野路菊S(2歳オープン)の5着、スーパーチャンドは未勝利馬です。野路菊S5着の賞金は160万。5頭立てだったので完走すれば確実に賞金を得ることができます。2歳未勝利戦3着の140万より多く貰えました。この辺は戦略ですね。
私が未勝利馬の重賞挑戦についての知識を得るきっかけになったのが2018年の弥生賞です。登録馬が少なく、内3頭が森秀行厩舎の【賞金目当ての馬】でした。1頭回避させて2頭が出走しました。そのうちの1頭は未出走馬のヘヴィータンク。初出走が弥生賞だったわけです。
出走奨励金は重賞の場合6着から10着に交付されるので、完走すれば賞金が入る算段です。ヘヴィータンクはこの1戦で抹消されましたので、賞金0円よりは少しでも稼いで貰って抹消という予定だったのでしょう。1着のダノンプレミアムから22秒9もの大差負けでした。
翌年から出走奨励金交付のルールが変わり、タイムオーバーだと交付されないことになりました。タイム差の規定は距離によって異なりますが、ヘヴィータンクのときとは違い「出走してくるからにはタイムオーバーにならないだろう」馬達だと思われますね。
ちなみにヘヴィータンクがあの1戦で稼いだ金は出走奨励金108万、重賞競走出走手当44万4000円でした。