セイリュウ1号
ゼット1号
エース2号
エース1号
1番人気のダイアトニックが差し切って重賞5勝目。来シーズンからオーストラリアで種牡馬入りが決まっている。父ロードカナロアの主戦も務めた岩田康誠騎手(48)=栗・フリー=が有終の美に導いた。◇火花散るゴール前の叩き合い。ダイアトニックがグッとハナ差抜け出した。引退に自ら花を添える有終V。岩田康騎手は、レースを振り返り、「ファンタスティック」とひと言。〝イワタ節〟で喜びを爆発させた。「半馬身かわされたところから馬もファイトしてくれました。僕もそうですが、ダイアトニックも負けたくない気持ちで差し返してくれました」スタートはひと息も二の脚を利かせて先行集団へ。直線はグレナディアガーズに先に抜け出されたものの、勝負根性をみせて重賞5勝目をつかんだ。来シーズンからオーストラリアでの種牡馬入りが決まっており、これがラストラン。父ロードカナロアも管理した安田隆調教師は「年を重ねても活躍するのはカナロアの血かなと思います。子供がまた出てきて、日本にも来る可能性もあるでしょうし、見てみたいですね」と目を細めた。ロードカナロアの初年度産駒が最高の形で第2の馬生に旅立つ。(山口大輝)■ダイアトニック 父ロードカナロア、母トゥハーモニー、母の父サンデーサイレンス。鹿毛の牡7歳。栗東・安田隆行厩舎所属。北海道浦河町・酒井牧場の生産馬。馬主は㈲シルクレーシング。戦績26戦10勝。獲得賞金4億6043万4000円。重賞は2019年GⅡスワンS、20年GⅢ函館スプリントS、22年GⅢ阪急杯、GⅡスワンSに次いで5勝目。阪神Cは安田隆行調教師、岩田康誠騎手ともに初勝利。馬名は「7音構成の和音。母名より連想」。