの人気のない馬が度々馬券になっています。
この鍵となるのがおそらくはハンデ(斤量)でしょう。
一般的にはハンデ戦は重い斤量の方が成績はいい傾向にあります。
(2007年以降、芝1800m以上、古馬混合重賞、という条件)

【斤量別成績】
  ~49kg  1- 0- 0- 18 勝率 5.3% 連対率 5.3% 複勝率 5.3%
49.5~51kg  3- 3- 5- 60 勝率 4.2% 連対率 8.5% 複勝率15.5%
51.5~53kg 11-11-15-203 勝率 4.6% 連対率 9.2% 複勝率15.4%
53.5~55kg 18-26-24-357 勝率 4.2% 連対率10.4% 複勝率16.0%
55.5~57kg 34-32-30-275 勝率 9.2% 連対率17.8% 複勝率25.9%
57.5~59kg 10- 5- 4- 81 勝率10.0% 連対率15.0% 複勝率19.0%

59.5~    0- 0- 0- 1 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 0.0%
しかし、このレースはハンデ戦ですが牝馬限定なので基本的な斤量が軽くなっています。
マーメイドS斤量別成績】
  ~49kg 1-0-0- 2 勝率33.3% 連対率33.3% 複勝率33.3%
49.5~51kg 0-0-0-11 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 0.0%
51.5~53kg 3-3-4-14 勝率12.5% 連対率25.0% 複勝率41.7%
53.5~55kg 1-1-0-17 勝率 5.3% 連対率10.5% 複勝率10.5%
55.5~57kg 0-1-1-10 勝率 0.0% 連対率 8.3% 複勝率16.7%

斤量の軽すぎる馬の成績もイマイチですが、重い斤量の馬の成績もあまり良くない傾向です。
特に52~53kgの斤量の馬の成績が良くて複勝率は40%を超えています。
この辺りの斤量の馬が狙い目といえるでしょう。
但し、過去10年まで遡るとダイワエルシエーロアドマイヤグルーヴローズバドヤマカツスズランなどGⅠ実績のあった斤量の重い馬が勝利しています。
とはいえ当時はヴィクトリアMがまだなかった時代というのが大きい気がします。

エリンコートなど実績馬の近走が冴えない状況なのでおそらく1番人気になるのはグルヴェイグでしょう。
エアグルーヴディープインパクトという血統でエアグルーヴの仔は比較的古馬になってからという馬が多く、4歳春の連勝でいよいよ本格化という感じ。
馬券にならなかったレースもオークスとエリ女のGⅠに馬場の荒れた内を通っての惨敗だった琵琶湖特別の3つだけで牝馬限定のGⅢなら当然勝ち負けの器。
課題なのは内回りコースと雨かもしれない天候でしょう。

狙ってみたい馬はレジェンドブルー
スカーレット一族らしく阪神内回りは適性はばっちりで斤量も53kg、雨も問題なし、この時期の阪神はとにかくステイゴールドが走ります。
先行脚質の馬が多いメンバーなのでハイペース前潰れにならなければ可能性十分。

「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
レジェンドブルーグルヴェイグアニメイトバイオ


(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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エアグルーヴの口コミ


口コミ一覧
閲覧 123ビュー コメント 0 ナイス 8

ウマニティPOGの指名馬ラインナップの6回目です。

前回までの15頭は、何回か書いているように2007-2008シーズンから参加している15頭持ちの某POGでの指名馬。
今シーズンはG2ワールド所属のため、1回の入札で複数の落札者が発生することもあってそのPOGでの15頭をそのまま獲得したわけですが、ウマニティPOGでの指名枠は20頭まであるわけで、要は5頭分のエクストラステージがあるわけです。

その5頭分のテーマは
・まずはそのドラフト制POGで誰も指名していない
・ドラフト制POGで指名している馬にはだいぶ盛って入札するので、ウマニティPOGのみの指名馬はなるべく入札額を安くする

