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地方競馬もクライマックス。いよいよ年の瀬恒例の一年の総決算、東京大賞典が行われる。ダートの王道路線は、秋は10月のJBCクラシックから始まり、続いてチャンピオンズカップ、そして最終戦がこのレースとなる。例年、JBCクラシックやチャンピオンズカップの上位馬が集うため、年によってはチャンピオンズカップ以上のハイレベルな戦いになることもある。
本来は秋のGⅠ戦ではもっとも賞金が高い中央のチャンピオンズカップを大目標とし、東京大賞典は消化レースでもいいはずだが、こちらのほうがハイレベルになることもある理由は大きく二つ。有終の美を飾るのが好きな日本人の国民性と、大井ダ2000mのほうが中京ダ1800mと比べて癖のないコースだからだろう。
最有力は同年のJBCクラシックやダ2000mのJpnⅠでも連対実績のあるJBCスプリントの連対馬だが、前走のチャンピオンズカップで凡退しているような馬はさすがに狙えない。同年のJBCクラシックの連対馬である2014年のクリソライトと2015年のコパノリッキーが、前走のチャンピオンズカップで7着以下に敗れていたことから、前走でチャンピオンズカップに出走している場合は、6着以内を目安に狙いたい。
同年のJBCクラシックか、ダ2000mのJpnⅠでも連対実績のある同年のJBCスプリントの連対馬がここに直行か前走のチャンピオンズカップで6着以内だった場合の過去10年のこのレースでの成績は【6・4・1・0】。1着の該当馬は、2013年、2016年のホッコータルマエ、2015年のサウンドトゥルー、2017年のコパノリッキー、2018年、2019年、2020年のオメガパフューム。2着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2015年のホッコータルマエ、2016年のアウォーディー、2017年のサウンドトゥルー。3着の該当馬は、2017年のケイティブレイブ。遡れば2011年の覇者スマートファルコンも、前記に該当していた。
また同年の帝王賞の連対馬も当然有力。ただし、秋のJBCクラシック、チャンピオンズカップともに3着以下だった2014年の帝王賞馬ワアンダーアキュート、2016年の帝王賞馬コパノリッキーは4着以下だったことから、次の2点を条件としたい。(1)同年のJBCクラシック、チャンピオンズカップともに使われ、どちらかで連対している。(2)同年の11月以降、JBCクラシックかチャンピオンズカップのみに出走。
前記の(1)か(2)を満たした帝王賞連対馬の過去10年のこのレースでの成績は【5・3・4・0】。1着の該当馬は、2013年のホッコータルマエ、2018年、2019年、2020年、2021年のオメガパヒューム。2着の該当馬は、2014年のコパノリッキー、2015年のホッコータルマエ、ゴールドドリーム。3着の該当馬は、2013年のニホンピロアワーズ、2017年、2018年のケイティブレイブ、2022年のメイショウハリオ。遡れば2011年の東京大賞典の優勝馬スマートファルコン、2010年の東京大賞典の2着馬フリオーソも前記に該当している。
次いで有力なのは、近3走以内にダ1700m以上のオープンやリステッドかグレードレースを2勝した、前走ダ1800m以上戦に出走の中央馬だ。ただし、前走のチャンピオンズCで1.8秒差に敗れていた2017年のロンドンタウンがこのレースで5着に敗れていることから、前走でチャンピオンズCに出走していた場合は、着差1.7秒差までとしたい。
この条件を加えると、過去10年のこのレースでの成績は【1・1・1・0】となる。1着の該当馬は2022年のウシュバテソーロ、2着の該当馬は2016年のアウォーディー、3着の該当馬は、2017年のケイティブレイブだ。遡れば2012年の優勝馬ローマンレジェンドや2010年と2011年の優勝馬スマートファルコン、2010年の2着馬フリオーソも前記に該当していた。
さらに同年のジャパンダートダービーで連対した馬も有力。ただし、前走でチャンピオンズカップ以外のレースで敗れていた2014年のハッピースプリント、2017年のヒガシウィルウィン、2021年の キャッスルトップは大敗しているので、前走でチャンピオンズカップに出走しているか、前走で勝利していることを条件で狙いたい。
また2007年にジャパンダートダービーから直行したアンパサンドが敗れていることから、ジャパンダートダービー後にレースを使われていることも条件としたい。すると過去10年のこのレースでの成績は【1・1・1・0】となる。1着の該当馬は2018年のオメガパヒューム、2着の該当馬は2022年のノットゥルノ、3着の該当馬はケイティブレイブである。遡れば2012年のこのレースの2着馬ハタノヴァンクール、地方馬では2007年のこのレースの2着馬フリオーソも前記に該当していた。
その他、稀にしか出走してこないが、同年のみやこSの勝ち馬でチャンピオンズカップで5着以内だった馬も有力。過去10年の該当馬は、2016年のアポロケンタッキーのみだが、2012年の東京大賞典の優勝馬ローマンレジェンドも前記に該当している。GⅠ、JpnⅠ勝ちの実績があると人気になるが、みやこSの優勝馬は上がり馬が大半のはず。穴メーカーにもなるので、覚えておきたい。前記のアポロケンタッキーは5番人気だった。
あとは地方競馬全体が底上げしているだけに、今後は東京大賞典の前哨戦である南関東の重賞、勝島王冠組にも注意したい。ノンコノユメとモジアナフレイバーも勝島王冠の連対馬だった。また2020年の東京大賞典の2着馬も、前走の勝島王冠勝ちのカジノフォンテンである。同馬は9番人気での好走だった。
また2016年のアポロケンタッキーもそうだが、全体の傾向として前走のチャンピオンズカップで3~6着だった馬は、このレースで人気が落ちる傾向がある。2015年の3着馬ワンダーキュートは、同年のかしわ記念勝ちの実績があったが、それ以降のGⅠ、JpnⅠで連対実績がなかったことが嫌われたようで、前走のチャンピオンズカップで6着ながら、6番人気でこのレースでは3着と巻き返している。
このようにこのレースは、チャンピオンズカップの3~6着から巻き返して来ることがままある。GⅠ、jpnⅠ勝ちの実績がなかったり、その手前の成績がひと息だったりすると一気に人気が落ちるので、それらをヒモに加えると、高配当をGETできるかもしれない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年のJBCクラシックか、ダ2000mのJpnⅠでも連対実績のある同年のJBCスプリントの連対馬(ここに直行か前走チャンピオンズカップで6着以内が条件)。
・次のどちらかの条件を満たしていた同年の帝王賞の連対馬。
(1)同年のJBCクラシック、チャンピオンズカップともに使われ、どちらかで連対している。
(2)同年の11月以降、JBCクラシックかチャンピオンズカップのみに出走。
・近3走以内にダ1700m以上のオープンやリステッドかグレードレースを2勝した、前走ダ1800m以上戦に出走の中央馬(前走でチャンピオンズカップに出走していた場合は、着差1.7秒差以内が条件)。
・同年のジャパンダートダービーの連対馬(前走でチャンピオンズカップに出走していること、その他のレースなら勝利していること、直行ではないことが条件)。
・同年のみやこSを勝利した、前走チャンピオンズカップ5着以内馬。
●穴馬候補
・前走の勝島王冠で連対していた馬。
・前走のチャンピオンズカップで3~6着だった馬。
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