こういう観点から指名馬のリストアップをしています。

下のカテゴリーであればあるほど、評判馬をガメたくなるところですけど、そうはいってもPOG本で大きく取り上げられてその下馬評通りに活躍したのって近年ではサートゥルナーリアぐらいでしょ。
そのサートゥルナーリアとてダービーは勝てなかったのだから、少し注目度の落ちるところからリストアップするのが、多分、正解なのだと思います。


⑯ガルデルスリールの2021(牡・栗東/武英智)
父:ルーラーシップ
母の父:ダイワメジャー
馬名:ガルデルクラージュ
生産:ノーザンF
馬主:シルク
落札額:1200万PP


なるべく安い馬をと言いつつ1200万PPを要したのがガルデルクラージュ。
まあこの馬の場合、「今年はシルクの年」と言っていたのに、
件のドラフトで「今年のシルクの1番馬」のハズだったフェンダーをドラフト1位で持っていかれてしまったので、シルクの牡馬はマストで補強対象になりました。
(土曜日の新馬戦でそのフェンダーがシンガリ負けを喫するとは思いもしなかったけど)

それでシルクの牡馬を見ていたところルーラーシップ産駒のこの馬が浮上。
5月4日に栗東に入厩して19日にゲート試験に合格。
一息入れて中京デビューらしいとのことで、半姉のモリアーナほどではなくても夏デビューが叶うならということでゴーサインを出しました。

GⅠ級かというと微妙ではありますが、タフに走って賞金は積んでいたみたいなパターンを期待します。


⑰カレンオプシスの2021(牡・栗東/平田)
父:ルーラーシップ
母の父:サムライハート
馬名:カレンメンドーサ
生産:ノーザンF
馬主:鈴木隆司
落札額:550万PP


⑤のラストグルーヴの2021のところで「暖めていた」と書いていたのがこの馬。
なにせルーラーシップ×サムライハートでエアグルーヴの2×3の牝馬クロスを持つ挑戦的な配合です。
エアグルーヴの牝馬クロスなんて俺以外に誰が指名するんだ?というある意味、別の使命感に駆られての入札です。

正直、濃いクロスというのは気性的に紙一重なところがあるので、まともなドラフトでは指名しにくいのですが、こういうエクストラ的な枠ならチャレンジしてもいいでしょう。

そんなに情報が出ているわけではありませんが、東スポのザッツPOGで平田調教師の「悪くない(ニヤリ)」というコメントを見てほんの少しだけ期待度アップ。

G2ワールドではもちろん単独指名。
早期特例で籍がついているだけでまだ栗東には入ってきていませんが、半兄のカレンマックナイトは秋の新馬戦で穴を開けているので、そんな存在になってくれれば。


⑱アスクデピュティの2021(牡・栗東/藤原英)
父:マインドユアビスケッツ
母の父:フレンチデピュティ
馬名:馬名未定
生産:社台C白老F
馬主:廣崎利洋HD
落札額:550万PP


5月12日の千葉サラブレッドセールでアスク冠の廣崎利洋HDが4070万円で落札。
この千葉サラブレッドセール経由の廣崎利洋HD×藤原英厩舎の組み合わせは
4歳のアスクワイルドモア(京都新聞杯勝ち)
3歳のアスクドリームモア(もみじS3着)
と続いて3年連続になります。

この馬は6月8日に栗東でゲート試験に合格。
上記2頭は函館でゲート試験に合格したのに対して、この馬は栗東での合格ですからひょっとしたら一息入るのかもしれませんが、入厩のタイミングは先輩たちと同じなので、藤原英厩舎でも積極的に使ってくれるのを見込んでいます。

適性がどこにあるのかは正直わかりません。
ただ、母のアスクデピュティも祖母マルカコマチも芝のマイル~2000mぐらいで活躍した切れ者だけになんとか皐月賞路線に乗ってくれたら…と思っています。

ウマニティPOGではG2ワールドどころか全ワールドを通しての単独指名です(2頭目w)
なので、重賞勝ちで鼻高々といきたいですねw



⑲アルデンテの2021(牝・美浦/林)
父:ロゴタイプ
母の父:エンパイアメーカー
馬名:(チャルドーニ)
生産:社台F
馬主:ジャコモ合同会社
落札額:130万PP


こちらも5月12日の千葉サラブレッドセールの落札馬になります。
馬主のジャコモ合同会社というのは所有馬も多くないのですが、現役の所有馬は3頭しかいなくて全て林厩舎の所属。
その3頭というのが
・サザンナイツ(3勝クラス)
・ウィリン(3勝クラス)
・クイーンオブソウル(1勝クラス)

そのうちウィリンとクイーンオブソウルは
「千葉サラブレッドセール出身の牝馬・新馬勝ち・リステッド3着」という共通項があります。

この3頭、血統的には地味ですが、血統の字面以上に頑張ってはいます。
なので、ジャコモ×林厩舎は狙い目にしてもいいと思っての入札です。

もちろんウマニティPOG的にはノーマーク。
2回目の入札でオープンワールドで落札した方がお一人いましたが、自分の他にはその方だけですので
「ほぼタダで取れる」という方向性は満たしております。

目標は1勝+αで、まずは脇を固める存在として、そして先輩たちが果たしていないリステッド勝ちもしくは重賞入着を達成してくれたらいいですね。


さてここまでで6回に分けて19頭を紹介しましたが、まだ1枠余らせています。
慌てて指名することもないかと考えているので、その残り1枠は様子を見ながら秋競馬が始まるまでには埋めたいとは思っています

時期的には中京・福島開催が終わるまでに、我が陣営からは4頭ぐらいデビューすると思うのですが、あと2つぐらい新馬戦を勝てるとだいぶ立ち回りが楽になるのかな~と皮算用を立てているところです。

 藤沢雄二 2022年6月17日(金) 10:10
ウマニティPOG今シーズンのラインナップ①
閲覧 304ビュー コメント 0 ナイス 12

ウマニティPOGは3回目の入札が終わって、それぞれのカテゴリーに在籍する皆様の陣容もだいぶ固まってきたのではないかと思います。
自分は3回目の入札はスルーして、まだ1枠を残している状態ですが、現状の19頭を紹介していきます。

その前にまず今シーズンの大まかな方針としてですが
テーマは「競馬は3番のお客様」
・主力はノーザンファーム勢
・1月生まれは基本的にスルー
・ハーツクライ産駒とエピファネイア産駒をスルー

大ざっぱに言うとこんな感じですかね。

これは前回も書きましたが、ポタジェの大阪杯勝ちを見て主力は金子真人HDの馬でまとめようというのがコンセプトです。
例年、金子さんの馬はあまり事前に情報が出てこないせいか、POG的には意外と人気がないんですよね。
たとえば「丸ごとPOG」などのインタビューで露出のある里見さんの馬と比べても、って感じですね。
ところが新シーズンは軒並み始動が早くて入厩情報がソコソコ出てきたのと、該当馬が過去に自分がPOG指名した馬の下だったり(POG指名していた)ラブリーデイ産駒だったりということで、そういうコンセプトになったというのはあります。

ノーザン勢が主力になるというのは、まず金子さんの馬を主力に据えようとしたらそうなるというのが一点。
そうでなくても、ノーザンを含めた社台グループを無視していては勝負にならない風潮はありますし、そもそもの話で、個人的に好きな牝系がノーザンファーム産の馬に多いという理由もあります。
あとは色んなPOGに首を突っ込んでいて、結構、限定ルールの大会が多くてそれらの大会で社台グループ以外の生産牧場の馬の指名を振り分けているような状況です。

次に「1月生まれスルー」の件ですが、データ的には1月生まれの勝ち上がり率が高いようなんですが、個人的なイメージとして、頓挫があった時のリカバリー力に乏しいというのがあって、別に裏を取ったワケではないのですが、体感としてポンポンと勝てなかった時に2月以降に生まれた馬と比べて状況が悪化する様が酷い印象が強いのです。
また、この1月生まれ勢にセレクトセールの高額落札馬やクラブの馬で前評判の高い馬が結構いる=POG人気が高いという観点から、1月生まれをスルーすることでウマニティPOG的には入札額を抑えられるのではないかという発想もありました。

ハーツクライ産駒とエピファネイア産駒をスルーというのは、まずは金子さんの馬に寄せていったら両馬の産駒がいなかったというのはありますw
ただハーツクライに言えば、ディープインパクトが体調不良で種付けを休むことになってその代替需要が高まったという話に違和感があって

①ディープインパクトの代打がさらに年上の種牡馬になるの?
②それなりに人気の高いハーツクライに余勢ってあるの?
③ディープインパクトがダメならその後継種牡馬に目を向けるのが配合的な筋なんじゃないの?

上記のような疑問があったので、コンセプトを組む以前にあまりハーツクライ産駒をチョイスするのに乗り気ではありませんでした。
あとはエピファネイア産駒共々、ウマニティPOGでは元値が高くなりそうというのが推測されたので、リスト作成の時点で、よほどこれは…と思える馬以外は見ないことにしましたw

こんなことを書くと
「アンタ、ポイントを持っているんだから元値の高い馬のマネーゲームに参加しなさいよ」
って、特にG1ワールドの参加者には思われるかもしれませんが、こっちの言い分としてはメリハリも大事なので。
これは前回も書きましたけど、ウマニティPOG的にはポイントで殴り勝つ、それ以外のPOGでも抽選に勝ってスムーズな指名ができたとしても必ずしもそれが正着ではないのがPOGというゲームですから。

それでは今シーズンの指名馬を紹介していきます。


・アパパネの2020(牝/美浦・蛯名正義)
父:ブラックタイド
母の父:キングカメハメハ
馬名:アスパルディーコ
馬主:金子真人HD
生産牧場:ノーザンF
生年月日:2020年3月24日
ウマニティPOG落札額:25億PP


・ムードインディゴの2020(牝/美浦・国枝栄)
父:モーリス
母の父:ダンスインザダーク
馬名:アップトゥミー
馬主:金子真人HD
生産牧場:ノーザンF
生年月日:2020年4月18日
ウマニティPOG落札額:12億PP


まずは10億超えのPPを突っ込んだ金子勢の2頭。
自分がG1ワールドの入札で10億を超えるPPを投じるかどうかの判断材料で
「入札者にスペシャルワールドから降級していた人がいるかどうか」を見ます。

ザックリと言って、スペシャルワールドから降級してきた人でなおかつポイントをぶん回しそうだと感じた場合の1頭に投じる目安を10億PPに設定しています。
総予算200億PP規模なら単純に10億PP×20頭でそうなるでしょ。
もちろん上げ下げはあるでしょうけど、アバウトでこの辺と読んでいます。

これね、一応、根拠はあって過去にスペシャルワールドでサートゥルナーリア争奪戦の落札額が11億PPだったということに基づいております。
詳細は省きますけど、この入札に参加していた人の考えたボーダーが10億PPだったんですよ。
なのでスペシャルワールド経験者が10億PP突っ込むという発想になるのです。

話を元に戻すと
アスパルディーコの指名の最大の理由は「牝馬」だから。
アパパネの繁殖成績はこれまでの4頭の仔がいずれも4勝を挙げているように優秀ですし、自分は2番仔のジナンボーから毎回指名していますけど、一番跳ねたのがその4頭の中で唯一の牝馬であるアカイトリノムスメだったわけで、まあブラックタイド産駒はキタサンブラックに代表されるように牡馬優勢ではありますけど、アパパネの仔が牝馬に出たなら素軽いでしょ?という発想です。

まあね、もしブラックタイド×アパパネの仔が牡馬だったら蛯名厩舎にいっていないと思うんですよ。
兄たちを見るに、ディープインパクト産駒でも牡馬だと重めに出たのだから、ブラックタイド産駒だったら尚更でしょう。
自分も牡馬だったら指名していない可能性もありますもの。
指名根拠はそんなところですね。

ウマニティPOGで25億PPまで突っ張ったのは上記の理由に加えて、単純に入札人数が多かったからというのはありますね。

続いてはアップトゥーミー。
この馬に関して言うと、母のムードインディゴをPOGで指名していました。
これまでムードインディゴの仔はノガロだけしか指名していなかったのですが、一応は縁のある血統ということで。

ムードインディゴの仔としては初めての関東入厩になりますが、牝馬に出て国枝厩舎ならむしろ強い材料になるかと。
先週、ゲート試験に合格した後も調教を続けているようなので、新潟の開幕週辺りを使うのかな?と想像しています。個人的にはあまり福島は使ってほしくないな。


続いては6月デビュー報が出たので、有無を言わずにポイントで殴りにいった2頭を。

・カヴェルナの2020(牡/栗東・友道康夫)
父:リアルスティール
母の父:キングカメハメハ
馬名:ガルヴァナイズ
馬主:佐々木主浩
生産牧場:ノーザンF
生年月日:2020年3月24日
ウマニティPOG落札額:5億PP

・ウリウリの2020(牝/栗東・藤原英昭)
父:ラブリーデイ
母の父:ディープインパクト
馬名:トゥーテイルズ
馬主:金子真人HD
生産牧場:ノーザンF
生年月日:2020年3月1日
ウマニティPOG落札額:5億PP


ガルヴァナイズはエアグルーヴの牝系であることが最大の指名理由ですが、友道厩舎の一番槍で阪神マイルでのデビューですからこれは狙うだけの強い材料ですね。

個人的には、とあるPOGのドラフト3巡目の指名で唯一抽選勝ちした馬でもあるので、そういう意味でもキーになる存在だと感じております。

エアグルーヴ牝系のことで言えば、宮田厩舎で人気を集めていたポルトフィーノの仔とアドマイヤセプターの仔は「1月生まれ」に該当したので評価を下げました。
先週の中京でデビューしたセレスティアリティは西村厩舎というのが引っ掛かって評価を下げました。
この辺の馬と比べた時に、友道厩舎の牡馬で馬主さんが大魔神というのは心強いものはありますね。


中京の開幕週でデビューしたトゥーテイルズは6着でした。
着順は良くないですが勝ち馬から0.7秒差であればそんなに悲観する結果でもないでしょう。
鞍上も道中で内に入れる意思が全くなかったので「競馬を教える」ことを優先させたことは理解します。
でも馬券を売っている以上はせめて3着は欲しかったですし、最低限、掲示板は確保してほしかったですね。

次走で福永が乗ってくるようなら問答無用で頭勝負ですね。
初戦6着なら福永に乗り替わったところで単勝1倍台ってことはないと思うんですよね。普通に3倍ぐらいあるとは思いたいし、その時にせめて諭吉さんぐらいは投じたいw
とりあえず申し送り事項としては「欲張って3連単買うなよ」とは強く言い聞かせておきたいですwww

それではPart2に続きます。

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 藤沢雄二 2021年10月17日() 08:16
第26回秋華賞予想
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京都競馬場の改修工事に伴い今年は阪神競馬場で行われる秋華賞です。

阪神2000mのGⅠと考えれば大阪杯をイメージする人が多いかと思いますが、
「阪神2000mの牝馬限定のフルゲート」と考えるとマーメイドSの方がレース質は近くなるのではないかと思っています。

◎⑫アカイトリノムスメ
〇⑨アンドヴァラナウト
▲④ソダシ
☆⑭ファインルージュ
△⑯ミスフィガロ
3連複⑫→⑨④⑭→⑨④⑭⑯α
(なお予想コロシアムに入力する買い目とは異なります)

基本的に毎年、秋華賞を予想するベースにしているのは
桜花賞>オークス
という図式。

というのも牡馬がダービーを目指して育成するのと同じように、牝馬は桜花賞を3歳春の大目標にすると考えているから。

今年も桜花賞の上位馬が秋華賞に駒を進めてきており

桜花賞1着ソダシ→札幌記念1着
桜花賞3着ファインルージュ→紫苑S1着

この結果から能力の序列は桜花賞組のピラミッドに上がり馬がどこに食い込むかということになると思われます。
それをベースに直前の気配とか諸々の材料を加味して印の上げ下げをすることになります。

まあ普通に考えればソダシが中心になることに異論はありません。
枠も内めのいいところを引いたし、古馬を撃破した札幌記念の内容を考えれば同世代の牝馬限定で負けるはずがないですからね。
ただね、最終追い切りの栗東坂路4F55.0秒というのはちょっと軽い気がしてなりません。
これがせめて54.9秒だったら問題はないのだけど、たかが0.1秒されど0.1秒。
この僅かな違いではあるけれど、その0.1秒に断絶人気であるが故に疑う余地があるのではないかと思っている。

それに札幌記念の内容が優秀とはいえど、過去の歴史を振り返ると「札幌の重賞で古馬相手に結果を残しても必ずしも秋華賞で安泰ではない」とは言える。
古くはサンエイサンキュー(旧エリザベス女王杯だが)、最近でもブエナビスタにアエロリット。
この辺を考えると、さすがに4番手以下の印には落とせないけど▲ぐらいが妥当なのでは?と思う。

まあ余談ではあるが、秋華賞の枠順の並びで
③クールキャット
④ソダシ
という2枠の頭文字を縦読みすると、あんまり宜しくない言葉が浮かび上がるのよねw

これも古い話だけど
⑦メジロデュレン
⑧ユーワジェームス
これで夢の枠連④ー④で決まった有馬記念もありますからね。
意外とこういう与太話もバカにはできないですよ。

さて冒頭で「序列は桜花賞組」と書いたものの、マーメイドSっぽいレースになると思えば無視できないのは追い込み決着になったオークスの結果。
なので桜花賞組の順列を補正するとオークスで桜花賞より着順を上げた◎アカイトリノムスメに行き着くわけで。

正直に告白すると、春の2冠でも◎をアカイトリノムスメに打っているので引き下がれないというのが本音ではあるのですが、そもそもが主戦・戸崎なのでルメールからの乗り替わりはマイナスにはならないです。
オークスの時は「戸崎で」とは発表されていない状態でサトノレイナスのダービー参戦に伴ってルメールが空いたのに加えて、桜花賞がドバイ帰りの隔離期間で戸崎が乗れなくて代打の横山武から乗り替わるのが明白なタイミングでしたから、そういうスイッチになっただけの話で。
それに比べて、今回は「戸崎で」という報道があった後でサトノレイナスの故障が判明したわけですから、その違いは押さえておくべきでしょうね。

怖いのはローズSを勝ったアンドヴァラナウトですね。
単純に福永がファインルージュよりこっちを選んだというのも大きいですけど、レース質がマーメイドSだとしたら血統的にこんなドンピシャの馬もいない。
なにしろエアグルーヴ→アドマイヤグルーヴ&グルヴェイグでマーメイドSの母子制覇と姉妹制覇を達成しているのですから、阪神2000mがこんなにプラスになる馬もいない。
なんなら来年のマーメイドSをアンドヴァラナウトに勝ってもらって「同一重賞母子3代制覇」を達成したならば
2023年から「エアグルーヴ記念マーメイドS」に改称してほしいくらいなんですよ。
ただ、それを考えるとマーメイドSでハンデが重くなっちゃうので秋華賞で結果を残されるのはあまり歓迎できるものでもないw
まあその際はゴルトベルクにマーメイドSに参戦してもらえばいいのですけどね。
そんな邪な理由と、池添学厩舎をPOGで理由に指名しきれなかった負い目があるので今回は〇まで。

あとは☆ファインルージュも有力ではあると思います。
紫苑Sのパフォーマンスからも距離は大丈夫でしょう。
引っかかるとすれば、ルメールを確保したとはいえ、あっさり福永に袖にされた点ですね。

△にはミスフィガロを加えましたけど5番手候補は横一線で何頭かいることは確か。
紫苑S組というのと「金子さんのワンツースリーを見てみたい」という理由でミスフィガロに印を回しましたけど
⑩アールドヴィーヴル、①スルーセブンシーズ、⑮アナザーリリック辺りも差はないと思います。

とにかく例年と違って阪神開催なので、ちょっとイレギュラーな方向に考えた方がいいのかな~とは思っています。

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